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【猫の腎臓ケア】グレインフリーの療法食4選をペット栄養士が解説

 

うちの猫に、グレインフリーの腎臓ケア療法食をあげたいんだけど、ネットでうまくヒットしなくて・・・

売ってないのかな?

 

数は多くありませんが、グレインフリーの腎臓ケア療法食は存在しています。

この記事では、ペット栄養管理士の筆者が該当するフードを紹介しています。

腎臓ケアのグレインフリー療法食が少ない理由

腎臓病は、高齢になるにつれ発症しやすくなるため、シニア猫には腎臓ケアが重要です。

しかし日本にはまだ、以下の3つがそろった猫用フードが少ないです。

  1. 腎臓ケア
  2. グレインフリー
  3. 療法食

 

それには2つの理由があります。

 

1つ目は、栄養学的な問題です。

腎臓のケアをするためには「タンパク質」「リン」「ナトリウム」を調整することが多いです。

 

この中で「タンパク質」は、体内でエネルギーになっています。

つまりタンパク質を減らすだけだと「エネルギー不足」に陥る可能性があります。

そうならないよう、代わりになる栄養素でエネルギーを補わなければいけません。

その代わりになれるのは、「炭水化物」か「脂質」です。

ただ「脂質」はシニア期に増やしにくいため、どうしても炭水化物にエネルギー源を頼ることになります。

 

すると炭水化物の多い原材料を使うことになり、コストが安い「小麦」や「トウモロコシ」などの穀物に頼りがちになります。

これが「腎臓ケア」と「グレインフリー」が両立しにくい理由です。

 

2つ目の理由は、「メーカー側の商売上の理由」です。

もっとシンプルに言うと、「腎臓ケア」「グレインフリー」「療法食」の3つが必要な猫は少数派であり、そのようなフードを作っても売上になりにくい、のです

日本の猫の現状

  • 腎臓ケアが必要な猫 腎臓ケアは必要ない猫
  • グレインフリーをあげたい猫 グレインフリーは必要ない猫
  • 療法食を使いたい 一般食を使いたい

 

そういうことなのね。

日本でももっと、腎臓ケアのグレインフリー療法食が増えてほしいな。

 

逆に言うと、現時点で「腎臓ケアのグレインフリー療法食」を作っている会社は、「本当の猫想い」だといえるかもしれません。

ということで、そんな猫想いの「腎臓ケアのグレインフリー療法食」を紹介していきます!

 

腎臓ケアのグレインフリー療法食・4選

腎臓ケア(アニモンダ)

腎臓ケアは、アニモンダシリーズの療法食です。

慢性腎不全のネコ(慢性腎臓病=CKD)に対処するために特別に開発された療法食です。タンパク質とリンの含有量を減らすことにより腎機能が支えられます。

ポイント

  • ウェットタイプが、グレインフリー(ドライフードはグルテンフリー)
  • 種類が豊富
  • 高カロリー

腎臓ケアのウェットタイプには、穀物が一切入っていません。

以下は、「鶏」の原材料です。

【 腎臓ケアの原材料 】

肉類(豚、鶏)、野菜(ポテト)、油脂類(キャノーラオイル)、野菜副産物、ミネラル類

 

そして最大の特徴ともいえるのが「ウェットタイプの種類の多さ」です。

合計6種類の味が発売されています。

味を変えたり、ドライフードにトッピングするなど、幅広い使い方ができます。

  1. 七面鳥
  2. 仔牛

 

ただし、ドライフードはグレインフリーではなくグルテンフリーです。(グルテンフリー:小麦を不使用)

小麦不使用というポイントを満たすだけでよければ、腎臓ケアは「高カロリー」でもあり、体重維持の点でも大きなメリットになります。

【腎臓ケアの基本情報】

・原産国
ドイツ

・サイズ
100g(ウェットのみ)、300g、1.2㎏

・カロリー
445kcal

・購入法
通販サイトまたは公式サイト

 

腎臓ケアの口コミを知りたい方は、以下の記事でまとめています。

【アニモンダ腎臓ケア】メリットや口コミ、最安値の購入法を解説!

