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フード 病気

【犬の膵炎】食事のポイントとおすすめフード8選を栄養士が解説!

 

うちの犬が膵炎になっちゃったんだけど・・・

これから、どんなことに気を付けてフードをあげればいいんだろう?

 

愛犬が膵炎になると、元気がなくなったり嘔吐がでるので、とても心配になりますよね。

膵炎のケアでは、食事療法が行われることも多いです。

そのポイントや具体的なおすすめフードを、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

犬の膵炎と食事の関わり

膵臓はアミラーゼやトリプシン、リパーゼなどの消化酵素を出すことで、食べ物の消化をしています。

その膵臓が炎症を起こしているのが「膵炎」です。

実際には何らかの理由で「膵臓自身が出している消化酵素で、膵臓自身を傷つけてしまっている」のが膵炎の状態です。(自己消化とよばれます)

 

「食べ物の消化に関わる=膵臓は、食べ物の影響を強く受ける」ということです。

以下のようなものは、膵炎のリスクを上昇させると指摘されています。

  • 高脂肪の食べ物
  • 品質の悪い食べ物
  • ゴミや異物の摂取

 

また肥満高脂血症も、膵炎のリスクをあげることが分かっています。※中性脂肪やコレステロール値が高い状態

また犬種では、シュナウザー、シェルティー、ヨークシャーテリアが好発犬種といわれています。

 

膵炎ケアにおすすめな栄養のポイントは?

以上のことからも、膵炎のケアのために以下のポイントがあげられます。

  • 低脂肪
  • 消化性に配慮する
  • タンパク質の過剰はNG

 

詳しく知りたい方のために、さらに解説していきます。概要だけでいい方は、スキップしてください。

 

低脂肪

低脂肪のものを与えることも大切です。

具体的には「10%未満の脂肪分の食事を与えることがおすすめされています。(乾物量分析値として)

ただし肥満や高脂血症がなければ、無理に低脂肪のものでなくても大丈夫です。

 

消化性に配慮する

膵炎の状態では、消化酵素の分泌が不足します。

よって、消化性に配慮したのもの(消化率が高くなる工夫をしたもの)を与えることが重要です。

たとえば膵炎のケアに配慮された療法食では、「高消化性の原材料を使用」「消化吸収に優れた原材料」などの記載があることがほとんどです。

ちなみに、低価格すぎるフードは品質の悪い原材料を使っている可能性が高いと私は考えています。

 

タンパク質の過剰はNG

タンパク質を構成する一部のアミノ酸は、膵臓に強い刺激を与えることが分かっています。

よってタンパク質の過剰は、膵臓の負担を大きくさせる可能性があります。

とはいえ、ダメージを受けた膵臓の修復のためにタンパク質は重要という側面もあります。

よって「過剰もNGだが、不足もNG」ということです。

具体的には「15%~30%のタンパク量が適切だと考えられます。(乾物量分析値)

 

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【膵炎の犬に配慮】おすすめフード8選

ということで、上記のポイントを満たすフード(すべて療法食)を紹介していきます。

最後には、一覧でまとめ表を作っていますので、さきにそちらを見ていただくのも良いかもしれません。

 

i/dローファット

i/dローファットは、ヒルズの療法食です。

10年くらいの販売歴があります。

公式サイトには、以下のように明記されています。

夢中になるおいしさと低脂肪の栄養で血中脂肪レベルに配慮し、消化吸収に優れた原材料で健康な消化をサポートします。

 

粒は三角形で超小粒とはいえないため、口の小さい犬は少し食べにくいかもしれません。

ですが「1kg / 3kg / 7.5kg 」の3つの袋サイズがあり、小型犬~大型犬まで幅広く対応できます。

 i/dローファットの粒イメージ

 

またi/dローファットには「シチュー」という、グルメタイプの缶詰があります。

食欲に配慮したい時、シチュー缶は使い勝手がいいでしょう。

シチューの中身イメージ

 

以上より、i/dローファットは「安心感があって、缶詰もあるとうれしい」という方におススメです。

 

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i/dローファットについては、以下の記事でもくわしくまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【i/dローファット】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ

続きを見る

 

i/dコンフォート

i/dコンフォートも、ヒルズから発売されている療法食です。

i/dローファットと同レベルの低脂肪で、さらにストレスケアができる成分(加水分解ミルクプロテイン)が配合されています。

消化吸収に優れた原材料と加水分解ミルクプロテインで、小・中型犬(14kg以下)のストレス性消化器症状に対応した療法食

※低脂肪の記載はありませんが、巻末の表を見ても低脂肪であることが分かります。

 

粒は小粒タイプになっており、小型犬でもたべやすくなっています。

袋のサイズは「1㎏/3㎏」です。

i/dコンフォートの粒イメージ

 

また、i/dコンフォートにもシチュー缶(グルメタイプの缶詰)があります。

 シチュー缶の中身イメージ

以上から、「小粒タイプで、ストレスにも配慮されたフードがほしい」という方におススメです。

 

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i/dコンフォートについては、下の記事でもまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【i/dコンフォート】メリットや口コミ、最安値の購入方法まとめ

続きを見る

 

消化器サポート低脂肪

消化器サポート低脂肪は、ロイヤルカナンの療法食です。

この記事で紹介している中で、いちばん販売歴の長いフードです。

ロイヤルカナンのHPにも、以下のように記載されています。

【高消化性】
消化管の健康維持に配慮して高消化性に設計。さらにプレバイオティクスを含む複数の食物繊維をバランスよく配合。

【低脂肪*】
脂肪制限が必要な犬のために、脂肪含有量を調整*「犬用 消化器サポート」と比較し、約65%減。

 

粒は四角形で、小粒とはいえません。口の小さい犬は、少し食べにくいかもしれません。

ただ袋のサイズは「1kg / 3kg / 7.5kg 」の3つがあり、小型犬~大型犬まで幅広く対応できます。

 

消化器サポート低脂肪の粒イメージ

 

缶詰は、グルメ缶ではありませんが、やわらかく肉々しい質感です。

缶詰の中身イメージ

ヒルズ製品より、価格が安くなっていることが多いです。

よって「なるべく価格をおさえて、販売歴の長いものを使いたい、」という方におススメです。

 

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消化器サポート低脂肪については、以下の記事でもまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【消化器サポート低脂肪】メリットや口コミ、最安値の購入法を解説!

