【公開日:2019年11月13日】
【更新日:2020年12月16日】
こんにちは!かむかむです。

なんで売ってないのかしら??
猫用アミノペプチドフォーミュラは、メーカーの販売規制がかかっています。
そのため、Amazonや楽天市場などのネット通販では購入ができないです。
ですが、動物病院に行かなくても買う方法はあります。
その方法について、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!
この記事でわかること
猫用アミノペプチドフォーミュラは通販では売ってない
猫用アミノペプチドフォーミュラは、ロイヤルカナンの食物アレルギー用療法食です。
「加水分解タンパク質」という原材料を使い、アレルギー反応がおこるリスクを最大限に低くしています。
それにより「何のアレルギーをもっていたとしても使えるフード」です。
ですが、猫用アミノペプチドはロイヤルカナンによる流通規制がかかっており、Amazonや楽天市場などでは購入できません。
基本的には、動物病院でのみ購入する仕組みになっています。
ポイント1
※流通規制
動物病院でのみしか買えないようになっている規制のこと。
この規制がかかったシリーズは「Mシリーズ」と呼ばれています。
動物病院の利益を守るため、2016年ごろにこのシリーズが作られました。(飼い主がネット通販で療法食を買うと、フードを紹介した動物病院に売上が入らないため)
ポイント2
※犬用アミノペプチドフォーミュラ
犬用のアミノペプチドフォーミュラは規制がかかっていないため、通販で購入できます。
ネット検索で安易に「アミノペプチドフォーミュラ売ってた!」と間違えないよう注意しましょう。

でも忙しくて、なかなか病院に行けないのよね・・・
上記の規制は、忙しい方や通販サイトでポイントをためている方には少し不便に感じるかもしれません。
そのような方のために、「病院に行かずに購入する方法」を具体的に紹介していきます。
猫用アミノペプチドフォーミュラを病院に行かずに購入する方法
猫用アミノペプチドフォーミュラを病院に行かずに購入するには、3つの方法があります。
上記方法を解説します。
ロイヤルカナンの公式オンラインサイトを利用する
「Mシリーズ」の療法食は「病院でしか買えないように規制がかかっている」と書きました。
しかし2019年より、メーカー公式オンラインサイトで購入できるようになりました。
こちらが、公式オンラインサイトのTOPページです。
検索してみると、猫用のアミノペプチドフォーミュラも掲載されています。
公式オンラインサイトではまず、アドレスなど個人情報の登録が必要です。
また病院から発行される「動物病院ID」も必要になります。(これにより動物病院に利益が入る)
公式オンラインサイトを使えば、いつでも注文できるというメリットがあります。
一方、Amazonなどのポイントはたまりません。
「ポイントにはこだわらず、いつでも頼めるならそれでいい」という方は、公式オンラインサイトを使うといいでしょう。
フリマサイトを利用する
猫用アミノペプチドは、フリマサイトで売っていることがあります。
- 「病院でアミノペプチドを買ったけど、食べなくなってしまった」
- 「別のフードを使うことにした」
という飼い主さんたちが出品しているようです。
【メルカリの出品例】
【ラクマの出品例】
この方法であれば、フリマサイトのポイントも貯められる>ので、よく使う方はメリットになります。
しかしフリマサイトでは常に出品があるわけではないので、安定的に購入することは難しいです。
長期的にフードを使用するつもりの方には、この方法はおすすめできません。
別のアレルギー用療法食を見つける
「一定期間はアレルギー用の療法食を使う」かつ「ネット通販で買いたい」という方には、以下の方法がおススメです。
同じスペックの、別のアレルギー用療法食を使う。

「加水分解」って特殊なフードなんじゃないの?
「加水分解タンパク」を利用した療法食(通販で買えるもの)は、2つ存在しています。
通販で買えるアレルギー療法食(加水分解)
- 低分子プロテイン
- z/d
くわしく解説していきます。
低分子プロテイン
低分子プロテインは、ロイヤルカナンから発売されている療法食です。
アミノペプチド同様、アレルギー反応をおこす確率が低い「加水分解タンパク質」を使っています。
【猫用・低分子プロテインの原材料】
米、加水分解大豆タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、植物性繊維、ビートパルプ、大豆油、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、魚油(ω3系不飽和脂肪酸(EPA/DHA源)、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、P、Zn、Mn、Fe、Mg、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、B12、D3)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

原材料の先頭に「お米」が使われていますね。
アレルギーの原因は食品中のタンパク質ですが、低分子プロテインには「米タンパク」が入っているのです。
なので、唯一「米アレルギー」を持つ猫には使用することができません。
逆に言うと、「米アレルギーがなさそうであれば、食物アレルギーを起こす確率はかなり低い」ということです。
低分子プロテインの粒は、三角形の粒です。
価格は、アミノペプチドフォーミュラより3割くらい安くなっていることが多いです。
お米アレルギーを心配しなければ、メーカーもアミノペプチドと同じロイヤルカナンなので、安心して使えるでしょう。
z/d
猫用z/dは、ヒルズの食物アレルギー用の療法食です。
ドライフードと缶詰があり、どちらも加水分解タンパク質が使われています。ただ少しだけ違いがあります。
結論から先に書くと、以下のような違いです。
- ドライ⇒ 米アレルギーだけには使えない
- 缶詰 ⇒ どんなアレルギーでも使える
まずドライタイプを説明します。
原材料を見てみると、「米」と「加水分解チキン」が使われています。
【z/dドライの原材料】
米、米蛋白、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、チキンエキス(加水分解)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(システイン、タウリン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
なので、z/dドライは米アレルギーには使えない、ということです。
逆に言うと、「米アレルギーがなさそうであれば、食物アレルギーを起こす確率はかなり低い」ということです。
z/dドライの粒は、平べったい丸型の粒をしています。
価格は、アミノペプチドフォーミュラより3割くらい安くなっていることが多いです。
このようにスペックは「低分子プロテイン」と同等です。
ロイヤルカナンよりヒルズにいいイメージがある方は、低分子プロテインよりおすすめといえます。
次に、z/d缶詰タイプの原材料を見てみます。
【z/d缶の原材料】
加水分解チキン、コーンスターチ、セルロース、植物性油脂、ミネラル類、アミノ酸類(システイン、タウリン、メチオニン、リジン)、ビタミン類(ビタミンE、ビタミンC、ベータカロテン、他)
z/d缶には、加水分解チキン以外にアレルゲンとなるものが入っていません。
なので、どんなアレルギーがあっても使うことが可能(=アミノペプチドフォーミュラと同じ)です。
メモ
コーンスターチ(原材料2番目)は、トウモロコシからタンパク質が除かれたものです。
なので、トウモロコシのアレルギー反応が起こることはありません。(アレルギーの原因はタンパク質だから)
缶詰なので、アミノペプチドやz/dドライにトッピングして使うこともできます。
アミノペプチドをあげる量が減らせれば、家計にもかなり優しくなります。(アミノペプチドフォーミュラは高いので・・・)
z/d缶だけを与える場合は、以下が給与量です。(1缶は156g)
体重 | 2kg | 3kg | 4kg | 5kg | 6kg | 7kg |
給与量 | 0.8缶 | 1.1缶 | 1.4缶 | 1.6缶 | 1.9缶 | 2.1缶 |
z/dについては、以下の記事でくわしくレビューしています。
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「猫のアミノペプチドフォーミュラは通販で売ってない?」は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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