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【犬の膵炎】食事のポイントとおすすめフード5選を栄養士が解説!

 

飼い主さん

うちの犬が膵炎になっちゃったんだけど・・・

これから、どんなことに気を付けて食事を与えればいいんだろう?

 

愛犬が膵炎になると、元気がなくなったり嘔吐がでるので、とても心配になりますよね。

膵炎の治療には食事管理が欠かせません。

そのポイントや具体的なおすすめフードを、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

 

犬の膵炎と食事の関わり

膵臓はアミラーゼやトリプシン、リパーゼなどの消化酵素を出すことで、食べ物の消化をしています。
その膵臓が炎症を起こしているのが「膵炎」です。

実際には何らかの理由で「膵臓自身が出している消化酵素で、膵臓自身を傷つけてしまっている」のが膵炎の状態です。(自己消化とよばれます)

 

 

「食べ物の消化に関わる=膵臓は、食べ物の影響を強く受ける」ということです。

実際に以下のものは、膵炎のリスクを上昇させると指摘されています。

  • 高脂肪の食べ物
  • 品質の悪い食べ物
  • ゴミや異物の摂取

 

また肥満高脂血症も、膵炎のリスクをあげることが分かっています。※中性脂肪やコレステロール値が高い状態

高脂血症は、「脂肪分の多いものの摂りすぎ」や「犬種(シュナウザー、シェルティー、ヨークシャーテリアなど)」が原因の1つと考えられています。

 

膵炎の犬におすすめの食事とは?

以上のことからも、犬が膵炎になった時には3つのポイントで食事を選ぶことが重要です。

  • 高消化性
  • 低脂肪
  • タンパク質の過剰はNG
  • 抗酸化物質の多いもの

 

詳しく知りたい方のために、具体的な基準などを解説していきます。

 

高消化性

膵炎の状態では、膵臓が満足に働くことができないため、消化酵素の分泌が不足します。
また、膵臓にかかる負担も軽減したいところです。

よって高消化性のものを与えることが重要です。

具体的には、消化率90%以上のものを推奨しています。

 

飼い主さん
消化率ってどうやってわかるの?どこかに書いてある?

 

残念ながら、消化率が明記されていることはほとんどありません。「90%以上がおすすめ」と書いておいてなんですが、正確な消化率を把握することは難しいです。

ですが以下のポイントで選んでおけば、消化率の高いフードを選ぶことにつながります。

  • 「高品質の原材料」などと書かれている
  • 価格の安いものは選ばない(1㎏あたり2,000円以上が目安)

 

原材料の品質は消化率に直結し、高品質のものを使っていればおのずと価格は上がってくるからです。

ちなみにこれらのポイントは、多くの場合「療法食」を選んでおけばクリアできます。

 

低脂肪

高脂肪のものや、肥満・高脂血症が膵炎のリスクをあげると書きました。
よって低脂肪の食事を与えることも大切です。

具体的には「10%未満の脂肪分の食事を与えることがおすすめされています。(乾物量分析値として)

ただし肥満や高脂血症がなければ、無理に低脂肪のものでなくても大丈夫です。

 

タンパク質の過剰はNG

タンパク質を構成する一部のアミノ酸は、膵臓に強い刺激を与えることが分かっています。
よってタンパク質の過剰は、膵臓の負担を大きくさせてしまいます。

とはいえ、ダメージを受けた膵臓の修復のためにタンパク質は重要という側面もあります。
よって「過剰もNGだが、不足もNG」ということです。

具体的には「15%~30%のタンパク量が適切です。(乾物量分析値)

 

抗酸化物質の多いもの

人の膵炎の患者さんでは、「抗酸化物質の摂取が多い方が腹痛が減る」ということが分かっています。※膵炎は猛烈な痛みをともないます

抗酸化物質とは?

ビタミンEやビタミンC、β-カロテンなど。野菜や果物に豊富に含まれています。

犬ではそのような研究はありませんが、抗酸化物質は増量されていて害になるものでもありません。

よって抗酸化物質は、「与える価値がある」栄養素だと言えます。

 

 

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膵炎の犬におススメのフード5選

ということで、上記のおすすめポイントを満たすフードを5つ紹介していきます。

すべて療法食であり、安心して使うことができます。

 

糖&脂コントロール

糖&脂コントロールは、(株)マッシュルーム・デザイン・スタジオから発売されている療法食です。ネット販売のみですが、膵炎の犬での使用例は豊富です。

人が食べられるレベルの原材料を使った「ナチュラル療法食」というコンセプトです。

膵炎に対する栄養バランスとしては、以下のように記載されています。

  • 低脂肪かつ良質脂肪
  • 消化しやすいタンパク質

 

また、膵炎以外に高脂血症など7つの病気に対応できることが明記されています。

 

粒は細長い円柱状で、サクサクした質感です。

サイズは1㎏サイズのみで、缶詰などのウェットタイプはありません。

 

公式サイトからのみ購入可能です。公式サイトからは、200gの事前サンプルが入手できます。

公式サイトから注文できる200gサンプル

 

なるべく自然派の療法食で、ほかの病気もケアしたい」という方に、おススメのフードです。

 

公式サイトを見る

 

糖&脂コントロールについての口コミなどは、以下の記事でも紹介しています。

【犬心 糖&脂コントロール】口コミ・特徴を栄養士がやさしく解説

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i/dローファット

i/dローファットは、ヒルズの療法食です。
5年以上の販売歴がある低脂肪食であり、獣医師の使用実績も豊富です。

HPにも以下のように明記されており、膵炎の治療としては申し分ありません。

  • 膵炎、高脂血症、蛋白喪失性腸症の管理に役立ちます。
  • 優れた消化性と低脂肪
  • 科学的に証明された抗酸化成分


ヒルズHPより抜粋

 

粒は三角形で超小粒とはいえないため、口の小さい犬は少し食べにくいかもしれません。

ですが「1kg / 3kg / 7.5kg 」の3つの袋サイズがあり、小型犬~大型犬まで幅広く対応できます。

i/dローファットの粒

 

またi/dローファットには「シチュー缶」という、グルメタイプの缶詰があります。
膵炎では食欲が落ちてくることがあるので、シチュー缶はそんな時の強い味方になってくれます。

シチュー缶の中身イメージ

 

以上より、i/dローファットは「安心感があって、いざという時においしい缶詰もあるとうれしい」という方におススメです。

 

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i/dローファットの口コミや、最安値の購入方法は以下の記事でまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【i/dローファット】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ

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i/dコンフォート

i/dコンフォートも、ヒルズから発売されている療法食です。

i/dローファットと同レベルの低脂肪で、さらにストレスケアができるようになっています。
よって膵炎による精神的なストレスを軽減できるというメリットがあります。

  • 優れた消化性と低脂肪
  • 科学的に証明された抗酸化成分

ヒルズHPより抜粋

 

粒は小粒タイプになっており、超小型犬でもたべやすくなっています。

袋のサイズは「1㎏/3㎏」です。

i/dコンフォートの粒

また、i/dコンフォートにもシチュー缶(グルメタイプの缶詰)があります。

 シチュー缶の中身イメージ

以上から、「小粒タイプで安心感のあるフードがほしい」という方におススメです。

 

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i/dコンフォートの口コミや、最安値の購入方法は以下の記事でまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【i/dコンフォート】メリットや口コミ、最安値の購入方法まとめ

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消化器サポート低脂肪

消化器サポート低脂肪は、ロイヤルカナンの療法食です。

この記事で紹介している中で、いちばん販売実績の長いフードです。それだけ獣医師の信頼もあつい療法食だと言えます。

脂肪の低さは、ヒルズの2商品とほぼ同じです。ロイヤルカナンのHPにも、以下のように記載されています。

【高消化性】
消化管の健康維持に配慮して高消化性に設計。さらにプレバイオティクスを含む複数の食物繊維をバランスよく配合。

【低脂肪*】
脂肪制限が必要な犬のために、脂肪含有量を調整。 *「犬用 消化器サポート」と比較し、約65%減。

 

粒は四角形で、小粒とはいえません。口の小さい犬には食べにくいかもしれません。

ただ袋のサイズは「1kg / 3kg / 7.5kg 」の3つがあり、小型犬~大型犬まで幅広く対応できます。

 

消化器サポート低脂肪の粒

 

缶詰は、グルメ缶ではありませんが、やわらかく肉々しい質感です。

 

販売実績がたくさんあることを最重要視したい」という方におススメです。

 

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消化器サポート低脂肪の口コミや、最安値の購入方法は以下の記事でまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【消化器サポート低脂肪】メリットや口コミ、最安値の購入法を解説!

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ストマックケア低脂肪

ストマックケア低脂肪は、ペットラインの療法食です。
発売歴は3年くらいと短いですが、「国産の療法食」という特徴があります。

栄養バランスについては、以下のように明記されています。

  • 脂質を制限
  • 消化性に優れた原材料

 ペットラインHPより引用

 

粒は丸い形で、そこまで小粒ではありません。

「800g/3kg」の2サイズです。

800gの袋は、400g×2袋の小分け包装になっています。よって鮮度を保ちやすいです。

缶詰タイプはありません。

800gサイズは中が小分けに

 

国産の療法食で膵炎を治療したい」という犬におススメです。

 

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「動物病院で買う」か「動物病院で発行してもらうコードを入力し、公式HPから買う」のが、定価で買える方法です。

 

膵炎の犬の食事管理についての記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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