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フード 病気

クッシング症候群の犬に食事の変更は必要?おすすめフード7選も紹介

 

うちの犬がクッシング症候群になっちゃったんだ・・・

薬ももらったけど、フードはどんなものをあげればいいんだろう?

クッシング症候群用のフードとかあるのかな?

 

上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者がやさしく解説していきます。

クッシング症候群とは

どんな病気?

クッシング症候群とは、別名「副腎皮質機能亢進症」とよばれます。

これだと分かりにくいですが、分解すると少し分かりやすくなります。

副腎皮質という部分の機能が」

亢進する(活発になりすぎる)」

 

体には「副腎」という臓器が腎臓にくっついています。そして、副腎の皮質という場所から「コルチゾール」というホルモンが放出されています。

イメージ図

副腎皮質の機能が亢進すると、コルチゾールが過剰に分泌されてしまいます。

クッシング症候群の実態としては、「副腎の皮質からコルチゾールが分泌されすぎる病気」といえます。

コルチゾールは、体内でのタンパク質や脂肪の代謝、炎症反応の調節など、たくさんの機能に関わっています。

イメージ図

 

症状

クッシング症候群になると、以下のような症状が出ることが多いです。

クッシング症候群の症状

  • 多飲多尿(水をたくさん飲み、尿をたくさん出す)
  • 皮膚症状(脱毛、色素沈着など)
  • おなかがぽっこりする(やせていても)
  • 呼吸が早くなる

 

クッシング症候群そのものが命に関わるわけではありません。

ですが「血糖値の上昇」や「免疫力の低下」などの重大な変化をひきおこすことで、寿命に関わる病気と言えます。

 

原因

クッシング症候群(コルチゾールの分泌過剰)が起こるのには、おおきく2つの原因があります。

  1. 副腎の腫瘍(がん)
  2. 下垂体の問題(がんなど)

 

1はそのままの意味で、副腎が腫瘍化してしまうことです。

2ですが、脳の下垂体は、副腎のコルチゾール分泌を調節しています。よって下垂体に異常(がんなど)がある場合にも、コルチゾールの分泌過剰が起こるというわけです。

実体としては、2の原因であることのほうが多いと言われています。

イメージ図

 

治療

手術で異常部位(腫瘍など)を除去する可能性もありますが、日本ではほとんど行われることはありません。

多くの動物病院では、第一に薬を使って症状をコントロールします。

薬には、以下のようなものがあります。

  • コルチゾールの生成を阻害する薬
  • 副腎の機能を低下させる薬

 

また、糖尿病などの合併症を予防するための薬も使っていくこともあるでしょう。

また同時に、フードの変更(食事療法)を行うこともあります。

 

クッシング症候群の犬に食事の変更は必要?

ただ最初にお伝えしておくと、フード変更は必須ではありません。

「プラスにはなっても、マイナスになることはない」というもので、「念のため、できることはやっておきたい」という方が行うレベルです。

さきにポイントをフローチャートにまとめると、以下のようになります。

 

クッシングでは、コルチゾールの過剰分泌により、筋肉の分解がおこりやすくなる可能性があります。

よって健康的な筋肉量の維持のために、タンパク質が低くないものを与えるほうがベターです。

 

また、二次的に高脂血症が起こることがあります。

よって、「低脂肪のフード」が選択ポイントになります。

あわせて体型が肥満ぎみの場合は、低カロリーのほうがおススメです。(肥満でなければ、低カロリーである必要はありません)

 

参考までに、一般的な栄養素量のラインをまとめておきます。

低脂肪とは 10% 以下
低カロリーとは 310kcal 以下
タンパク質の最低量 20%

※カロリーは100gあたり、栄養素量は乾物量分析値

 

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【クッシング症候群に配慮したい方】おすすめフード7選

上記をふまえ、クッシング症候群のケアにおすすめ療法食を、ペット栄養管理士の筆者が厳選してみました。

すべて療法食です。

療法食とは?

