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【犬の療法食】いつまであげるべき?ペット栄養士が病気別に解説。

【公開日:2021年7月24日】

 

飼い主さん

うちの犬に、半年くらい療法食をあげてるんだけど、いつまであげればいいんだろう?

 

上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

 

犬の療法食は、いつまであげるべき?

療法食とは、「病気の治療をサポートするためのペットフード」です。

ペットの高齢化や医療の進歩もあり、、現在では数百種類の療法食が発売されています。

以下のような療法食メーカーやブランドが、よく知られています。(当サイトでも紹介が多いもの)

 

いま使っている療法食が、上記の中に当てはまっている方も多いでしょう。

ですが、療法食はいつまで使うべきなのでしょうか?

 

ケースバイケースなので、一口にまとめることはできません。

ただ「かかりつけの獣医師と相談しながら決める」ようにしていれば、間違いが起こりにくいです。

人間の病院食でも、担当医や栄養士さんの指導の上で食べますよね?それと同様だと考えればよいでしょう。

 

とはいえ、それで話が終わってしまっては、当サイトを訪れていただいた意味がありません。

なので、「病気別に」「一般的に、どれくらいの期間あたえることが多いか」というのを、まとめてみます。

 

尿路ケアの療法食

  • 具体的な病名
    ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石 など
  • どれくらいの期間あげることが多い?
    一生涯あげることが多い

 

尿路ケアの療法食は、尿石症の犬に与えることがほとんどです。

尿石症のときには、療法食は一生涯与えることが多くなります。理由は以下の3点です。

  • 再発率が高い。
  • 再発すると、尿道閉塞など重篤な状態になることがあるから。
  • 尿石の成分は、食事由来のものが多いから。

 

上記の理由から、あげていいおやつも制限されることが多いです。

 

「いろいろなフードやおやつをあげたい!」という方にとってはつらいところです。

そういった方は「メーカーを変える」「ドライフードと缶詰をローテーションする」などの方法を、かかりつけ医に相談してみるとよいでしょう。

 

 

消化器ケアの療法食

  • 具体的な病名
    胃腸炎、膵炎、リンパ管拡張症、IBD、胆のう疾患 など
  • どれくらいの期間あげることが多い?
    軽度の場合は、一時的。
    重度の場合は、一生涯あげることが多い

 

消化器の病気は、とても多岐にわたります。「軽度」のものから「重度」のものまで様々です。

  • 単発の胃腸炎などであれば、数週間などの短期使用
  • 重度の病気であれば、一生涯使う

ということが多いです。

 

消化器の病気でも、命にかかわるものもあります。
軽度なのかどうかは、かかりつけ医の判断を仰ぐようにしましょう。

逆に、胃腸ケアの療法食は消化率が高く、健康な犬でも食べ続けさせて大丈夫なものも多いです。

 

 

 

腎臓ケアの療法食

  • 具体的な病名
    慢性腎臓病 
  • どれくらいの期間あげることが多い?
    一生涯あげる

 

慢性腎臓病は、以下の2点の特徴がありますす。

  • 慢性腎臓病は進行性で、「治る」ことがない。
  • 腎臓病のときに体内に発生する毒素は、食事由来のものが多い。

 

よって腎臓ケアの療法食は、一生涯あげることがほとんどです。

あげ続けないと、体内に尿毒素が発生しやすくなり、体調がどんどん悪化していきます。おやつも制限されることが多いでしょう。

また食欲の変動も激しくなるので、療法食を食べない時期もでるかもしれません。

 

ただ逆に、食事療法の成果も出やすいのが腎臓病です。

かかりつけ医と相談し、いくつかのメーカーをローテーションするなどして根気よく与えていくのがいいでしょう。

 

 

 

アレルギーケアの療法食

  • 具体的な病名
    食物アレルギー 
  • どれくらいの期間あげることが多い?
    一生涯あげることが多い

 

食物アレルギーケアが体質的な問題であることもあり、アレルギーケアの療法食は一生涯あげ続けることが多いです。

食物アレルギーは子犬の頃から発症することも多いため、ストレスを感じてしまうこともあるかもしれません。

 

ただ、以下のような朗報もあります。

  • アレルギーの発症を抑える薬も開発されている
  • その食材に対するアレルギーが、年をとったら起こらなくなることもある

 

よって定期的に通院しながら、アレルギー反応の有無をチェックするとよいでしょう。

 

 

 

ダイエット用の療法食

  • 具体的な病名
    肥満、高脂血症 など 
  • どれくらいの期間あげることが多い?
    肥満の場合はやせるまでが多い。
    それ以外は、一生涯あげることが多い

 

ダイエット用の療法食は、肥満傾向のある犬に使われることが多いです。

その場合、やせるまでは(目標体重に達するまで)与えることになります。

やせた後は、そのフードを継続することもできますし、療法食ではない低カロリー系のフードに変更することもあります。

 

ただダイエット用の療法食を、「高脂血症」「胆のう疾患」「肝数値の上昇」などに使うことがあります。

その場合は、一生涯与えていくことがあります。

 

 

「犬の療法食はいつまで使う?」の記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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