ロイヤルカナンの「消化器サポート低脂肪・小型犬用」っていうフードが気になるんだ。
でもAmazonとかには出てないみたいなんだけど・・・
上記のような疑問がある方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解決法を紹介していきます!
この記事でわかること
消化器サポート低脂肪 ・小型犬用とは
「消化器サポート低脂肪・小型犬用」は、ロイヤルカナンから2021年に発売されたフードです。(療法食)
以下のような特徴があります。(商品パッケージより)
消化器サポート低脂肪・小型犬用とは?
消化吸収不良による下痢や高脂血症の小型犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、脂肪や食物繊維の含有量を調整し、消化性の高い原材料を使用しています。
小型犬が食べやすいよう、粒は小粒になっています。丸い形をしています。
価格
価格は、以下のようになっています。(公式サイトでの価格、税込)
サイズ | 価格 |
1㎏ | 3,535円 |
3㎏ | 9,498円 |
成分
成分(栄養バランス)は、以下のようになっています。(保証分析値)
タンパク質 | 20% |
脂質 | 5% |
水分 | 10.5% |
ビタミンA | 18,000IU/kg |
ビタミンD3 | 1,000IU/kg |
カロリー | 346kcal |
脂質5%は、かなりの低脂肪といえる部類です。
それでいて、成犬(おもに1歳以上の犬)なら長期的に使うことができます。
逆に「成長期の犬」、「妊娠や授乳をしている犬」には栄養が不足するため、おすすめできません。
原材料
原材料は以下の通りです。
消化器サポート 小型犬用の原材料
米、肉類(鶏、七面鳥)、小麦、大麦、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、動物性油脂、酵母および酵母エキス、魚油(EPA/DHA源)、サイリウム、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、DL-メチオニン、L-リジン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、Na、Ca、K、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、D3、コリン、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
原産国
原産国は「フランス」です。
消化器サポート低脂肪・小型犬用は、通販で売ってない
このような特徴から「このフードを使ってみたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
まさに使ってみたいと思ってるんだ!
どこで買おうかな~
購入を検討されている方は、「どこで買うか」を考えると思います。
多くの方は、まず以下の2つを思い浮かべるでしょう。
- 動物病院に買いに行く
- Amazonや楽天市場などのネット通販で買う
特に「少しでも安く買いたい」「24時間好きなタイミングで買いたい」と考えている方は、2の通販サイトで買いたいですよね。
しかし「消化器サポート低脂肪・小型犬用」は、Amazonや楽天市場などの大手通販サイトでは販売されないようになっています。
では入手方法はというと、以下の2つのパターンがあります。
- 動物病院に買いに行く
- ロイヤルカナンの公式サイトで買う
1つ目は、動物病院に買いに行く方法です。
すべての病院で取り扱いがあるわけではないですが、フードを紹介してくれた病院なら間違いなく取り扱いがあるでしょう。
2つ目は、ロイヤルカナンの公式サイトで買う方法です。
この方法だと、いつでも注文できるメリットがあります。(ロイヤルカナンの公式サイト)
公式サイトより引用
ただ誰でも買えるわけではなく、病院から発行されるIDが必要です。
また、「定価通りで、安くなることがない」「6,600円以上買わないと送料がかかる」などデメリットもあります。
【購入法まとめ】
動物病院で買う | 公式サイトで買う | |
メリット |
|
|
デメリット |
|
|
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消化器サポート低脂肪・小型犬用の同コンセプト品
上記のように、「消化器サポート低脂肪・小型犬用」は購入方法に制限があります。
メーカー名も含め、「これじゃないとイヤ!」という強いこだわりがあるのであれば、上記の2つの方法で検討するべきです。
ただ一方で、同じコンセプト(以下)でネットで買える製品は、他にもあります。
- 高消化性の原材料
- 脂肪を調整
- 小粒
ということで、「消化器サポート低脂肪・小型犬用の代替品」を紹介していきます。
消化器ケア 低脂肪
1つ目は消化器ケア 低脂肪(ベッツワン)です。
公式サイトでは、以下のような記載がされています。
