【更新日:2022年5月10日】

ロイヤルカナンの「猫用・消化器サポート」には、2種類が存在しています。
どちらも猫のおなか用の療法食ですが、先に結論を書くと以下のようになります。
- 消化器サポート ⇒ 下痢や嘔吐で使う
- 消化器サポート可溶性繊維 ⇒ 便秘で使う
ということで、ここからペット栄養管理士の筆者が、成分や効果、粒の形などについて比較していきます!
※分かりやすくするため、本記事では以下のように表記していきます。
- 消化器サポート ⇒ 「消化器サポート」
- 消化器サポート可溶性繊維 ⇒ 「可溶性繊維」
※2022年3月現在、可溶性繊維が欠品状態になっています。その理由や対策については、以下の記事で解説しています。
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【2022】消化器サポート可溶性繊維が売ってない!理由や代用品
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この記事でわかること
成分と効果の違い
主要な成分を比較してみます。
栄養素 | 消化器サポート | 可溶性繊維 |
タンパク質 | 31.4g | 31.9g |
脂肪 | 21.6g | 15.4g |
食物繊維 | 10.9g | 12.0g |
カロリー | 408kcal | 389kcal |
「脂肪」と「カロリー」は消化器サポートのほうが高いです。(赤字)
冒頭のくりかえしですが、消化器サポートは嘔吐や下痢を起こしているときに使う療法食です。
下痢や嘔吐を引き起こす病気の際には、エネルギーが奪われます。
脂肪は体内でたくさんのエネルギー(カロリー)を生み出してくれるので、奪われたエネルギーを補給するのに役立ちます。
メモ
また数字からはわかりませんが、消化器サポートは消化率が高くなるように作られています。
以上より、「消化器サポート可溶性繊維化器サポート」は、消化不良や吸収不良などを起こしているときに使うフードであることが分かると思います。
- 消化器サポートのポイント
- 消化率が高い
- 脂肪やカロリーが多く、下痢や嘔吐で失われたエネルギーを補給しやすい
次に、食物繊維は「消化器サポート可溶性繊維」のほうが多くなっています。(青字)
食物繊維には「不溶性の食物繊維」と「可溶性の食物繊維」があるのですが、消化器サポート可溶性繊維には「可溶性の食物繊維」のサイリウムが多く含まれています。
【ロイヤルカナンHPより】
サイリウムは固くなった便をやわらかくする作用があります。
人間の便秘でも使われますよね。
このサイリウムが多く配合されていることで、「消化器サポート可溶性繊維」は、便秘を改善させることが可能になっています。
- 消化器サポート可溶性繊維のポイント
- サイリウムが多く、固まった便を出しやすい
レアさんは便PですかΣ(ノд<) 千歳さんも昔から固めで(T^T)
試されたかもしれませんがロイヤルカナンの消火器サポート(可溶性繊維)が効果ありました。コロコロのうさぎう●こが立派な棒に!(笑)
便Pもしっこトラブルも、結局飲水量が少ないのが問題ですよねぇ(>_<) ウチ水飲んだだけで大絶賛ですよw— akira (@titosanten) 2019年10月26日
ロイヤルカナン消化器サポート可溶性繊維の到着です毎月4kg2袋買っていますさつきさんは、これでないと排便出来なくなるので必需品です#猫好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/NNGI3gS96L
— なおき@大阪猫物語 (@kaleido___7) 2019年10月3日
メモ
ちなみに「消化器サポート可溶性繊維」には、不溶性の食物繊維も多く含まれます。
不溶性の食物繊維は下痢を改善する働きもあるので、「消化器サポート可溶性繊維」を下痢の際に使うことも可能です。
粒の違い
粒については以下のような違いがあります。
- 消化器サポート ⇒ 三角の形で濃い茶色
- 消化器サポート可溶性繊維 ⇒ ブーメランの形でうすい茶色
なぜ粒がこれほどまでに違うのかは公表されていません。
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袋のサイズの違い
- 消化器サポート ⇒ 500g , 2kg
- 消化器サポート可溶性繊維 ⇒ 500g , 2kg , 4kg
可溶性繊維の方には4㎏の袋がありますが、消化器サポートには4㎏がありません。
猫はもともと水を飲む量が少ない動物なため、便秘になりやすいです。
なので多頭飼いで複数の猫が便秘でも使えるように、4㎏サイズが用意されているのかもしれません。
「消化器サポート」と「消化器サポート可溶性繊維」の違いは以上となります!最後までお読みいただき、ありがとうございました!