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FKDのメリット・デメリット、口コミをペット栄養士が徹底レビュー

【公開日:2020年5月13日】

 

飼い主さん
うちの猫腎臓が悪いんだけど、FKDっていうフードが気になってて・・・

メリットとか口コミを知っておきたいんだけど。

 

ペット栄養管理士の筆者が、くわしくレビューしてみました。

 

FKDとは

FKD 腎心肝アシスト(以下FKD)は、慢性腎臓病の猫に使える療法食です。

スペシフィックという療法食ブランドの1つです。

FKDの基本情報をまとめておきます。

 

成分

 

粗蛋白質 23%
粗脂肪 22.5%
炭水化物 36.2%
灰分 5.7%
粗繊維 4.1%
水分 8.5%
カルシウム 0.66%
リン 0.39%
マグネシウム 0.06%
ナトリウム 0.20%
カリウム 1.28%
0.02%
亜鉛 0.02%
タウリン 0.03%
オメガ―3脂肪酸 2.10%
EPA 0.56%
DHA 0.90%
カロリー(/100g) 439kcal
原産国 ベルギー

 

療法食ですが、成猫(1歳くらい以上)が長期で食べても大丈夫な栄養バランスです。

また、腎臓病ではない健康な猫が食べても問題ないです。

 

粒の形、味

粒は丸い形をしています。

魚の風味です。

 

原材料

小麦、トウモロコシでんぷん、卵、トウモロコシ蛋白、魚油、動物油脂()、米、粉末セルロース、ジャガイモ蛋白、ミネラル類(CaKNaSeFeZnMn)、ビタミン類(VAVB1VB2VB6VB12、ナイアシン、コリン、パントテン酸、ビオチン、葉酸、VD3VEVK)、ナンキョクオキアミ、魚粉、蛋白加水分解物()、塩化アンモニウム、タウリン、サイリウム種皮、クエン酸カリウム、トリプトファン、リジン、L-カルニチン、酸化防止剤:BHABHT、没食子酸プロピル

 

袋のサイズ

ドライフードは

  • 400g
  • 2kg

の2種類です。

 

また、100gのウェットタイプもあります。(1ケース=7個入り)

 

中身は、ややかためのレバーペーストのような感じです。

スプーンなどでつぶすと、やわらかいペーストとして使えます。

 

価格と購入方法

FKDは、動物病院または大手通販サイトのどちらかで購入できます。

価格をまとめてみました。

 

動物病院 Amazon 楽天市場
400g 1,100 円 995 円 897 円
2kg 5,280 円 取扱なし 4,047 円
100g(ウェット) 1,705 円 1,597 円 1,342 円

※動物病院は希望小売価格を想定。

※Amazon、楽天市場は記事公開時の最安値。

 

ドライ(400g・2㎏) ↓↓

スペシフィック 猫用 腎心肝アシスト FKD ドライタイプ 2kg[賞味:2020/9]
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ウェット(100g) ↓↓

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¥1,900 (2020/05/30 03:22:40時点 Amazon調べ-詳細)

 

 

飼い主さん
全体像は理解できたわ。

具体的なメリット、デメリットも知っておきたい!

 

では次に、FKDのメリット・デメリットを解説します。

 

FKDのメリット・デメリット

メリット

具体的なメリットは4つあります。

  1. 腎臓に負担をかける成分がかなり低い
  2. 動物性タンパクが使われていない
  3. EPA・DHAが豊富
  4. 心臓・肝臓・尿石のケアも可能

 

腎臓に負担をかける成分がかなり低い

慢性腎臓病の時には、以下の3つの成分を減らすべきです。

腎臓に負担をかけるからです。

  1. タンパク質
  2. リン
  3. ナトリウム

 

腎臓病の療法食の中でも、FKDの量はかなり低いです。

メジャーな2商品と比較してみます。

FKD

k/d

腎臓サポート

タンパク質 23% 28.3% 23.0%
リン 0.39% 0.24% 0.3%
ナトリウム 0.20% 0.24% 0.4%

※k/dはヒルズ、腎臓サポートはロイヤルカナンより発売。

 

すべてではありませんが、トータルで見ると3つの成分がかなり低いことが分かります。

腎臓の負担を少しでも減らすことができるフードといえるでしょう。

 

動物性タンパクが使われていない

FKDの原材料には、肉などの動物性タンパクがいっさい使われてません。

タンパク源は「卵」と「ジャガイモ」の植物性タンパクがメインになっています。

 

動物性タンパクからは「窒素性老廃物」が出やすいです。

窒素性老廃物は体にとっての毒のようなもので、症状の悪化につながります。

 

メモ

窒素性老廃物は、本来腎臓で処理されます。

しかし、慢性腎臓病の時にはその処理が追いつかないため、症状の悪化につながります。

 

