
どんなフードをあげていけばいいのかな?
シュウ酸カルシウム尿石では、フードの変更(食事療法)をおこなうことがあります。
その理由やおすすめのフードについて、解説させていただきます。
この記事でわかること
猫のシュウ酸カルシウム尿石の治療

シュウ酸カルシウム尿石とは尿の中の「シュウ酸」と「カルシウム」が結合して石になったものです。
通常は結合して石になることはありませんが、いくつかの要因が重なって結合してしまいます。
ゴツゴツした形になっていることが多いです。
ポイント
シュウ酸カルシウム尿石は、「溶かす」ということができません。
その点がストルバイト尿石とおおきく違う点です。
シュウ酸カルシウム尿石は腎臓や尿管、膀胱、尿道という、尿の通り道のどこかにできます。
シュウ酸カルシウム尿石は、以下のようなポイントができやすいとされています。
◆シュウ酸カルシウム尿石ができやすい要因
- シュウ酸とカルシウムが尿中に多い
- 太り気味である
- 水の摂取量が少ない
- 高齢である
- ペルシャ、バーミーズ、ヒマラヤン
- 高カルシウム血症がある
上記のうち、4~6は急に変えることができないものですが、1~3はフードの変更で管理しやすくなるケースが多いです。
以下のように言い換えられます。
- シュウ酸とカルシウムが少ない。
- 太り気味でなら、カロリー控えめのもの。
- 水分の摂取量を増やせるもの。

太っている猫はやせている猫に比べて「2倍」も尿路結石になりやすいというデータが出ています。
体型のコントロールも大切な要素と言えるかもしれません。
猫のシュウ酸カルシウム尿石フード・おすすめ3選
それでは上記のようなコンセプトになったフードを、3つ紹介していきます。
※シュウ酸の量を公表しているフードはなかったため、カルシウムの量を記載しています。
※あくまで参考情報を提供するもので、使用にあたっては病院での診察をうけられることをおすすめします。
ユリナリーS/O ライト(ロイヤルカナン)
カルシウム(100gあたり) | 0.80% |
カロリー(100gあたり) | 352kcal |
【味】チキン
【サイズ】500g・2㎏・4㎏
公式サイトでは、以下のように記載されています。
下部尿路疾患(ストルバイト結石症およびシュウ酸カルシウム結石症)の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、マグネシウムなどのミネラル成分を調整しています。
さらに、体重過多に配慮してカロリー密度を低く調整しています。
さらにミネラルなどを調整することで、健康的な尿量維持にも配慮されているとされています。
\ ユリナリーS/O ライト /
ユリナリーS/O オルファクトリーライト(ロイヤルカナン)
カルシウム(100gあたり) | 0.86% |
カロリー(100gあたり) | 346kcal |
【味】フィッシュ
【サイズ】500g・2㎏・4㎏
公式サイトでは、以下のように記載されています。
下部尿路疾患(ストルバイト結石症およびシュウ酸カルシウム結石症)の猫に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、マグネシウムなどのミネラル成分を調整しています。
また食欲をそそる独自の香り組成に調整しています。
※オルファクトリー(olfactry)=嗅覚、という意味です。嗅覚に配慮されているということです。
さらに商品名に「ライト」とあるように、ユリナリーS/Oライトよりもカロリーは低くなっています。
さらにミネラルなどを調整することで、健康的な尿量維持にも配慮されているとされています。
\ ユリナリーS/O ライト /
c/dコンフォート+メタボリックス(ヒルズ)
カルシウム(100gあたり) | 0.75% |
カロリー(100gあたり) | 341kcal |
【味】チキン
【サイズ】500g・2㎏・4㎏
公式サイトでは、以下のように記載されています。
ミネラルのバランスを調整し、ストルバイトとシュウ酸カルシウム尿石の形成に配慮します。
低カロリーで60日間で11%の減量に役立つことが科学的に証明された療法食です。
※コンフォート(comfort)=快適、の意味。
さらに精神的な健康維持に配慮するため、加水分解ミルクプロテインなどが配合されています。
尿量についての配慮は記載されていません。
\ c/dコンフォート+メタボリックス /


本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!