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猫の腎臓病の療法食おすすめ10種類を比較!食べない時の対策も解説。

更新日:

【公開日:2019年11月16日】

 

こんにちは!ピー子センパイです。

 

飼い主さん
うちの猫が「腎臓病の療法食」をすすめられて、いろんな種類があるみたいなんだけど、どう違うのかな?

 

猫の腎臓病の治療には、療法食が不可欠です。

そのためにたくさんの療法食が作られています。

 

現在販売されている「10種類の療法食の違い」や、「療法食を食べない時の工夫」について、ペット栄養管理士歴10年以上のピー子が解説させていただきます!

 

猫の腎臓病の治療には、療法食が効果がある

猫は泌尿器(尿の通り道)に病気が起きやすい病気です。

その中でも慢性腎臓病は特に発生率が高く、年齢が高くなればなるほど発症しやすくなります

以下のようなデータもあります。

  • 10歳になると17%の猫が慢性性腎臓病
  • 15歳になると42%の猫が慢性腎臓病

 

慢性腎臓病を治療するときに薬や点滴を使うことも非常に大切です。

ですが、栄養素(食べ物)が腎臓病にダイレクトに影響を与えるため、フードの変更も非常に重要です。

具体的には以下ような栄養バランスにする必要があります。

 

栄養素 腎臓病の時の推奨量
タンパク質 控えめ
リン 控えめ
ナトリウム 控えめ

 

「(病気になる前と比べ)タンパク質、リン、ナトリウムが控えめする」のが重要であるということです。

 

ポイント

上記のようなバランスのフードを使った時と使わない時では、「寿命が明らかに延びる」「生活の質が高まる」という研究結果が出ています。

 

このような猫の腎臓病用の療法食は、10種類が発売されています。(2019年11月時点)

ということでその10種類を紹介していきます!

 

腎臓病の流動食を検討している方はこちらを参考にしてください。

【猫の腎不全】おすすめ流動食5選を徹底比較!すぐに始めるのが吉です。

 

猫の腎臓病。療法食おすすめ10選

腎臓サポート

          袋のサイズ:500g、2㎏、4㎏

 

タンパク質 23.0%
リン 0.3%
ナトリウム 0.4%

 

腎臓サポートはロイヤルカナンから発売されている腎臓病用の療法食です。

発売の歴史も10年以上あり、たくさんの腎臓病の猫たちに使用されてきました。

チキン味で、丸形の粒です。

 

腎臓病の療法食の中でもタンパク質の量がかなり低いです。

つまりBUNが上がってしまっている(腎臓病が進行している)ときに、BUNを下げる効果はとても高いといえます。

 

メモ

タンパク質の量が多くなると、BUNも高くなるからです。

 

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腎臓サポートスペシャル

袋のサイズ:500g、2㎏、4㎏

 

タンパク質 26.0%
リン 0.4%
ナトリウム 0.4%

 

腎臓サポートスペシャルはロイヤルカナンから発売されている、腎臓病の療法食です。

香りを高め、食欲が落ちやすい腎臓病の猫が食べやすくなっています。

こちらも10年程度の発売の歴史があります。

 

ポーク(豚)をタンパク源として、魚の香りが付けられています。

三角形の粒になっています。

 

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腎臓サポートセレクション

袋のサイズ:500g、2㎏

 

タンパク質 24.5%
リン 0.4%
ナトリウム 0.5%

 

腎臓サポートセレクションはロイヤルカナンから発売されている、腎臓病用の療法食です。

香りを高めるとともに、2層構造のサクサクした食感で、食欲が落ちた猫でも食べやすくしています。

 

 

猫がおいしく食べることに特化したフードです。

この仕組みにより、腎臓サポートシリーズの中でもっともおいしいフードと言われています。

好みももちろんありますが、本記事で紹介する療法食の中でもトップクラスの嗜好性といえます。

 

 

k/d

袋のサイズ:500g、2㎏、4㎏

 

タンパク質 29.6%
リン 0.5%
ナトリウム 0.25%

 

k/dはヒルズから発売されている、腎臓病用の療法食です。

本記事の中でもっとも発売の歴史の長いフードで、効果はトップクラスです。

ナトリウム(塩分)もかなり低く、安心して使えるフードです。

 