病気のケアを目的として、特定の成分を調整してつくられたフードのこと。

 

減量アシスト1

1.6㎏・6㎏

  • 脂肪分:5.6%
  • タンパク質:29.7%
  • カロリー:283kcal/100g
  • 価格:2,800円くらい~(1.6㎏)

 

減量アシスト1は、スペシフィックの療法食です。

脂肪が7つのフードでいちばん低く、超低脂肪といえます。(5.6%)

またカロリーも283kcalの超低カロリーのため、肥満の犬向けと言えます。

製品カタログには、以下のように記載されています。

エネルギー量を制限し、ミネラル含有量を増量させ、蛋白質やビタミン、各栄養分の栄養要求量が満たされるように設計されているため、肥満犬の減量用フードとして適しています。

高脂血症や胆汁うっ滞では、脂質の摂取を制限することが推奨されています。スペシフィック犬用減量アシスト1(CRD-1)では脂質を最小限まで制限することで、このような臨床症状の犬に配慮しています。

 

粒は丸い形の小粒で、小型犬にも使えます。

ベースは魚味でつくられています。

 

 

以上より、減量アシスト1は、以下のようなケースでおススメです。

こんな方におすすめ

  • 脂肪の量をできる限り、おさえたい
  • 肥満の犬
  • 小粒タイプのものを与えたい

 

購入は、Amazonや楽天市場などから購入が可能です。

 

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スペシフィック
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SU

サイズ:1㎏

  • 脂肪分:7.2%以上
  • タンパク質:20%
  • カロリー:320kcal/100g
  • 価格:3,300円(1㎏。6袋セットで買った場合)

 

SUは、和漢みらいのドッグフードシリーズの療法食です。

自然の森製薬(株)が製造しています。

公式サイトには、以下のように記載されています。

膵炎とクッシング症候群、甲状腺機能低下症等と健康寿命を考えた、和漢食事療法。

高消化性たんぱく質、低脂肪、低糖質。

 

「89種類の和漢植物」など、東洋由来の考え方、原材料で作られているのが特徴です。

この点が他の療法食と大きく違うため、他の療法食とは使いたいと考えている方に向いています。

具体的には、たくさんの和漢植物が原材料に使われています。

  • 霊芝
  • アガリクス
  • プロポリス
  • ウコン
  • 田七人参 など

※その他の原材料はこちら

 

脂肪は「7.2%以上」で、カロリーは「マイルドな低カロリー」というレベルです。

よって「体型にはあまり問題ない犬」や「軽度の肥満の犬」向けと言えます。

鹿肉や魚をベースにして、上記の原材料を加え、低温低圧製法でつくっています。

粒の形は細長い形で、さくさくした食感です。

 

 

以上より、SUは以下のような方におススメです。

こんな方におすすめ

  • 他の療法食とはちがうものを試したい
  • 鹿肉ベースのフードをあげたい
  • 体型にはあまり問題を感じていない方、軽度の肥満の場合

 

SUは、公式サイトまたは楽天市場から購入できます。価格は公式サイトのほうが、約15%以上安く購入できます。

袋のサイズは1㎏のみで、購入方法は以下の2つです。

  1. 通常購入
  2. 定期購入

  
通常購入

 

定期購入

 

まとめて買うほどお得ですが、はじめてだと不安な方もいるかもしれません。

そんな方は「定期購入」が1回で解約もできるため、「1袋を定期購入で買う」のがいちばん安心かもしれません。(税込4,400円)

※サンプルは作られていません。

 

i/dコンフォート

1kg・3㎏

  • 脂肪分:8.5%
  • タンパク質:25.3%
  • カロリー:335kcal/100g
  • 価格:2,100円くらい~(1㎏)

 

i/dコンフォートは、ヒルズの療法食です。

もともと消化器症状に対応するフードのため、消化にすぐれた原材料を使用しています。

公式サイトには、以下のように記載されています。

消化吸収に優れた原材料と加水分解ミルクプロテインで、小・中型犬(14kg以下)のストレス性消化器症状に対応した療法食

 

脂肪やカロリーについては記載がないですが、「脂肪分8.5%」となっています。

またカロリーは335kcalとそこまで低カロリーではないため、そこまで肥満ではない犬に使いやすいです。

チキンベースの丸い形の小粒タイプで、小型犬でも食べやすいです。

「シチュー」という、グルメタイプの缶詰もあります。

中身イメージ

 

