【公開日:2021年1月15日】
【更新日:2021年12月11日】

メリット・デメリットとか口コミを知っておきたいな!
上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。
この記事でわかること
ロイヤルカナンの腎臓サポートとは?
腎臓サポートは、ロイヤルカナンの猫用の療法食です。
猫用と犬用で、パッケージがそっくりなので間違えないよう注意が必要です。
シルエットが犬か猫かで判断すると分かりやすい
腎臓用の療法食でも、トップクラスの販売量があるフードです。
まず概要を解説していきます。
成分
腎臓サポートは、その名の通り「慢性腎臓病の時につかえる療法食」です。
腎臓は以下のような働きがあります。
- 体の老廃物を尿として排泄する
- 血圧のコントロールをする
腎臓病になると、これらの働きが低下していきます。
腎臓サポートでは、腎臓の機能低下によって体に負担をかける可能性がある「3つの栄養素」を少なくしています。
減らしている栄養素
- タンパク質
- リン
- ナトリウム
タンパク質とリンは老廃物の元。
ナトリウムは血圧をあげる作用。
一方、以下の栄養をは増やしています。腎臓の負担を減らせることが期待できるからです。
増やしている栄養素
- EPA+DHA
- ビタミンEなどの抗酸化物質
EPA+DHAは、血流の改善が期待できる。
抗酸化物質は、活性酸素による腎臓のダメージ軽減を期待できる。
実際の栄養バランスは以下のようになっています。
成分 | 量 |
たんぱく質 | 23.4 g |
脂質 | 17.3 g |
炭水化物(NFE) | 45.0 g |
食物繊維 | 10.9 g |
灰分 | 5.8 g |
水分 | 5.6 g |
カルシウム | 0.6 g |
カリウム | 0.92 g |
リン | 0.31 g |
マグネシウム | 0.07 g |
鉄 | 15.7 mg |
銅 | 1.53 mg |
亜鉛 | 20.9 mg |
ナトリウム | 0.41 g |
EPA+DHA | 428 mg |
タウリン | 0.23 g |
アルギニン | 1.63 g |
ビタミンE | 61.2 mg |
ビタミンC | 30.6 mg |
ビタミンB群 | 32.80 mg |
カロリー | 392kcal/100g |
400kcalあたりの栄養素量
サイズと価格
腎臓サポートはには、ドライ・パウチ・リキッド(流動食)の3タイプがあります。
かつドライフードにも3タイプあります。
それぞれのサイズと、メーカー希望小売価格(税抜)をまとめてました。
【腎臓サポートの希望小売価格】
腎臓サポート
|
500g | 1,487 |
2㎏ | 4,387 | |
4㎏ | 7,447 | |
パウチ(1袋) | 171 | |
リキッド(200ml×3) | 3,000 | |
腎臓サポート スペシャル ![]() |
500g | 1,605 |
2㎏ | 4,836 | |
4kg | 8,143 | |
腎臓サポート セレクション ![]() |
500g | 1,605 |
2㎏ | 4,836 |
それぞれの詳しい違いについては、以下の記事で解説しています。
-
-
ロイヤルカナンの腎臓サポートは3種類!違いをペット栄養士が解説。
続きを見る
原材料
腎臓サポートの原材料は、以下の通りです。
アレルギー対応などにはなっていません。
コーンフラワー、米、動物性油脂、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、大豆分離タンパク(消化率90%以上)、植物性繊維、コーン、コーングルテン、加水分解動物性タンパク、チコリーパルプ、肉類(鶏、七面鳥)、魚油、大豆油、フラクトオリゴ糖、サイリウム、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-アルギニン、DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、ゼオライト、ミネラル類(K、Cl、Ca、Na、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se、クエン酸カリウム)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
原産国
腎臓サポートの原産国は、フランスです。
ドライフード、パウチ、リキッドすべてがフランス産になっています。
腎臓サポートのメリット・デメリット
メリット
腎臓サポートのメリットは、大きく3つあります。
- 大手の安心感がある
- バリエーションが多く、選びやすい
- おいしく食べてくれることが多い
【大手の安心感】
ロイヤルカナンは、世界でも最大級の療法食メーカーです。