消化器疾患(下痢など)の犬に配慮し、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、下痢などの消化器疾患の犬に配慮し、高消化性の原材料を使用し、食物繊維や脂肪の含有量を調整しています。
消化器サポート低脂肪 小型犬用とまったく同じコンセプトであることが分かります。
ただ脂肪の量が少し高くなります。
【成分の比較】
消化器ケア低脂肪 |
消化器サポート低脂肪・小型犬用 |
|
脂質 | 7.0% | 5% |
タンパク質 | 22% | 20% |
水分 | 10.0% | 10.5% |
カロリー | 341kcal | 346kcal |
※保証分析値
粒のサイズは直径1㎝以下で、十分小粒と言えるサイズです。
イメージ(原寸大ではありません)
またベッツワンの療法食は、工場からの直接仕入れで中間マージンを減らしているため、療法食の中ではかなりリーズナブルになっています。
3kgサイズの袋で、価格を比較してみます。(税込)
消化器ケア 低脂肪 | 消化器サポート低脂肪・小型犬用 | |
3kg | 4,372円 | 9,498円 |
※いずれも、公式サイト価格
袋のサイズは、3㎏以外にお試しサイズの100gしかありません。
また合成の酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)が使われており、気になる方にはデメリットかもしれません。
消化器ケア 低脂肪の原材料
ジャスミンライス、鶏肉、小麦、大麦、加水分解動物性タンパク(鶏肉)、タピオカ、油脂類(動物性油脂(鶏)、魚油)、ミネラル類(K、Ca、P、Na、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、アミノ酸(L-トレオニン、DL-メチオニン、L-トリプトファン、タウリン)、酵母、フラクトオリゴ糖、ビタミン類(コリン、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、A、B2、ビオチン、葉酸、B12、D3)、サイリウム、酵母エキス(マンナンオリゴ糖含有)、ゼオライト、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)、保存料(ソルビン酸カリウム)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)
\ 口コミを見てみる /
消化器ケア 低脂肪については、以下の記事でもくわしく解説しています。
-
【画像あり】消化器ケア 低脂肪の7つの特徴、口コミ評判まとめ
続きを見る
ストマックケア 低脂肪
2つ目はストマックケア 低脂肪(ドクターズケア)です。
公式サイトでは、以下のような記載がされています。
- 消化器疾患の犬の食事管理を目的に開発された療法食です。
消化性に優れた主原料
術前・術後・入院時などに配慮して消化性に優れた主原料(米・フィッシュミール)を使用。
脂質を制限
下痢・嘔吐などの消化器症状や、すい臓の健康維持に配慮して、脂質を制限※。※犬用ストマックケア比:約25%低減
こちらも消化器サポート低脂肪 小型犬用とまったく同じコンセプトであることが分かります。
脂肪の量も同レベルで、かつカロリーが1割程度低くなります。
【成分の比較】
ストマックケア低脂肪 |
消化器サポート低脂肪・小型犬用 |
|
脂質 | 5.5% | 5% |
タンパク質 | 19.0% | 20% |
水分 | 10.0% | 10.5% |
カロリー | 318kcal | 346kcal |
※保証分析値
粒のサイズは直径1㎝ちょっとありますが、十分小粒と言えるサイズでしょう。
イメージ(原寸大ではありません)
ストマックケア 低脂肪の原材料
米粉、米、フィッシュミール、小麦粉、ライスブラン、おから、動物性油脂、チキンレバーパウダー、フラクトオリゴ糖、難消化性デキストリン、米糠発酵抽出物(乳酸菌、酵母菌、納豆菌)、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、ビタミン類(A、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン)、ミネラル類(カルシウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
サイズは800gサイズと3㎏があります。
そのうえで、800gサイズは「400g×2袋」の小分けパックになっており、鮮度を重視したい方にとってうれしいポイントです。
大手通販サイトでの価格は、消化器サポート低脂肪 小型犬用より、1割くらい安くなっていることが多いようです。
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i/dコンフォート
3つ目は、i/dコンフォート(ヒルズ)です。
公式サイトでは、以下のような記載がされています。
消化吸収に優れた原材料と加水分解ミルクプロテインで、小・中型犬(14kg以下)のストレス性消化器症状に対応した療法食
消化性の高い原材料に加え、ストレス性の消化器の不調にも配慮もされているのも特徴的です。