購入は、Amazonや楽天市場などから購入が可能です。

 

\ i/dコンフォ―トをさがしてみる /

 

またi/dコンフォートは袋のサイズが最大3㎏ですが、大粒タイプの「i/dローファット」は7.5kgサイズがあります。

 

\ i/dローファットをさがしてみる /

 

以上より、i/dコンフォートは以下のような方におススメと言えます。

こんな方におすすめ

  • 消化吸収に優れた原材料
  • 小粒タイプをあげたい
  • そこまで肥満ではない犬

 

i/dコンフォートの口コミなどは、以下の記事でまとめています。

【i/dコンフォート】メリットや口コミ、最安値の購入方法まとめ

続きを見る

 

ストマックケア低脂肪

サイズ:800g・3㎏

  • 脂肪分:8.4%
  • タンパク質:22.9%
  • カロリー:318kcal/100g
  • 価格:1,980円~(800g)

 

ストマックケア低脂肪は、ドクターズケアシリーズの療法食です。

2020年に発売されたばかりです。

公式サイトには、以下のように記載されています。

消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。

消化器疾患に配慮して脂質およびナトリウム含有量が調整され乳酸菌成分・可溶性食物繊維(フラクトオリゴ糖・難消化性デキストリン)が配合されています。

 

脂肪分は「8.4%」で、カロリーは「318kcal/100g」とマイルドな低カロリーです。

よって、「体型にはあまり問題ない犬」や「軽度の肥満の犬」向けと言えます。

そして大きな特徴は「小分けパック」になっていることです。

サイズが、800gと3㎏の2種類ですが、800gのほうが「400g×2」の小分けパックになっています。

よって風味が落ちにくく、鮮度を保ちやすいです。

400g×2袋に小分けされている

 

また国産フードであるため、海外産に不安のある方にも良いでしょう。

粒は丸い形をしており、比較的小粒サイズです。魚ベースの味付けになっています。

 

以上より、ストマックケア 低脂肪は、以下のような方におススメです。

こんな方におすすめ

  • 国産の小粒フードを使いたい
  • 小分けパックになっているフードを使いたい
  • そこまで肥満ではない犬

 

購入は、Amazonや楽天市場などから購入が可能です。

ただし、動物病院で購入するほうがすこし安くなっているようです。

 

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ドクターズケア (Dr's CARE)
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ストマックケア低脂肪の詳細は、以下でまとめています。

ストマックケア低脂肪が新発売。特徴や価格、発売日は?

続きを見る

 

満腹感サポート 小型犬用

サイズ:1㎏・3㎏・8㎏

  • 脂肪分:10%
  • タンパク質:30%
  • カロリー:268kcal/100g
  • 価格:2,000円くらい~(1㎏)

 

満腹感サポート 小型犬用は、ロイヤルカナンから発売されている療法食です。

公式サイトには、以下のように記載されています。

減量を必要とする犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。減量のために摂取カロリーを制限した場合でも、食事量を確保するために食物繊維を増量し、また必要なタンパク質やビタミン・ミネラルなどが充分に摂取できるように調整されています。

 

低脂肪なのはもちろん、7つのフードの中でいちばんの低カロリーです。(268kcal/100g)

よって、肥満の犬につかいやすいです。

ただ一方で、タンパク質がかなり多く入っています。

よって腎臓の健康維持のためには向いていないケースもあるため、個人的には若い犬向けと考えます。

 

粒の形は、丸い小粒タイプです。

チキン、七面鳥、ダックがベースとなった味です。

 

以上より、満腹感サポートは以下のような方におススメです。

こんな方におすすめ

  • なるべくカロリーの低いものを選びたい
  • 若い犬
  • 小粒タイプのものを与えたい

 

購入は、Amazonや楽天市場などから購入が可能です。

 

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満腹感サポートの口コミなどは、以下の記事でまとめています。

【満腹感サポート】メリットデメリット、評判、最安値の購入法まとめ

続きを見る

 