そのなかで腎臓サポートは、日本で30年以上の販売歴があります。
それが今でも存在している=よい実績が積み重ねられている、ということを意味しています。
療法食を使う方にとっては、大きな安心材料と言えます。
【バリエーションの多さ】
上でも述べましたが、腎臓サポートには多数の種類があります。
ドライフードで3種類、ウェットフードで2種類、流動食で1種類があります。
腎臓サポートのドライ
- 腎臓サポート
- 腎臓サポートスペシャル
- 腎臓サポートセレクション
腎臓サポートのウェット
- 腎臓サポート パウチ
- 腎臓サポート パウチ(フィッシュテイスト)
腎臓サポートの流動食
- 腎臓サポートリキッド
腎臓病の時には、食欲が落ちたり、いつものフードを食べなくなる、などが多発します。
そんな時に、同じメーカーで複数のバリエーションがあると対応しやすく、大きなメリットになります。
ドライにウェットをトッピングする」といった使い方ができるのもうれしいです。
※パウチとドライフードは、どれを組み合わせても大丈夫です。
【おいしく食べてくれることが多い】
バリエーションの多さとも関連しますが、獣医師に「よく食べる腎臓フードと言えば?」と聞くと、腎臓サポートをあげる方は多いです。
たくさんの腎臓病の猫を診てきた獣医師が言うのですから、その信頼性は高いですよね。
特にロイヤルカナンは「猫の食欲には香りが強く関わっている」ことを発見し、製品づくりに生かしています(腎臓サポートスペシャルとセレクションに応用)。
この研究の賜物が「よく食べる」という声につながっている可能性は高いです。
デメリット
一方、腎臓サポートのデメリットは2つあります。
- 酸化防止剤にBHAが使われている
- 初期段階の腎不全では使いにくい
【酸化防止剤にBHAが使用】
腎臓サポートの酸化防止剤には、以下の2つが使われています。
- BHA
- 没食子酸プロピル
BHAは規定量を守って使われれば、なんの問題のない食品添加物です。(もちろんロイヤルカナンも規定量を遵守)
ただ規定量を超えた時に、マウスで発がん性が指摘されているのも事実です。
BHA自体を使っていることを嫌がる飼い主さんにとって、これは大きなデメリットと言えるでしょう。
BHAについては、以下の記事で解説しています。
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ロイヤルカナンが使う酸化防止剤「BHA」はどれだけ危険なのか?
続きを見る
【初期腎不全では使いにくい】
腎臓サポートの栄養バランスを見ると、腎臓フードの中でも「タンパク質がかなり低い部類」に入ります。
これは体内の老廃物(毒素)を減らす意味でメリットとも言えます。
ですが、初期段階の腎不全では「タンパク不足」により、体力の消耗につながる可能性もあります。
初期腎不全と診断された猫には使うことを避け、初期段階用のフードを使うほうが安心です。詳しくは以下の記事で解説しています。
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新商品「腎臓ケア・k/d早期アシスト(ヒルズ)」を徹底解剖!
続きを見る
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腎臓サポートの口コミ
SNS上での、腎臓サポートの口コミを集めてみました。
よい口コミ
「良く食べる」「状態が安定した」という口コミが多いです。
我が家19歳の長男坊🐈は慢性腎臓病、拡張型心筋症で何度か命の危機にありました。
入院中に膵炎の心配も有り、とにかく食べなくてはと言う事で担当獣医師お勧めのロイヤルカナンの腎臓サポート食で随分安定しました🍀
今はヒルズの甲状腺対策のyd.です。ご参考まで。
元気になって欲しいですね🥺— snow (@snow020416) January 11, 2021
シーラ用のロイカナの腎臓サポート、問題なく食べてくれるので思い切って4kg入買いました(๑´ω`ノノ゙✧#猫のいる暮らし #リトルキャッツ出身 #腎臓病療法食頑張るよ pic.twitter.com/WctR3CWRLj
— てるちん=てるひこ♀️ (@terumine54_99) September 9, 2018
子宮癌検診の結果を聞きに病院へ。大丈夫やったε-(´∀`*)
ロイカナの腎臓サポートのカリカリがめちゃくちゃお気に召した波平ちろるw
ルチアの毛が生えておるww
湿気たお天気のせいか、可愛いコートが少々乱れ気味のもふりんスズメさん♡ pic.twitter.com/OWmnviP22R— ちこ (@slightly_sweet) September 26, 2016
おじいにゃん、#リキ がんばっています。
ロイカナ腎臓サポートメインです。
少しずつ時間をかけてゆっくりがんばっています。
