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【犬のストルバイト尿石】おすすめフード5選とおやつを徹底比較!

【更新日:2020年12月20日】

 

飼い主さん
うちの犬がストルバイト尿石になっちゃったんだけど、どんなフードを使えばいいのかな?

 

愛犬が、尿石症になったらとても不安ですよね。
本記事では、犬のストルバイト尿石の治療で使えるフードとおやつを、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

※参考記事:ストルバイト尿石ができやすくなる要因

犬のストルバイト尿石の治療フードに必要な条件

犬のストルバイト尿石の治療の基本は「フード」と「抗生剤」です。

かつ、犬のストルバイト尿石の治療には2つの場面があります。

①体内にあるストルバイト尿石を溶かす場面

②ストルバイト尿石が新たにできないようにする予防の場面

 

ちなみにどちらの場面においてポイントは大まかには以下の条件が必要です。

ストルバイト尿石の治療フードに必要な条件

  • リン、アンモニア、マグネシウムが少ない
  • 尿のpHを酸性にできる

 

「溶かしたい」のか、「予防したいのか」によって、必要なレベル(リンの少なさなど)も変わってきます。

たとえば、「一刻も早く溶かしたい!」という状況なら、以下のようなものを選ぶべきです。

  • リンやマグネシウムが最小限
  • 尿のpHをかなり酸性にする

分かりやすく言うと「強力なフード」を使うイメージですね。

 

一方、「最近は症状が落ち着いているから、予防レベルでいい」ということなら、以下のようなものが選択肢になります。

  • リンやマグネシウムは「一般食より少なければいい。
  • 尿のpHも弱酸性くらいになればいい。

どちらかというと、「マイルドなフード」という感じです。

 

飼い主さん
なるほどー。
でもどっちにしても強力なフード(溶かすフード)を使っておけば、間違いないんじゃないの?

 

尿石を溶かす=今までの体内の環境を変える、ということです。体への反動もあるため、強力なフードを長期間与えることは向いていません。

ということで、2つの場面に分けておすすめの治療フードを紹介していきます。

 

溶かす場面でおすすめのフード

s/d(ヒルズ)

メリット
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s/dは、ストルバイト尿石を溶かすためだけに作られたフードです。
具体的には、以下のような栄養成分になっています。

  • リン、アンモニア、マグネシウムが最低レベル
  • pHは6.0を下回る(強酸性)

その強烈さゆえ、「6か月以内までの使用にとどめてください」というメーカーの注意書きが出ています。
それくらいストルバイト尿石を溶かすときには効果的だといえます。

 

デメリット

缶詰しかなく、カリカリのドライタイプがありませんよってランニングコストが高くなります。

またアンモニアやリンを抑えるため、タンパク質の量がかなり少なくなっています。
それもあってか食べつきが悪いことがあります(タンパク質は多いほど犬がおいしく感じる)。良薬口に苦し、と言ったところでしょうか。

 

上記より、「まず短期的にストルバイトを溶かしたい!」という方におすすめです。

 

基本情報

【原材料】
コーンスターチ、動物性油脂、ポーク、スクロース、全卵、セルロース、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、メチオニン)

【サイズ】 370g

【原産国】 アメリカ

【購入法】動物病院またはネット通販

ヒルズ 犬用 s/d 缶 370g×12【あす楽】
 

 

ユリナリーS/O 小型犬用(ロイヤルカナン)

メリット
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ロイヤルカナンには、ユリナリーS/Oという尿石用のシリーズがあり、複数のタイプがあります。
その中でユリナリーS/O小型犬用は、小粒でかつストルバイトへの効果が強く作られています。

塩分を増量しているため、水を飲む量が増えます。
水を飲む量が増えると、尿の量も増えます。よって尿石が溶けやすくなり、細菌を繁殖しにくくさせる効果が見込めます。

ドライフード以外に缶詰もあるため、ときどきトッピングして味を変えることも可能です。

 

デメリット

塩分を増やしているということで、長期的にみると心臓や腎臓に負担をかける可能性があります。
メーカーは「長期的に与えて大丈夫」と言っていますが、愛犬への負担を減らす意味では長期使用はおすすめしません。溶かす時だけに使うほうが、リスクが少ないです。

以上より、「ドライフードでストルバイトを溶かしたい」という方におススメです。 

基本情報

【原材料】
米、コーンフラワー、肉類(鶏、七面鳥)、動物性油脂、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、植物性繊維、卵パウダー、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、大豆油、魚油、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、ポリリン酸ナトリウム、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

【サイズ】 1kg, 3kg, 8㎏

【原産国】 フランス

【購入法】動物病院またはネット通販

ドライ ↓↓

缶 ↓↓

 

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予防をする場面でおすすめのフード

c/dマルチケア(ヒルズ)c/

メリット
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c/dマルチケアは、かなりの小粒で、小型犬にも対応しています。
ヒルズの療法食で販売も長く、治療実績も豊富です。

またストルバイト尿石と同時にシュウ酸カルシウム尿石にも対応しています。
尿石の治療の家庭では、「ストルバイトの治療をしているとシュウ酸カルシウムが出てしまう」といったケースも少なからずあります。
そういった意味では、どちらもケアしておくのは大きな安心につながります。

ドライフード以外にグルメタイプの缶詰(シチュー缶)もあるため、食事を楽しみながら治療をすることもできます。

 

