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【ヒルズ】a/d缶は腎臓の悪い猫には危険?代用品もあわせて解説

 

飼い主さん

ヒルズのa/dって、腎臓の悪い猫にも使って大丈夫なのかな?
うちの猫が良く食べるから、あげたいんだけど・・・

 

上記のような疑問を持っている方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

a/d缶とは、ヒルズから発売されている療法食です。

高栄養でおいしい缶詰のため、以下のような状況のペットによく使われます。

  • 食欲がないとき
  • やせているとき
  • 手術や病気からの回復期

また、かきまぜることでシリンジ(注射器)に入れて使えるくらいトロトロになります。
そのため「流動食として」使うことも多いです。

具体的には、以下のような栄養バランスになっています。

【a/d缶の栄養バランス】

栄養バランス 目的
脂肪が多い
  • おいしさUP
  • 回復を早める
  • 体重UP
タンパク質が多い
  • 体重UP
  • 免疫力の維持
ナトリウムが多め
  • おいしさUP

 

カロリーが高い
  • 回復を早める
  • 体重UP
オメガ―3脂肪酸が多い
  • 傷や炎症を軽減する
アルギニンが多い
  • 免疫力を維持

 

ネット通販を見ると、1缶あたり400円~500円くらいになっていることが多いです。
一般的な缶詰と比較すると、かなり高く感じるかもしれません。

ですが「栄養分を凝縮していること」「流動食としてもあげられること」を考えると、コスパは悪くないと言えるでしょう。

 

※2020年後半より、a/dが欠品しています。詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

【2021年】ヒルズ缶詰が売切れ続出!最新在庫状況と代用品まとめ

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飼い主さん

栄養豊富でよさそうだね!

じゃあ腎臓が悪いうちの子にも使った方がいいよね??

 

a/d缶は腎臓の悪い猫に使える?

メリットがとても多いa/d缶ですが、腎臓病で弱っているときにも使えるのでしょうか?

答えは「No」です。腎臓が悪い時に使うのはおススメできません。

理由としては、腎臓病の猫におすすめの栄養バランスを満たすことができないからです。

腎臓をケアするためには、以下の栄養バランスが必要です。

腎臓ケアの栄養バランス

  • タンパク質を控える
  • リンを控える
  • ナトリウムを控える

 

具体的な数字でいうと、以下のようになります。

栄養素 推奨される量
タンパク質 28~35%
リン 0.3~0.6%
ナトリウム 0.4%以下

※参考:小動物の臨床栄養学
※乾物量分析値の表記

 

ではa/d缶がこの栄養バランスを満たしているのか、見てみましょう。

栄養素 腎臓ケアの推奨 a/d缶
タンパク質 28~35% 44.0%
リン 0.3~0.6% 1.2%
ナトリウム 0.4%以下 0.86%

 

a/d缶はすべての栄養素でオーバー(過剰)していることが分かります。

つまり「a/d缶を腎臓の悪い猫に与えていく=腎臓に負担をかけ続ける」おそれが高いです。
結果的に体内に毒素を増やし、体調が悪化していくことにつながります。

よって、腎臓の悪い猫にa/d缶を与えるのは、避けたほうがいいでしょう。

 

注意

ただし腎臓が悪い猫で「a/dしか食べない」ということなら、a/d缶を与えることも視野に入れる必要があります(かかりつけの動物病院と相談の上で)。

何も食べずにやせていくことが、いちばん体に負担をかけるからです。

 

腎臓の悪い猫におすすめのウェットフード5選

ただ、がっかりすることはありません。現在では、腎臓ケアができるウェットフードが多数販売されています。

ということで、「腎臓病の猫におすすめのウェットフード」を紹介していきます。すべて療法食です。

 

k/d缶

1つめは、k/d缶です。a/dと同じヒルズから発売されており、上記のバランスを満たすよう作られています。

「114kcal/100g」(チキン味)と、十分なカロリーです。(a/d缶は118kcal/100g)

 

左がチキン味、右がツナ味

 

質感(かきまぜるとトロトロになる)というのも、a/d缶と同じですし、サイズも1缶156gで同じです。
腎臓ケアに特化したa/d缶、と言えるかもしれません。

さらに味もチキンとツナの2種類があります。

よって、

  • ときどき味の変化をつけられる
  • 好みの味を見つけられる

というメリットがあります。

a/d缶を検討していた方には、もっとも受け入れやすいフードと言えるでしょう。

 

チキン味 ↓↓

ツナ味 ↓↓

 

k/dシチュー缶

また同じk/dには「シチュー缶」というシリーズもあります。栄養バランスはk/d缶とほぼ同じです。

カロリーは「85kcal/100g」です。

 

左がチキン味、右がツナ味

 

シチュー缶は、野菜や肉のかたまりがゴロゴロと入っており、とろみが付けられています。
食欲の落ちた猫のために、とことんおいしくなるよう作られてるということです。

k/d缶と同様に、チキンとツナの2種類の味が選べます。

食べる確率が高いので、自力で食べる力が残っている猫にとても使いやすいでしょう。
一方で「流動食を使いたい」という時には不向きです。

 

チキン味 ↓↓

ツナ味 ↓↓

 

腎臓ケア

3つ目は、アニモンダの「腎臓ケア」です。

カロリーは「127kcal/100g」で、a/d缶よりも高カロリーです。(鶏)

6種類もの味のバリエーションががあるのが最大の特徴です。(七面鳥、牛、豚、鶏、鴨、仔牛)

質感もa/dに比較的近く、やわらかいパテ状です。
100gと容量も小さめなので、1回で使い切れなかった分の保存もしやすいです。

「味のバリエーションを楽しみたい」「なるべく小容量のウェットフードを使いたい」という方には、とても使いやすいフードです。

1缶当たり350円前後になっていることが多く、a/d缶よりもコストは3割くらい抑えられるでしょう。

 

 

リナールアクティウェット

4つ目は、FORZA10の「リナールアクティウェット」です。

カロリーは「82kcal/100g」です。(フィッシュ)

味は「魚(カレイ)」と「ラム」の2種類から選ぶことができます。
植物原材料を多く使うことで、抗酸化成分が豊富なのが特徴です。腎臓のダメージ軽減を目的にしています。

サイズは、腎臓ケアと同じ100gです。
質感は腎臓ケアよりもすこし固い印象があります。

 

価格は紹介している5つの中で、もっともg単価が安いです。
なるべくコストを抑えたい方におすすめの腎臓用ウェットフードです。

 

 

腎臓サポートリキッド

5つ目は、ロイヤルカナンの「腎臓サポートリキッド」です。

カロリーは「108kcal/100gml」です。

完全な液体状であり、流動食として特化しているのが特徴です。

体重4㎏前後の猫で、1日に約1本を消費します。1本1,000円弱になっていることが多いので、ランニングコストは高いです。

ただ2021年現在で、腎臓ケア流動食で「完全な液体」になっているのは、この商品だけです。
また注射器で吸いやすい特殊なキャップを付属しているなど、流動食としての使いやすさは抜群です。

 

 

よって「流動食を使いたい」「コストはある程度許容できる」という方には、うってつけの療法食と言えます。

 

 

「a/d缶は腎臓の悪い猫には危険?」の記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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