続きを見る

 

SU(膵臓用)

サイズ:1㎏

 

SUは、和漢みらいのドッグフードシリーズの療法食です。

最大の特徴は、89種類の和漢植物を使った独自のコンセプトです。

それでいて低脂肪になっており、公式サイトでは以下のように明記されています。

本品は 慢性膵炎、急性膵炎及び膵臓の機能低下に起因する疾患にも配慮してタンパク質や脂肪、糖質等を調合しました。

 

粒の形は、細長い形をしています。

袋のサイズは「1㎏」のみです。

SUの粒イメージ

またパウチタイプの「WET低たんぱく」という商品をセットで使うことができます。

 

以上より、「いままでの療法食とは違うコンセプトをためしたい」という方におススメのフードです。

購入は、公式サイトまたは楽天市場から購入できます。(価格は公式サイトのほうが、約15%以上安くなっています。)

 

  
通常購入

 

定期購入

 

ストマックケア低脂肪

ストマックケア低脂肪は、ペットラインの療法食です。

発売歴はまだ浅いですが、「国産の療法食」という特徴があります。

栄養バランスについては、以下のように明記されています。

消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。

消化器疾患に配慮して脂質およびナトリウム含有量が調整され乳酸菌成分・可溶性食物繊維(フラクトオリゴ糖・難消化性デキストリン)が配合されています。

 

800gの袋が、400g×2袋の小分け包装になっています。よって鮮度を保ちやすいです。

缶詰タイプはありません。

800gサイズは中が小分けに

 

粒は丸い形をしており、比較的小粒サイズです。味は魚がベースです。

ストマックケア低脂肪の粒イメージ

国産の療法食で、小分けパックを使いたい」という犬におススメです。

購入はAmazonなどでもできますが、動物病院で買うほうがすこしだけ割安になっているようです。

 

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消化器ケア 低脂肪

消化器ケアは、ベッツワンベテリナリーの療法食です。

工場から直接仕入れているため(中間マージンを排除)、療法食の中では価格が安くなっていることが多いです。

2022年に発売されたばかりで、公式サイトには以下のように記載されています。

下痢などの消化器疾患に配慮し、高消化性の原材料を使用し、食物繊維や脂肪の含有量を調整しています。

 

粒は、丸い小粒タイプです。

袋のサイズは「3kg」となっています。ウェットタイプはありません。

消化器ケア低脂肪の粒イメージ

以上より、「あたらしいものを使ってみたい、なるべく費用を抑えたい」という方におススメのフードです。

 

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消化器ケア 低脂肪については、以下の記事でもくわしく解説しています。

【画像あり】消化器ケア 低脂肪の7つの特徴、口コミ評判まとめ

続きを見る

 

糖尿病サポート

糖尿病サポートはVetSolutionの療法食で、グレインフリーであることが大きな特徴です。

脂肪の量は、紹介するものの中でいちばん高いですが、公式サイトでは以下のように記載されています。

高血糖と体重過多の犬のために調整された食事療法食です。

カルニチンと組み合わせた最適なタンパク質量により、筋肉量を維持したまま体脂肪を落とすことを目的とし、豊富な食物繊維は糖の吸収と血糖値上昇の抑制をサポートします。

公式サイトより引用

 

粒は1㎝くらいの三角形になっています。

袋のサイズは「400g / 2kg」です。ウェットタイプはありません。

糖尿病サポートの粒イメージ

以上より、「グレインフリーのフードを探している」という方におススメのフードです。

 

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糖&脂コントロール

糖&脂コントロールは、(株)マッシュルーム・デザイン・スタジオから発売されている療法食です。

ネット販売のみのため、あまり知られていないかもしれません。

人が食べられるレベルの原材料を使った「ナチュラル療法食」というコンセプトです。

栄養バランスとしては、以下のように記載されています。

  • 低脂肪かつ良質脂肪
  • 消化しやすいタンパク質

 

粒は細長い円柱状で、サクサクした質感です。

サイズは1㎏サイズのみで、缶詰などのウェットタイプはありません。

 

公式サイトからのみ購入可能です。公式サイトからは、200gの事前サンプルが入手できます。

公式サイトから注文できる200gサンプル

 

なるべく自然派の療法食をあたえたい」という方に、おすすめです。

糖&脂コントロールについての口コミなどは、以下の記事でも紹介しています。

【犬心・糖&脂コントロール】口コミや中身を栄養士がやさしく解説

続きを見る

 

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まとめ

最後に、これまで紹介したフードのおもな栄養成分をまとめてみました。

脂肪 タンパク質 カロリー
i/dローファット 5.7 21.3 335
i/dコンフォート 5.7 21.4 335
消化器サポート低脂肪 5.0 20.0 347
SU 7.2 20.0 332
ストマックケア低脂肪 5.5 19.0 318
消化器ケア低脂肪 7.0 22.0 341
糖尿病ケア 8.0 28.0 335
糖&脂コントロール 5~9 23~27 325

※脂肪とタンパク質は保証分析値(単位:%以上)
※カロリーは「kcal/100g」

 

本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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