明日も元気でいてほしい。#シャチホコシェルター pic.twitter.com/p1PrIvGQy4— 麻婆めぐ (@MEGUUUintheNGY) November 27, 2019
いまいちな口コミ
一方、イマイチな口コミでは「においが好きじゃない」「おなかを下した」「価格が高め」というものがありました。
私はHILLSやロイヤルカナン
そこいらの海外大手メーカーのフードが嫌いだ、理由は色々あるが臭いんだよね、食べ物の匂いじゃない😣
ニルは何でも喜んで食べるいい子だけど、だからこそ原材料など安心な物を選びたかった。日清製粉の😣腎臓サポート、キドニーキープちょっと1kg試してみよう pic.twitter.com/DNHEisswwG— 那岐 (@nirnirvash) January 10, 2021
下痢は収まって、ウエット食べたり高カロリーのペースと与えたりしてたんですが
輸液で気持ち悪さが和らいだのか、少しカリカリの腎臓サポートを食べるようになったんですけど…また下痢。
やっぱり腎臓サポートが合わないのかなぁ💦😭— 陽当たり良好new (@nekocafe_gogo) January 12, 2021
じぇりーの体重が落ちて夏で食欲が余計に無い為、病院で食べない時は給餌をした方が良いと言われた😥普段はキドニーキープのカリカリだが、獣医に聞いてロイヤルカナンの腎臓サポートリキッドを購入してみた。シリンジ刺すキャップがあり便利。しかし値段が高い上、48時間以内に使わないとなんだ😥 pic.twitter.com/FZwbdY2g1C
— 西野つかさlove j&m (@tukasanishinojm) August 2, 2018
やはりどうしても「あう・あわない」があるようです。
心配な方は、まとめ買いなどではなく少量ずつ購入するのが無難かもしれません。
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腎臓サポートの最安値の購入法
腎臓サポートは、主に以下の3つの方法で購入することが可能です。
- 動物病院
- ホームセンター
- ネットショッピング
個人的な見解だと、以下のように使い分けができます。
- 価格重視→ネットショッピング
- 相談もしたい→動物病院
- 今すぐ買いたい→ホームセンター
ネット | 病院 | ホームセンター | |
価格の安さ | 〇 | × | × |
相談できる | × | 〇 | × |
今日ほしい | △ | △ | 〇 |
最安値で価格を重視するなら、圧倒的にネットショッピングです。
通販サイトで、価格順に並べ替えをするのが最速です。
ちなみに動物病院のほとんどは、メーカー推奨価格通りに販売しているため、安くはないです。
ホームセンターも、値引きされていないことが多いです。
メモ
くり返しですが、腎臓サポートのメーカー希望小売価格は以下の通りです。(税抜)
腎臓サポート
|
500g | 1,487 |
2㎏ | 4,387 | |
4㎏ | 7,447 | |
パウチ(1袋) | 171 | |
リキッド(200ml×3) | 3,000 | |
腎臓サポート スペシャル ![]() |
500g | 1,605 |
2㎏ | 4,836 | |
4kg | 8,143 | |
腎臓サポート セレクション ![]() |
500g | 1,605 |
2㎏ | 4,836 |
※病院やホームセンターでは、そもそも取り扱いがない店舗もあります。事前に電話確認することがおススメです。
大手ネット通販だと、上記の希望小売価格より「20%~30%くらい」安くなっていることが多いです。
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腎臓サポート セレクションをさがす ↓↓
腎臓サポート パウチをさがす ↓↓
腎臓サポート リキッドを探す ↓↓
そして通販サイトで購入される方で、「さらにお得に買いたい方」はポイントサイトも使いましょう。
ポイントサイトを経由してから、Amazonや楽天市場で買い物をすると、さらにポイントがたまります。
そのポイントは、いろんなものに交換をして使えます。
- アマゾンギフト券
- マイル
- 電子マネー など
\ ポイントサイトの使い方イメージ /
大手ショッピングサイトの買い物でポイントを貯めるには、それぞれ以下がおススメです。
カッコ内が、ポイント還元率です。
腎臓サポートを「最安値かつ一番おトクに購入する」方法まとめ
- ポイントサイト経由で、ネットショッピングにアクセス
- サイト上で価格順に並べ替えて、最安値のものを購入
ぜひ試してみてください。
腎臓サポートのレビュー記事は、以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました!