
うちの犬には低脂肪食がおすすめみたい。
低脂肪のフードをまとめて知っておきたいな。
できれば脂肪が少ない順になっているとありがたい!
上記のような方に向けて、記事を書きました。
この記事でわかること
低脂肪食はカロリーも考慮して選ぶべき
食事療法で、低脂肪のフードが使われることが多いのは、以下のようなケースです。
- リンパ管拡張症
- タンパク喪失性腸症
- 脂肪の吸収不良
- 膵炎
- 高脂血症
- クッシング症候群
- 胆泥症
- ダイエット
そして「脂肪の量」と同時に、「カロリーの量」についても考えなければいけません。
なぜなら「脂肪は低い方がいい。でもカロリーは低くしないほうがいい」というケースがあるからです。
ポイント
「低脂肪=低カロリー」のイメージがありますが、必ずしもそうではありません。
「低脂肪だけどカロリーは低くない」フードもあります。
たとえば消化器疾患で、効率的なエネルギー補給をしたい場合などがあてはまります。
逆に、肥満傾向などがある場合にはエネルギー制限が必要になることが多いでしょう。
犬の状態によって、「カロリーも考慮して低脂肪食を選ぶ」ことが重要なのです。

脂肪の低さと一緒に、カロリーも気にしなきゃいけないのね。
でも「低脂肪の基準」とかはないの?
ペットフードでは、一般的に以下のような数値がボーダーラインといえます。
一般的なライン
- 低脂肪とは、10%以下。※
- 低カロリーとは、310kcal/100g以下。
※乾物量分析値
おすすめ低脂肪食15選【脂肪の少ない順】
ということで、厳選した低脂肪食15コを、脂肪の少ない順にまとめてみました。
※上記のカロリーのラインを上回るものを、便宜的に「中カロリー」と記載しています。
かつ、カロリーの違いでセルを色付けしています。
ピンク:低脂肪&低カロリー
ブルー:低脂肪&中カロリー
製品名 | 脂肪の量 | カロリー | 特徴 |
---|---|---|---|
減量アシスト1 | 3.6%以上 | 274 | いちばん低脂肪! |
消化器サポート低脂肪 | 5.0%以上 | 346 | 販売歴はNo.1。 |
レジーム スモール | 5.0%以上 | 286 | 真空パックで鮮度抜群。 |
ダイジェストエイド | 5.0%以上 | 330 | 国産で小分けパック。 |
糖&脂コントロール | 5-9% | 325 | ナチュラル療法食。 |
体重ケア | 5.5%以上 | 302 | 低GIの原材料。 |
i/dローファット | 6.0%以上 | 336 | グルメ缶もある療法食。 |
i/d コンフォート | 6.0%以上 | 335 | ストレスケア成分も配合。 |
IC | 7%以下 | 330 | 89種類の和漢植物。 |
スーペリア ウェイトコントロール | 7% | 324 | アレルギーにも配慮。 |
トスカーナ | 7.5% | 323 | グルテンフリー。 |
ウェイトコントロール アクティブ | 7.9%以上 | 308 | 植物成分を配合。 |
ヘルシーウェイト | 8.0%以上 | 329 | アガリクス・乳酸菌を配合。 |
満腹感サポート小型犬 | 8.0%以上 | 270 | おねだりの頻度が軽減。 |
w/d | 9.5%以上 | 318 | 小粒と普通粒でえらべる。 |
※脂肪の量は保証分析値
※カロリーは100kcalあたり
減量アシストー1
1.6㎏・6㎏ / ベルギー産
CRD-1はスペシフィックの療法食です。
あまりメジャーでないかもしれませんが、スペシフィックは何十年も動物病院で取り扱われてきたブランドです。
合成の添加物を使わないなど、安心感もあります。
その中でCRD-1は、いちばん低脂肪になっています。あわせてカロリーもかなり低いです。
製品カタログには、以下のように記載されています。
エネルギー量を制限し、ミネラル含有量を増量させ、蛋白質やビタミン、各栄養分の栄養要求量が満たされるように設計されているため、肥満犬の減量用フードとして適しています。
高脂血症や胆汁うっ滞では、脂質の摂取を制限することが推奨されています。スペシフィック犬用減量アシスト1(CRD-1)では脂質を最小限まで制限することで、このような臨床症状の犬に配慮しています。
デメリットは、粒がやや大きいことがあります。
よって減量アシスト-1は、以下のような方におすすめです。
- とにかく低脂肪・低カロリーがほしい。
- 粒サイズはあまり気にしない。
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以下の記事では、口コミなど含めてレビューしています。
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【減量アシスト1のレビュー】メリット、口コミ評判、最安値の購入法
続きを見る
消化器サポート 低脂肪
1kg・3㎏・8㎏ / フランス産
消化器サポート低脂肪は、ロイヤルカナンの療法食です。
超低脂肪でありながら、消化率が高い原材料を使っているのがメリットです。
カロリーは低くないため、エネルギー補給もしやすいです。
公式HPでは次のように書かれています。
消化吸収不良による下痢や高脂血症の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、脂肪や食物繊維の含有量を調整し、消化性の高い原材料を使用しています。
デメリットは粒のサイズが大きいことです。よって超小型犬には使いづらいかもしれません。
まとめると消化器サポート 低脂肪は、以下の方におすすめです。
- 低脂肪・中カロリーのフードが欲しい
- 粒サイズはあまり気にしない
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また、缶詰や流動食(液体)タイプもそろっています。
このフルラインナップにより、「ドライフードを食べなくなった」などの時にも対応しやすいのも魅力です。




消化器サポート低脂肪については、以下の記事でもまとめています。
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【消化器サポート低脂肪】メリットや口コミ、最安値の購入法を解説!
続きを見る
レジーム スモール
1.1㎏ / アメリカ
レジーム スモールは、ナチュラルハーベストシリーズの療法食です。
低脂肪であるとともに、低カロリーになっています。
フードの酸化を最小にするため、真空パックで販売されています。
袋のサイズが1.1㎏までしかないことも含め、鮮度へのこだわりが伝わってきます。
公式HPでは次のように書かれています。
健康的に体重を管理したい子のためのダイエットフード
低脂肪・低カロリー
脂 肪 分 5 . 0 % ( m i n ) 、カ ロ リ ー 2 8 6 k c a l / 1 0 0 g と A A F C O 栄 養 基準内で最少値。
一方で、1.1㎏しかなく、ランニングコストが高くなるのがデメリットです。
「5㎏の犬で1か月に3袋分」くらい消費しますので、割高になります。よって、どちらかというと小型犬向けといえます。
まとめるとレジーム スモールは、以下の方におすすめです。
- 鮮度を重要視している
- 小型犬もしくはコストはある程度許せる
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大粒タイプもあります。
レジームについては、以下の記事でもまとめています。
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【レジーム】メリットデメリット、口コミ、最安値の購入法まとめ
続きを見る
ダイジェストエイド
1㎏・3㎏ / 日本産
ダイジェストエイドは、日清ペットフードの療法食です。
もともとは消化器ケアのために作られているためか、中カロリーです。
3㎏サイズの袋は以下のようになっており、酸化を防ぐことに強くこだわっています。
- 1.5㎏×2袋の小分け
- ジッパー付き
- 脱酸素剤入り
また国産であり、原産国を気にする方もつかいやすいです。
公式HPでは次のように書かれています。
低脂肪の配合設計
※ジェービースタイルの成犬用フード(ドライタイプ)と比較し、乾物あたりの脂質を約5割低減。
流通規制がかかっているため、Amazonなどの通販で購入できません。動物病院でのみ買えます。
このあたりのデメリットを許せるのであれば、お近くの取扱い病院に相談しましょう。
糖&脂コントロール
1㎏ / 日本産
糖&脂コントロールは、犬心(いぬこころ)シリーズの療法食です。
カロリーは中カロリーです。
療法食の中でも珍しい「ナチュラル療法食」のコンセプトになっています。
具体的には、自然の原料を使い、低温の手作り製法をしています。
また、原材料の多くが日本で作られた国産フードです。
公式HPでは、次のように書かれています。
デメリットは1㎏サイズしかなく、中型犬以上だと割高になることです。
よって糖&脂コントロールは、以下の方におすすめです。
- 自然派・国産の安心フードを与えたい
糖&脂コントロールは、公式サイトからのみ購入できます。
お試しサンプルももらえるため、興味のある方は見てみてください。
糖&脂コントロールについては、以下の記事もまとめています。
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【犬心・糖&脂コントロール】口コミや中身を栄養士がやさしく解説
続きを見る
体重ケア
2kg・12kg / イタリア産
オベシティは、ファルミナの療法食です。低カロリーです。
低オーツ麦などの、低GI食品を使っています。それにより血糖値に配慮しています。
また、遺伝子組み換えの食材を使わないという方針を示しています。
公式HPでは、以下のように明記されています。
犬の健康的な体重減量と適正な体重維持に配慮し、脂質と食物繊維レベルが特別に調整された食事療法食です。
ファルミナの療法食は動物病院でのみ購入できます。
ただ、ファルミナのフードを取り扱っている病院は少なく、かかりつけ病院で売っているとは限らないのが現実です。
事前に「ファルミナの療法食ありますか?」と、問い合わせをした方が無難です。
i/d ローファット
1㎏・3㎏・7.5㎏ / オランダ産
i/d ローファットは、ヒルズの療法食です。中カロリーの高消化フードです。
低脂肪でありながら、オメガ―3脂肪酸が含有されています。
発売から5年以上経ち、販売歴も長いです。公式HPでは、以下のように書かれています。
低脂肪の栄養で血中脂肪レベルに配慮し、消化吸収に優れた原材料で健康な消化をサポート。
またi/dローファットには「シチュー」という、グルメタイプの缶詰もあります。
食欲が落ちていたり、好き嫌いがある犬にとっては使いやすいです。
デメリットは、粒のサイズがそこまで小粒ではないため、超小型犬には使いにくいかもしれません。
よってi/dローファットは、以下の方におすすめです。
- オメガ―3脂肪酸が含有されたフードを使いたい
- グルメ缶を使いたい
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こちらの記事でもくわしく解説しています。
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【i/dローファット】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ
続きを見る
i/d コンフォート
1㎏・3㎏ / オランダ産
i/dコンフォートは、ヒルズの療法食です。
i/dローファットとほぼ同じコンセプトの、小粒タイプです。(カロリーや脂肪量などほぼ同じ)
それに加えて、加水分解ミルクプロテインが配合されています。
これは「メンタルヘルスへの配慮」をするためのものです。
公式HPでも、以下のように明記されています。
消化吸収に優れた原材料と加水分解ミルクプロテインで、小・中型犬(14kg以下)のストレス性消化器症状に対応した療法食
ただ大きい袋は3㎏までです。(i/dローファットは7.5㎏あり)
よってi/dコンフォートは、以下の方におすすめです。
- 小粒の低脂肪フードが欲しい
- メンタルヘルスへの配慮もされたものを使いたい
\ 見てみる /




i/dコンフォートについて、以下の記事でも詳しく解説しています。
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【i/dコンフォート】メリットや口コミ、最安値の購入方法まとめ
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IC
1kg / 日本産
ICは薬膳みらいのドッグフードシリーズの療法食です。中カロリーです。
89種類の和漢植物を使った、独自のコンセプトです。
また、お湯にふやかしやすいため、「少しでも楽に消化させたい」「噛む力が弱っている」という時にも使いやすいです。
ただ食材へのこだわりの分、「1㎏で5,000円」と、割高なのがデメリットといえます。
よってICは、以下の方におすすめです。
- 他の療法食とは違うコンセプトのものを使いたい。
- ふやかしやすいフードがほしい
ICは公式サイトから購入できます。
- 通常購入
- 定期購入
の2種類の購入方法があります。
定期購入だと20%以上安く購入できます。
ICについては、こちらの記事でも解説しています。
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【メリット・お得な購入法】みらいのドッグフード胃腸用を徹底レビュー
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スーペリア ウェイトコントロール
400g・1.5㎏・6㎏ / イギリス産
スーペリア ウェイトコントロールは、FISH4シリーズの総合栄養食です。
そこまで低カロリーではないです。
主タンパクがサーモンで、原材料全体の約26%を占めています。
そのためオメガー3脂肪酸が豊富に含有されています。
また炭水化物源も、アレルゲンになりにくいポテトを使用し、アレルギーにも配慮しています。(サーモンとポテト以外のアレルギーに対応できる)
公式サイトでは、以下のように書かれています。
厳選された天然海洋サプリメント配合の最高級(スーペリア)ドッグフード。
体重管理が必要な愛犬や避妊・去勢手術を受けた成犬、運動量の少ないわんちゃんに最適です。
ただ療法食ではなく、総合栄養食です。
まとめるとスーペリア ウェイトコントロールは、以下の方におすすめです。
- オメガ―3脂肪酸が豊富で、
- アレルギーにも対応した低脂肪フードがほしい
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ミニ・トスカーナ
80g・300g・1㎏・4㎏ / ドイツ産
ミニ・トスカーナは、HAPPY DOGシリーズのフードです。
カロリーはそこまで低くありません。
また、小麦グルテンを含まず、ポリフェノールやオメガ脂肪酸も豊富です。
公式サイトでは、以下のように書かれています。
- ハッピードッグ製品の消化吸収率は90%以上です。控えめな給餌で糞便の量も少なくて済みます。
- 脂肪分7.5%のレシピで肥満気味の愛犬、去勢した愛犬に最適
80gのお試しサイズも販売されているため(公式サイトのみ)、「食べるかどうか試してみたい」という方にも使いやすいでしょう。
80gのお試しサイズ(330円)
ただ療法食ではなく、総合栄養食です。
以上より、ミニ・トスカーナは、以下の方におすすめです。
- グルテンフリーのフードを試したい。
- まずは少しだけお試ししたい
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ミニ・トスカーナはAmazonなどで売っていますが、安くはなっていません。流通の規制がかかっていると思われます。
一方、公式ストアでは、最大15%おトクに購入できます。
「少しでもお得にしたい」と考える方は、いちど公式サイトを見てもいいかもしれません。
ウェイトコントロール アクティブ
800g・2㎏ / イタリア産
ウェイトコントロール アクティブは、フォルツァ10の療法食です。低カロリーです。
大きな特徴は、植物由来のフィトケミカル成分の粒が入り、脂肪酸バランスに配慮していることです。
公式サイトでは、以下の対応が明記されています。
健康的な体重管理による健康維持のための低カロリー食事療法食。
ただフィトケミカル成分の粒だけ食べない、といった声が散見されます。(「普通の粒」と「フィトケミカルの粒」の2タイプの粒が入っている)
100gの小袋タイプ(¥320)があるので、好き嫌いがある場合は100gから試すといいでしょう。
まとめるとウェイトコントロール アクティブは、以下の方におすすめです。
- 脂肪酸バランスに配慮したものがほしい
- できるだけ小サイズから試したい
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ヘルシーウェイト
1㎏・3㎏・6.8㎏ / アメリカ産
ヘルシーウェイトは、アーテミスの総合栄養食です。低カロリーではないです。
アガリクスやプラセンタ、乳酸菌などの配合により健康を維持し、犬が本来持っている免疫力を保つというコンセプトです。
公式サイトでは、以下のようなケースが対象とされています。
- 肥満気味な成犬
- 減量が必要な成犬
- 老犬
ただ療法食ではなく、総合栄養食です。
アガリクスやプラセンタが入った低脂肪食を使いたい、という方におススメです。
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満腹感サポート 小型犬用
1kg・3kg / 韓国産
満腹感サポート 小型犬用(は、ロイヤルカナンの療法食です。超低カロリーです。
食物繊維が豊富で満腹感が保ちやすくなり、、おねだり頻度が減少するとされています。
公式サイトでは、以下のように書かれています。
減量を必要とする犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
減量のために摂取カロリーを制限した場合でも、食事量を確保するために食物繊維を増量し、また必要なタンパク質やビタミン・ミネラルなどが充分に摂取できるように調整されています。
ただ半面、便の量が増えやすくなります。
よって満腹感サポートは、おねだりを減らしてダイエットさせたいという方におススメです。
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満腹感サポートについては、以下でもまとめています。
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【満腹感サポート】メリットデメリット、評判、最安値の購入法まとめ
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w/d
1㎏・3㎏・7.5㎏ / チェコ産
w/dはヒルズの療法食です。おそらく本記事のフードの中でいちばん長い歴史です。
低脂肪で低カロリーに加え、食物繊維も高レベルに配合されています。
公式HPでは以下のように記載されています。
高レベルの食物繊維*1 による消化、体重管理、糖尿病の管理と下部尿路の健康に役立つことが科学的に証明された療法食です。
適切な脂肪とカロリー
また、粒サイズを「小粒」と「普通粒」から選べる使いやすさもあります。
一方で、食物繊維が15商品の中でトップクラスに多いです。
なので便の量が増えやすい可能性が高いです。
まとめるとw/dは、以下のような方にお勧めです。
- 販売歴を重視したい
- 粒のサイズを選びたい
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w/dについては、以下の記事でさらにくわしく解説しています。
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【w/dを徹底レビュー】メリットデメリット、口コミ、最安値の購入法
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低脂肪食を与えるときの注意点
この記事の読者さんたちは、何らかの理由で低脂肪食をあげたい状況だと思います。
そういった状況だと、「脂肪=わるいもの」と思いがちですが、それは誤りです。
脂肪には、以下の重要な役割があります。
- 皮膚や毛づやに影響する
- 脂溶性ビタミンの輸送
- 体にエネルギーを産生する
これらの役割を果たすのに「どれくらいの脂肪が必要か」は、個体ごとに違います。
よって、低脂肪食をあげることで「体内の脂肪不足」が起こらないとも限りません。
もし以下のような症状が出たらはやめに動物病院に相談しましょう。
- 元気がなくなってきた
- 皮膚の状態が悪くなってきた
本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!