味はチキン味ツナ味の2種類があります。

どちらも丸形の平たい粒になっています。

 

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k/d早期アシスト

袋のサイズ:500g、2㎏

 

タンパク質 34.0%
リン 0.6%
ナトリウム 0.25%

 

k/d早期アシストは、早期腎臓病の猫に使う療法食です。

k/dと同じヒルズから発売されています。

 

栄養バランスを見ると、他の腎臓病フードよりもタンパク質やリンが高くなっています。

これは早期腎臓病の際には、進行している腎臓病の時よりもタンパク質やリンを抑える必要がないということが分かってきたからです。

なので「腎臓病を早期発見できた猫」にもっともおすすめです。

 

チキン味で、うすい丸形の粒でできています。

 

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FKD

袋のサイズ:400g、2㎏

 

タンパク質 25.1%
リン 0.4%
ナトリウム 0.22%

 

FKDはデンマーク生まれのスペシフィックから発売されている、腎臓病の療法食です。

酸化防止剤に自然由来の成分を使用した、自然派を求めるオーナーさんに適したフードです。

ロイヤルカナンとヒルズに比べると、スペシフィック自体あまり聞きなれないメーカーかもしれません。

ただFKDの歴史は10年以上あり、腎臓病のための栄養バランスも全く問題ありません。

 

魚味で、丸形の粒をしています。

 

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KM

袋のサイズ:900g、2kg

タンパク質 29.6%
リン 0.5%
ナトリウム 0.27%

 

KMはブルーバッファローから発売されている腎臓病の療法食です。

KMは腎臓病の療法食の中で唯一、グレインフリーの療法食になっています。

なので、穀物に対してアレルギーを持つ猫に最適といえます。

 

味はチキン味で、丸形の粒になっています。

また「ライフソースビッツ」という抗酸化成分がたっぷりの粒も入っているため、体のダメージを最小限にすることができます。

粒については以下の記事でも解説しています。

 

※KMは、動物病院専売品のためネット通販では購入できません。

 

 

キドニーキープ

袋のサイズ:500g、2.1kg

タンパク質 26~30%
リン 0.5~0.6%
ナトリウム 0.2~0.35%

 

キドニーキープは日清ペットフードから発売されている、腎臓病用療法食です。

キドニーキープは数少ない国産のフードで、安心な原産国を求めるオーナーさんにおすすめです。

日清の療法食の歴史は5年程度ですが、「和の究み」や「懐石」などの一般食を古くから製造してきました。

 

キドニーキープは魚味で、丸形の粒をしています。

 

メモ

2.1㎏サイズは「700g×3袋」の小分けになっているため、常に新鮮な風味を保つことができます。

なので嗜好性についての評判もとても高いです。

さらに風味を求めたい方のために、リッチテイストというタイプの超小分けパックもあります。(25g×8袋)

 

※キドニーキープは、動物病院専売品のためネット通販では購入できません。

 

 

キドニーケア

袋のサイズ:480g、1.5㎏

 

タンパク質 26.3%
リン 0.4%
ナトリウム 0.33%

 

キドニーケアは日本農産工業から発売されている、腎臓病用の療法食です。

キドニーキープと同様、国産なので原産国にこだわる方にはおすすめです。

また480gサイズは「120g×4」の超小分けになっており、新鮮さを保つという意味ではNo.1のフードです。

 

チキン味魚味の2種類があります。

少し細長い形をしています。

 

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※キドニーケアは、メーカーによる流通規制をしてあるため、Amazonなどのネット通販ではかなり高く販売されています。

「メーカー公式サイト」か「動物病院」ではお安く購入できます。

公式サイトでは動物病院から発行されるIDが必要になります。

 

 

公式サイトを見てみる

 

 

NF 中期ステージ以降対応

袋のサイズ:500g

 

タンパク質 26.5%以上
リン 0.44%以下
ナトリウム

 

NFはピュリナから発売されている、腎臓病用の療法食です。

「中期ステージ以降対応」と「初期ステージ以降対応」の2種類があるため、腎臓病のステージごとに使い分けることが可能です。

 