よって、動物性タンパクを使ってないことは、腎臓病の猫の負担を減らすことにつながっています。

 

EPA・DHAが豊富

FKDには、EPAやDHA(オメガ―3脂肪酸)が豊富です。

EPAやDHAは腎臓内の血流量をサポートする成分です。

 

こちらも、メジャーな療法食と比較してみます。

FKD

k/d

腎臓サポート

EPA+DHA 1.46% 0.85% 0.42%

※k/dはオメガ―3脂肪酸の量として記載

 

いかにEPA・DHAが多いかが分かります。

 

心臓・肝臓・尿石のケアも可能

上記3つのメリットより、「いかに腎臓のケアができるか」は分かるかと思います。

それに加えFKDは

  • 心臓
  • 肝臓
  • 尿石

のケアも可能です。

 

公式パンフレットにも、ケアとその根拠について明確にされています。

心臓 ナトリウムを制限し、心血管系への負担を減らすことでうっ血性心不全の猫や、うっ血性心不全に伴う高血圧あるいは浮腫を呈する猫に推奨されます。
肝臓 蛋白質の含有量を制限することで、肝不全の猫にみられる高アンモニア血症肝性脳症、腎不全の高窒素血症に配慮しています。
尿石 シュウ酸塩およびシスチン尿酸塩の尿中濃度の低減に配慮して、蛋白質含有量を制限しています。
また、これらの尿石が析出(結晶化)しにくいアルカリ尿が産生されやすいように、ミネラル類の成分を調整しています。

 

腎臓だけでなく、該当の病気や臓器が気になる方は、FKDを使うことに大きなメリットがあるといえます。

 

デメリット

一方、デメリットは2点あります。

  1. 大きい袋がない
  2. 合成の酸化防止剤がつかれている

 

大きい袋がない

くり返しですが、FKDは

  • 400g
  • 2kg

の2サイズです。

4㎏などの大きい袋がないため、複数の猫にあげたい場合には割高になります。

 

メモ

目安としては、4㎏の猫に1日に50gあたえます。

1か月で1.5㎏を消費する計算です。

 

合成の酸化防止剤が使われている

FKDには合成の酸化防止剤が使われています。

  • BHA
  • BHT
  • 没食子酸プロピル

これらの物質は多量に摂取すると健康被害を起こす可能性が指摘されています。

 

ただ逆に、規定量が守られていれば安全だということも実証されています。

なので、過度に心配する必要はありません。

 

メモ

いずれも化粧品やバターなど、人間用の添加物としても使われています。

 

ただ「合成酸化防止剤が少しでも入っていてほしくない!」という方もいるでしょう。

そういった方には、FKDはおススメできないです。

 

FKDの口コミ

ネット上での、FKDの口コミを集めてみました。

 

「よく食べる!」といういい口コミが圧倒的に多いです。

 

 

 

 

 

好き嫌いが激しいうちの猫が食べてくれました!このウエットタイプも唯一食べてくれます。

 

一方で、「粒が大きめ」「すこし油っぽい」という、マイナスな口コミもありました。

それが食べつきに影響することもあるようです。

 

色々とドライの療法食は試しているのですが、好き嫌いが激しくなり全く食べません。普通食でも食べる物を探すのに色々試しました。こちらのウェットは唯一食べるのでそれでもと思いドライも試しに購入しました。
最初の数粒は食べましたが、やはり拒否のようで断念。
粒が大きく少々油気があります。匂いは療法食の中でも強いと思うのでそれで口にしたのだと思います。けれど思ってたんと違ったのでしょう。

 

BHA等の酸化防止剤が気がかりで今まで敬遠していましたが、1年も前にリニューアルされていた事に最近気付いて買ってみました。
やや厚みと油っぽさ(テカり)のある粒です。
うちの猫はあまり好みではなかったようで食い付きはイマイチ、渋々食べていると言う感じでなかなか減りません…

 

最初はものすごい勢いでバクバク食べました。粒は大きくて平べったい感じ。奥歯のないうちの猫でもなんとか食べられる程度の硬さのようです。
が、やはり腎不全、3日で飽きてしまいました。ものすごく魚系の匂いが強くて油っぽいので酸化は早いと思いますが、お魚系が好きな猫さんでしたら好きだと思います。うちはチキン系だったのがまずかったか。
400gと少量なのでお試しするには丁度良い量だと思います。

 

総評としては、「腎臓病のフードの中では、よく食べる」という口コミ割合が多かったです。

 

「効果」や「改善」についての口コミは見つかりませんでした。

慢性腎臓病は劇的に良くなることがないので、仕方ないかもしれません。

 

FKDについての記事は、以上となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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