デメリット

主観になりますが、他のフードに比べて粒の表面の油が少し多いです。
実際に食べる犬は全く問題になることではないですが、個人的には少しマイナス材料かなと感じます。

「安心感の高いドライフードで予防をしたい」という方におススメです。

基本情報

【原材料】
トウモロコシ、トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、動物性油脂、トリ肉エキス、コーングルテン、亜麻仁、植物性油脂、ポークエキス、エンドウマメ、魚油、米、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン

【サイズ】 1kg, 3kg, 7.5㎏

【原産国】 オランダ

【購入法】動物病院またはネット通販

ドライ ↓↓

グルメ缶 ↓↓

 

尿石ケア(日本農産工業)

メリット
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尿石ケアは、国産で作られた、数少ないストルバイト尿石用の病院食です。

造っているのは「日本農産工業」というヨード卵を製造している会社の系列で、食品の安全性には定評があります。
また国産で鮮度が高いのか「おいしく食べる」という声が多いです。

尿石ケアも「ストルバイト」「シュウ酸カルシウム」どちらも対応できます。

 

デメリット

フード製造の歴史が浅いため、ストルバイト治療の実績があまり多くないです。
栄養成分やバランスなどを見る限りもちろん問題ないフードですが、「数字」と「実際の効果」は必ずしも一致しないのが医療です。実績を重視する方は、それを踏まえたうえで使いましょう。

「国産のドライフードで治療したい」という方におススメです。

基本情報

【原材料】
トウモロコシ、米、動物性油脂、チキンミール、フィッシュエキス、全卵粉末、コーングルテン、フィッシュミール (EPA・DHA源)、チキンレバーパウダー、セルロース、フィッシュオイルパウダー(EPA・DHA源)、おから、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、小麦粉、ビール酵母、ビタミン類(A、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄アミノ酸複合体、鉄、 コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、トリプトファン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)

【サイズ】 1kg, 3kg,

【原産国】 日本

【購入法】動物病院またはネット通販※

 

※尿石ケアはメーカーによる流通規制がかかっているため、ネット通販で値段が高騰しています。くわしくはこちらの記事で解説しています。

【ドクターズケア】なぜネット販売終了?理由や解決法を教えます。

続きを見る

 

w/d(ヒルズ)

メリット
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ストルバイト尿石用の病院食は設計上どうしても脂肪分とカロリーが高くなりやすいため太りやすい傾向があります。上で紹介してきた商品もカロリーは低くないです

w/d「ストルバイトを予防しつつ低カロリー」を実現したフードです。
体型を気にしつつ、ストルバイトを予防したときにはうってつけです。予防能力も、他のフードより劣ることはありません。

また「小粒」と「普通粒」という2つの粒サイズから選べます。くわえてグルメ缶(シチュー)もあります。
この選べるバリエーションが豊富なのも、大きなメリットと言えるでしょう。

 

デメリット

これは低カロリーフードの宿命ですが、便の量が増える傾向があります。
低カロリーにするため、食物繊維を増量しているからです。(食物繊維は消化されないため便の量が増える)

商品がリニューアルしてからだいぶ便の量は減りましたが、それでもc/dやストルバイトケアに比べたら便の量は多くなります。

上記より「低カロリーでストルバイトを予防したい」という方におすすめです。

 

基本情報

【原材料】
トウモロコシ、セルロース、トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン、エンドウマメ、チキンエキス、ビートパルプ、動物性油脂、亜麻仁、植物性油脂、ポークエキス、米、小麦、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン

【サイズ】 1kg, 3kg,7.5kg(7.5kgは普通粒のみ)

【原産国】 チェコ

【購入法】動物病院またはネット通販

ドライ ↓↓

グルメ缶 ↓↓

 

w/dについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

【w/dを徹底レビュー】メリットデメリット、口コミ、最安値の購入法

続きを見る

 

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ストルバイト尿石でも使えるおやつ

飼い主さん
ストルバイト尿石になった時、おやつはあげてもいいの?

 

基本的には療法食を使っているときにおやつは上げないほうがいいです。特に肉類や海産物からできているものはダメです。
リンやマグネシウムなど、ストルバイトの原因物質が多く含まれるからです。

どうしてもおやつあげたいなら、以下のようなストルバイト尿石対応のおやつを使うのが安心です。

 

トリーツ(ヒルズ)

 

トリーツは、骨型のビスケットタイプのおやつです。

ストルバイト尿石の犬でも使えるよう、マグネシウムやリンなどが少なくなっています。
公式HPでも、c/dマルチケアやw/dと併用できることが明記されています。

 

なのでストルバイト尿石の犬でも安心してあげられるおやつです。

1粒あたり15kcalと、カロリーも控えめです。

1袋に38粒くらい入っています。

 

ミネラルコントロール(ペティエンス)

ミネラルコントロールは、セミモイストのスティックタイプです。

小さくちぎってあげやすいので、小型犬にもおすすめです。ちなみに人間がにおいを嗅いでもいい匂いがします。

公式HPでも尿石症の対応になっていることが明記されています。

 

1本あたり約8kcalと、かなり低カロリーになっています。

1袋に35本くらい入っています。

 

愛犬がストルバイトになった時に少しでもお役に立つとうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

 

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