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ニーレ

ニーレは、HAPPY CATシリーズの療法食です。

消化しやすくリンの含有量が少ない良質なタンパク質を最適な割合で配合し、カルシウムとリンの含有バランスを調整したドイツ獣医師がおすすめする腎臓ケア食事療法食です。塩分も控え目に調整しています。

ポイント

  • 袋のサイズが豊富
  • ハーブ原料を使用
  • 米粉は入っている

 

ニーレのドライフードには、3つのサイズがあります。

  • 50g(2022年現在、販売中止)
  • 300g
  • 1.3㎏
  • 4kg

 

50gはサンプルサイズと言えますし、300gも「開けてからの酸化が少ない」といえるサイズです。

この「袋のサイズの多さ」は魅力の1つです。

また原材料には、ハーブやユッカシジゲラが配合され、老廃物への配慮や、便のニオイの軽減につながります。

 

ただ、ニーレには、缶詰やパウチタイプは存在しません。ドライフードのみです。

よって「ドライフードを食べない」という猫には使うことができないでしょう。

また、原材料に唯一「米粉」が入っています。

【 ニーレの原材料 】

グリーブス(脱脂ハラミ肉15%)、米、米粉、ポテトフレーク、ポルトリー脂肪、ポルトリープロテイン**(9.5%)、ライスプロテイン*、リグノセルロース、ひまわり油(2.4%)、ヘモグロビン*、ビートファイバー*、加水分解フィッシュ*、炭酸カルシウム、アップルポマス*(0.6%)、亜麻仁(0.6%)、菜種油(0.6%)、塩化カリウム、コーン、海藻*、チコリパウダー(0.15%)、サッカロマイセスセレビシエ*、塩化ナトリウム、ユッカシジゲラ*(0.1%)、ハーブミックス(ミルクシスル、アーティチョーク、タンポポ、ショウガ、カンバ葉、ネトル、カモミール、コリアンダー、ローズマリー、セージ、リコリス根、タイム 計0.06%)、イースト抽出物*(0.05%)、ビタミン類(ビタミンA、ビタミンD3、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビオチン、Dパントテン酸カルシウム、ナイアシン、ビタミンB12、ビタミンC、葉酸)、ミネラル類(鉄、銅、亜鉛、マンガン、ヨウ素酸カルシウム、亜セレン酸ナトリウム)その他栄養素(タウリン、コリン)、天然由来トコフェロール(酸化防止剤として)(*乾燥)(**乾燥一部加水分解)

 

米は、「小麦」や「トウモロコシ」に比べるとアレルゲンにはなりにくいです。

とはいえ、「米も入っていてほしくない!」という方にはおススメできません。

 

【ニーレの基本情報】

・粒の形

・原産国
ドイツ

・サイズ
300g、1.3㎏、4kg

・カロリー
406kcal

・購入法:
公式サイトまたは通販サイト

 

ニーレのさらに詳しい情報は、以下の記事も参考にしてみてください。

【猫の腎臓病フード】ニーレの口コミ・メリットデメリットを詳しく解説

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リナールアクティブ

リナールアクティブは、FORZA10の療法食です。

腎臓の健康維持に配慮し、リン・タンパクの含有量を調整した療法食です。

ポイント

  • ドライもウェットもある
  • 抗酸化成分を配合
  • 単価がいちばん安い

 

ドライもウェットもあるため、「たまに味を変更する」「ウェットをトッピングする」などのアレンジが可能です。

 

ドライフードには、2種類の粒が入っています。

そのうちのハート型の粒は、クランベリーなど抗酸化力の高い原材料を凝縮したものになります。

 

また、ドライフードの単価が4種類の中でいちばん安いです。

「まず安いものから始めたい」という方には最適です。

腎臓ケア ニーレ リナールアクティブ キドニープラスシニアケア
金額(円) 1,320 1,331 1,408 2,398
サイズ(g) 300 300 454 635
単価(円) 440 443 310 378

 

