こんにちは!
かむかむです。

ユリナリーS/Oオルファクトリーは猫の尿路疾患用の療法食です。
そして結論を先に書くと、ユリナリーS/Oオルファクトリーのメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- ストルバイト尿石にもシュウ酸カルシウム尿石にも使える
- 嗜好性が高い
- パウチタイプがある
- 低カロリータイプもある
【デメリット】
- 塩分が高い
- 酸化防止剤にBHAが使われている
- 原産国が韓国
上記について、ペット栄養管理士のかむかむが詳しく解説させていただきます!
この記事でわかること
ユリナリーS/Oオルファクトリーのメリット
繰り返しになりますが、ユリナリーS/Oオルファクトリーのメリットは以下の通りです。
順に解説していきます。
ストルバイト尿石にもシュウ酸カルシウム尿石にも使える
ユリナリーS/O オルファクトリーは猫の2大結石の「ストルバイト尿石」と「シュウ酸カルシウム尿石」の治療に使うことができます。
ロイヤルカナン公式HPにも書かれています。
「ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石の治療に使える」理由は、それぞれの原因となるミネラルをフードの中で減らしているからです。
原因となるミネラル
ストルバイト ⇒ リン、マグネシウム
シュウ酸カルシウム ⇒ カルシウム
例えば、同じくどちらの尿石にも使えるということで人気の、「c/dコンフォート(ヒルズ)」とミネラル量を比べてみます。
オルファクトリー | c/dコンフォート | |
リン | 1.04g | 0.70g |
マグネシウム | 0.08g | 0.07g |
カルシウム | 1.0g | 0.7g |
c/dコンフォートと比べると、若干ミネラル量は多いことが分かりますが、一般のフードに比べれば十分に少ないです。
ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石、どちらの尿石であっても効果を期待して使うことができます。
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嗜好性が高い
猫は犬に比べても「好き嫌いが強い」動物です。
特に病気の時は警戒心が強まっているため、新しいもの(療法食)を食べるのが難しくなることがあります。
その猫のフードへの食べつきには「香り」が強く関わっているといわれています。
そしてロイヤルカナンは猫の嗅覚を研究し、ユリナリーS/O オルファクトリーには猫が喜ぶ香りを混ぜ込んでいます。
ロイヤルカナンHPにもそれが明記されています。
ですので、「好き嫌いが多い尿石の猫」にはユリナリーS/O オルファクトリーは非常におススメのフードです。
パウチタイプがある
このようにドライフードでも十分嗜好性が高いユリナリーS/Oオルファクトリーですので、食べてくれる確率は高いフードです。
また、香りを強くした「オルファクトリーシリーズ」ではありませんが、ユリナリーS/Oシリーズではパウチタイプ(85g)も販売されています。
猫の中には「ドライフードは食べないが、缶詰やとろみのあるものなら食べる」という子もたくさんいます。
またドライフードにパウチをトッピングすると、いつもより喜んで食べるということもあります。
そういった意味で、「尿石用フードでおいしいパウチがある」というのは、非常に大きいメリットといえます。
低カロリータイプもある
また、ユリナリーS/Oオルファクトリーにはライトタイプ(低カロリー)もあります。
「ユリナリーS/O オルファクトリーライト」という製品です。
カロリーを比較してみると以下のようになります。
- オルファクトリー:386kcal/100g
- オルファクトリーライト:346kcal/100g
100gで40kcalも低くなっています。
「尿石症で、かつ太り気味である」という猫の場合は、このライトタイプを使うのがおススメです。
メモ
「太っている猫は、やせている猫より2倍も尿路疾患のリスクが高くなる」という研究があります。
ユリナリーS/Oオルファクトリーのデメリット
ユリナリーS/Oオルファクトリーのデメリットは以下の通りです。
塩分が高い
この製品に限らず、ロイヤルカナンの尿路疾患用フードは塩分が高く作られています。
塩分を高くしている理由は「尿路疾患になりにくくするため」です。
①塩分の高い(しょっぱい)フードを食べる
②水を飲む量が増える
③尿路疾患になりにくくなる
という理論です。
なので塩分を高くすると確かに一定の効果があります。

実は「若い猫は塩分の高いものを食べても健康に害がない」ということが分かっています。
なので7歳くらいまでの猫には無害と考えて大丈夫です。
ですが一方、「高齢の猫に塩分の高いものをあげると、腎臓に負担をかける」ということも分かっています。
なのでユリナリーS/Oオルファクトリーは高齢の猫(目安は7歳以上)にはおススメできません。
酸化防止剤にBHAが使われている
ドライフードにはどのメーカーでも保存ができるようにするために「酸化防止剤」という添加物が使われます。
ユリナリーS/Oオルファクトリーには酸化防止剤として、「BHA」と「没食子酸プロピル」が使われています。
BHAには「安全域」が設定されており、その安全域を超えると発がん性が指摘されている物質です。
大手のロイヤルカナンですからこの安全域は守っていると思いますが、「使われているだけでイヤだ!」と思う方もいるかもしれません。
そういった方はユリナリーS/Oオルファクトリーを使うのはおススメできないです。
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原産国が韓国
ユリナリーS/Oオルファクトリーの原産国は「韓国」です。
韓国製だからと言って一概に悪いわけではないですが、韓国には「犬食文化」が残っていますし、現在の日韓関係もあります。
それらの理由で韓国製のフードを嫌がる方もいます。
もしそのような感情がある方は、ユリナリーS/Oオルファクトリーを使わないほうがいいでしょう。
以上、猫オーナーさんたちの少しでもお役に立つとうれしいです!