ただ2019年に発売されたばかりで、実績がほとんどありません。

また、非公表の栄養素もあります。

なので、他の療法食を食べない猫の選択肢として考えるのがいいのではないかと思います。

 

ツナ味で、丸形の粒になっています。

 

※NFは、動物病院専売品のため「動物病院でのみ」購入できます。

あるいは動物病院から案内される「メーカーサイト」で購入できるシステムもあります。

一度かかりつけの動物病院で「ピュリナのNFという療法食を買えますか?」と聞いてみましょう。

 

 

10商品の栄養バランスをまとめてみます。

製品名 タンパク質 リン ナトリウム
腎臓サポート 23.0% 0.3% 0.4%
腎臓サポートスペシャル 26.0% 0.4% 0.4%
腎臓サポートセレクション 24.5% 0.4% 0.5%
k/d 29.6% 0.5% 0.25%
k/d早期アシスト 34.0% 0.6% 0.25%
FKD 25.1% 0.4% 0.22%
KM 29.6% 0.5% 0.27%
キドニーキープ 26~30% 0.5~0.6% 0.2~0.35%
キドニーケア 26.3% 0.4% 0.33%
NF中期ステージ以降 26.5%以上 0.44%以下

 

腎臓病の猫が療法食を食べない時の対策

飼い主さん
うちの猫は療法食を最初は良く食べるんだけど、途中で飽きてくるのよね・・・

 

猫が腎臓病になると食欲の上下が激しくなります。(腎臓病が悪くなるにつれ、食欲が落ちやすくなる)

腎臓病により尿毒素が体の外に排泄されにくくなるため、尿毒素による気持ち悪さが出てきてしまうからです。

 

なので、療法食を食べない時の対策を知っておくと便利です。

ペット栄養管理士の視点で、簡単にできる対策を3つ紹介します。

 

フードをローテーションする

上で紹介した療法食をあらかじめ3種類くらい購入しておきます。

3種類くらいをローテーションすることで飽きにくくなり、長い期間腎臓病の療法食をあげやすくなります。

日替わり、週替わりくらいでローテーションするといいでしょう。

 

ポイントは「小さめのサイズを購入すること」です。

それにより風味が損なわれにくくなりますし、万が一食べなくなっても無駄を最小限に抑えることができます。

ほとんどの腎臓病の療法食は500gくらいから発売されています。

 

メモ

猫の食欲には「香り」が重要視されていると考えられているからです。

大きいサイズだと、開封してからの時間が長くなるにつれ、香りが落ちやすくなります。

 

フードを温める

フードを温める、というと缶詰を思い浮かべがちですが、ドライフードも温めることができます

温めることにより香りがたちやすくなるので、猫の食べつきがよくなります。

40℃くらいの温度が、最も食べつきがよくなる」という研究がありますので、40℃(手で触ってほんのり温かいくらい)を目安に温めましょう。

 

ドライフードを温めるときには、具体的には以下の方法がいいです。

  1. ドライヤーで温風を当てる。
  2. フードに少し水をたらし、穴をあけたラップをかけ、レンジで数秒チンする。

 

好物のニオイをフードにつける

もしカツオ節やニボシなど好きなものがあれば、そのニオイだけをフードにつける、というのも有効です。

方法は以下の通りです。

  1. 猫の好物を目の細かいネット(だしパックなど)にいれ、口を縛る。
  2. フードを入れているフードストッカーや袋の中に1を入れ、一晩放置する。

 

こうすることにより、ニオイだけをフードにつけることができます。

腎臓病になった猫の好物を使う方法なので、けっこう確実性は高い方法です。

好物はおやつだけでなく、フードなどでも構いません。

 

注意ポイント

これらの方法でも「1日以上何も食べない」という時には「療法食以外でもいいので、食べるものをあげる」という作戦に変えましょう。

「何も食べない状態が続く」というのが慢性腎臓病の体にとって一番よくないからです。

 

猫の腎臓病の療法食についての解説は以上となります。

腎臓病の猫ちゃんたちが少しでも元気になりますように!

 

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