ただリナールアクティブの原材料には、唯一「米」が入っています。

米はアレルゲンにはなりにくいですが、厳密な意味ではグレインフリーとは言えません。

【 リナールアクティブの原材料 】

・加水分解された魚蛋白・加水分解されたポテト・魚粉(アンチョビ)・海藻(アスコフィルム結節)・コーン油(ミックストコフェロールで保存)・魚油(ミックストコフェロールで保存)・ミネラル (リン酸カルシウム・炭酸カルシウム・硫酸鉄・亜鉛アミノ酸キレート・硫酸亜鉛・銅アミノ酸キレート・硫酸銅・マンガン酸化物・ヨウ化カリウム・亜セレン酸ナトリウム)・乾燥酵母(BIOMOS)・FOS・塩化コリン・タウリン・ビタミン(E・PP・A・B12・B1・パントテン酸・B2・B6・ビオチン・D3・葉酸)・DL-メチオニン・ユッカシジゲラ・ローズマリーエキス

 

【リナールアクティブの基本情報】

・粒の形

・原産国
イタリア

・サイズ
100g(ウェット)、454g(ドライ)

・カロリー
384kcalx

・購入法
通販サイト

 

以下の記事では、リナールアクティブの詳細を解説しています。

 

キドニープラスシニアケア

キドニープラスシニアケアは、カントリーロードのフードです。

腎臓の健康維持に配慮

タンパク質・リン・ナトリウムを制限しシニア猫に最適な栄養バランスに仕上げました。

ポイント

  • 完全なグレインフリー
  • 真空パックになっている
  • 100gのお試しサイズがあ

 

キドニープラスシニアケアは、完全なグレインフリーフードです。

原材料を見てみます。

【 キドニープラスシニアケアの原材料 】

ポテト(米国、カナダ)、えんどう豆(米国、カナダ)、*1濃縮白身魚タンパク質(米国)、タピオカスターチ(タイ)、鶏脂肪(ビタミンEクエン酸で酸化対策済)(米国)、チキンミール(米国、ブラジル、アルゼンチン)、ビートファイバー(米国)、鶏卵(米国)、ひよこ豆(米国、カナダ)、*2豚血しょう(プラズマ)(米国)、*3エムファイバー(ススキ由来食物繊維)(米国)、加水分解チキンエキス(米国)、硫酸水素ナトリウム(米国)、魚油(米国)、DL-メチオニン(米国)、ビール酵母(米国)、塩化カリウム(米国)、フラクトオリゴ糖(フランス)、タウリン(日本)、塩化コリン(米国、カナダ)、海塩(米国)、ユッカ抽出物(米国、メキシコ)、炭酸カルシウム(米国)、えんどう豆繊維(米国)、キレート亜鉛(米国、メキシコ)、プロバイオティクス(アシドフィルス菌、カゼイ菌、サーモフィルス菌、フェシウム菌)(米国)、ビタミンE(ドイツ)、キレート鉄(ドイツ)、ナイアシン(スイス)、キレート銅(フランス)、ビタミンA(フランス)、キレートマンガン(米国)、硝酸チアミン(ドイツ)、パントテン酸カルシウム(イギリス)、リボフラビン(ドイツ)、塩酸ピリドキシン(ドイツ)、ビオチン(フランス)、ビタミンB12(米国、メキシコ)、ビタミンD3(スイス)、ヨウ素(EDDI)(インド)、葉酸(フランス)、セレン酸ナトリウム(米国)、ヨウ化カルシウム(米国、カナダ)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物)(米国、アルゼンチン、日本)

 

上記の通り、原材料ごとに原産国を公開しています。

またパッケージが真空パックで、酸化を少しでも抑える配慮をしています。品質に安心感の持てるフードです。

またお試しサイズとして、100gのポータブルパックが販売されています。

食べるかどうか不安、という方には安心できますね。

 

ただし、キドニープラスシニアケアは、厳密には療法食ではなく、総合栄養食です。

とはいえ、リンやタンパク質などは調整されています。

またウェットタイプはなく、635gのドライフードのみです。

【キドニープラスシニアケアの基本情報】

・粒の形

・原産国
原材料ごとに公開

・サイズ
100g、635g

・カロリー
350kcal

・購入法
通販サイトやショップ

 

「グレインフリーの腎臓ケア療法食」については、以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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