上記では低脂肪については記載されていないため、栄養バランスを比較してみます。
【成分の比較】
i/dコンフォート | 消化器サポート低脂肪・小型犬用 | |
脂質 | 5,7% | 5% |
タンパク質 | 21.4% | 20% |
水分 | 10.5% | 10.5% |
カロリー | 335kcal | 346kcal |
※保証分析値
低脂肪であることはもちろん、ほかの栄養バランスもかなり似ていることが分かります。
粒の形も、丸い小粒タイプで小型犬に使いやすいです。
イメージ(原寸大ではありません)
i/dコンフォートの原材料
米、コーンスターチ、小麦、コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、チキンエキス、亜麻仁、ビートパルプ、動物性油脂、大麦、オート麦、ショウガ、ポークエキス、植物性油脂、加水分解ミルクプロテイン、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン
またグルメタイプの缶詰もあり、トッピングなどでの味変もしやすいです。
中身イメージ
ドライフードのサイズも1㎏と3㎏があり、使い勝手が良いフードです。
大手通販サイトでの価格は、消化器サポート低脂肪 小型犬用より、1割くらい安くなっていることが多いようです。
ヒルズも大手の療法食メーカーであるため、豊富な口コミもあります。
\ 口コミを見てみる /
i/dコンフォートのさらなる詳細や口コミは、以下の記事でもまとめています。
またi/dコンフォートより少し粒が大きいバージョンとして「i/dローファット」というフードもあります。
粒サイズにこだわりがなければ、価格も数%安くなることが多いのでおすすめです。
消化器サポート低脂肪
4つ目は、消化器サポート低脂肪です。
ロイヤルカナンから発売されています。
え、どういうこと?
このように思われた方も多いはずです。
分かりにくいですが、ロイヤルカナンからは製品名のうしろに「小型犬用」がつかない「消化器サポート低脂肪」が発売されています。
こちらは、20年ちかくの発売歴があります。
しかも消化器サポート低脂肪は、大手のネット通販で販売されています。
- 消化器サポート低脂肪
- 消化器サポート低脂肪・小型犬用
※ネット通販はAmazonや楽天など、大手ショッピングサイトを指す
両者の成分は、ほぼ同じです。
消化器サポート低脂肪 | 消化器サポート低脂肪・小型犬用 | |
タンパク質 | 20% | 20% |
脂質 | 5% | 5% |
水分 | 10.5% | 10.5% |
ビタミンA | 18,000IU/kg | 18,000IU/kg |
ビタミンD3 | 1,000IU/kg | 1,000IU/kg |
カロリー | 347kcal | 346kcal |
では違いは何なのかというと「粒のサイズと形」です。
消化器サポート低脂肪は、小型犬用よりも粒が少し大きく、四角形をしています。
(主観ですが、そこまで大きいというわけではなく、5㎏くらいの犬なら十分に食べられるサイズだと思います。)
また酸化防止剤に、合成の酸化防止剤が使われている点も違います。
→ 合成の酸化防止剤は使われなくなりました。
消化器サポート低脂肪の原材料
米、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、小麦、大麦、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、動物性油脂、酵母および酵母エキス、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、サイリウム、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、Na、K、Zn、P、Mn、Fe、Ca、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ビオチン、A、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B12、B2、D3、葉酸)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
価格は30%~40% くらい安くなっています。
【価格の比較(税込)】
消化器サポート低脂肪 | 消化器サポート低脂肪・小型犬用 | |
1㎏ | 2,255円 | 3,535円 |
3㎏ | 5,855円 | 9,498円 |
8㎏ | 11,877円 | ー |
※消化器サポート低脂肪は、記事執筆時のAmazonまたは楽天市場の最安値
※消化器サポート低脂肪・小型犬用は、公式サイト価格
つまり、「粒の形とサイズ」に強いこだわりがなければ、消化器サポート低脂肪で代用でき、お得に買うことができます。
\ 口コミを見てみる /
消化器サポート低脂肪の詳細は、以下の記事でもまとめています。
本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!