メタボリックス

サイズ:1㎏・3㎏・7.5㎏

  • 脂肪分:12.2%
  • タンパク質:27.6%
  • カロリー:311kcal/100g
  • 価格:2,100円くらい~(1㎏)

 

メタボリックスは、ヒルズから発売されている療法食です。

公式サイトには、以下のように記載されています。

本来の健康的な代謝を保ち、低カロリー*1 で減量に役立つことが科学的に証明された療法食です
カロリー約15%減(当社サイエンス・ダイエット〈プロ〉 成犬 1~6歳 毎日の活力維持機能 小粒と比べて)

 

独自の原材料と低カロリーなどの栄養バランスで、「健康的な代謝を保つ」というコンセプトが大きな特徴です。

脂肪は「12.2%」で上述したライン(10%)をわずかに上回っていますが、数値だけでは判断しにくいところです。

カロリーは「311kcal/100g」ですが、パッケージには以下のような記載がされています。

よって肥満の犬向けと言えます。

 

パッケージ裏面

 

粒は小粒タイプで丸い形です。チキンベースで作られています。

 

以上より、メタボリックスは以下のような方におススメです。

こんな方におすすめ

  • 健康的な代謝を保つ、というコンセプトに共感できる
  • 肥満気味の犬
  • 小粒タイプのフードをあげたい

 

購入は、Amazonや楽天市場などから購入が可能です。

 

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また一緒にあげられるおやつも、セットで発売されています。

 

メタボリックスの口コミなどについては、こちらでまとめています。興味のある方は読んでみてください。

【ヒルズ】メタボリックスの中身やメリット・デメリットを栄養士が解説

続きを見る

 

糖&脂コントロール

サイズ:1㎏

  • 脂肪分:5~9%
  • タンパク質:23~27%
  • カロリー:325kcal/100g
  • 価格:2,383円(1㎏。3袋まとめ買いの場合)

 

糖&脂コントロールは、犬心シリーズの療法食です。犬心は「ナチュラル療法食」をうたったフードです。

食物繊維や消化しやすいタンパク質、低脂肪の設計にすることにより、クッシング症候群に配慮しています。

 

 

カロリーは325kcal/100gと、ゆるやかな低カロリーです。

よって、「軽度の肥満」や「そこまで肥満ではない犬」に使うイメージです。

粒の形は細長く、さくさくした質感です。ビーフ、チキン、馬肉がベースで作られています。 

粒イメージ

また、大手メーカーの療法食ではできない2つの特徴があります。

  1. 低温製法(素材の味を、最大限引き出す)
  2. オイルコーティング(酸化に配慮)

 

糖&脂コントロールは、公式サイトからのみ購入できます。

袋のサイズは1㎏のみで、購入方法は3つあります。

まとめ買いと定期購入での注文だと、200gの無料サンプルがもらえます。

  1. 通常購入(1袋買う)
  2. まとめ買い
  3. 定期購入

公式サイトより

以上より、糖&脂コントロールは以下のような方におススメと言えます。

こんな方におすすめ

  • 自然派の療法食を与えたい
  • そこまで肥満ではない犬
  • 数日間サンプルを試してから、購入したい

 

糖&脂コントロールの口コミなど、こちらの記事でまとめています。

【犬心・糖&脂コントロール】口コミや中身を栄養士がやさしく解説

続きを見る

 

以上が、おすすめフード7選でした。

最後に、7つのフードをおさらいしていきます。

 

製品 脂肪 カロリー ポイント
減量アシスト1 5.6% 283 kcal 超低脂肪
SU 7.2%以上 320 kcal 89種類の和漢植物を使用
i/dコンフォート 8.5% 335kcal 消化にすぐれた原材料
ストマックケア 8.4% 318 kcal 小分けパックあり
満腹感サポート 10% 268 kcal 超低カロリー
メタボリックス 12.2% 311 kcal 健康的な代謝を保つコンセプト
糖&脂コントロール 5~9% 325 kcal ナチュラル療法食

※商品名をタップすると、該当の箇所にもどります

 

本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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