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カロリーエースを腎不全の犬に使っても大丈夫?栄養士が解説。

【公開日:2019年7月15日】

【更新日:2020年2月16日】

 

飼い主さん
うちの腎不全の犬に流動食をあげたいんだけど、カロリーエースって使って大丈夫?

 

カロリーエースは、犬の流動食の中でもメジャーな商品です。

カロリーエースを腎不全の犬に使って大丈夫なのか、ペット栄養管理士歴10年以上のピー子が解説させていただきます!

 

の腎不全の場合はこちらへ→カロリーエースを猫の腎不全に使うと危険?安全性を栄養士が説明します

 

犬用カロリーエースとは

正確にはカロリーエースプラスという製品名で、デビフペット株式会社から発売されています。

(今回の記事ではシンプルに「カロリーエース」と書きます。)

※猫用のカロリーエースプラスという製品もあるので、注意が必要です。

 

デビフペット株式会社ってどんな会社?

昭和56年に創業したペットフード会社です。

缶詰やおやつの製造をメインとしており、特に缶詰は様々なグルメタイプの商品を作っています。

嗜好性の高いものが多いです。

 

カロリーエースは流動食になっています。

なので食欲が落ちた犬や、自力で食べられない犬に使うことが多いです。

特に自力で食べられない犬には注射器(シリンジ)やカテーテル(管)を使うことがあります(強制給餌と言います)。

そのような場合を想定し、カロリーエースは「細い管でも通る流動性」を持っています。

 

デビフペット公式HPより

 

強制給餌って、犬にはつらいんじゃないの?

言葉はつらそうに聞こえるかもしれませんが、弱った犬にとってはとても重要な行為です。

ある程度無理にでも栄養を摂取させないと、生きていくためのエネルギーが得られず、健康状態が悪化します。

何も栄養を摂取できないという状態が最も悪いのです。

 

また、ただ流動状なだけではなく、栄養バランスにも気を配っています。

重要なポイントは高タンパク、高カロリーです。

公式HPにもこのように記載されています。

高たん白、高カロリーの流動食で離乳期や産前産後、シニア期等に。
消化の良い低乳糖を原材料に使用して、お腹に優しくしています。被毛、皮膚を健康に保つといわれるリノール酸配合。

 

詳しく書くと以下のような栄養バランスです。

カロリー 90kcal/100g

76.5kcal / 1缶(85g)

タンパク質(保証分析値) 5.0%以上

 

高タンパク、高カロリーの栄養バランスは衰弱を回復させるときに大きな効果があります。

よってカロリーエースは衰弱している場合や、寝たきりの犬にもとても効果的な流動食です。

 

カロリーエースは腎不全の犬に使える?

 

飼い主さん
流動状になっていてカロリーも取れるなら、腎不全のうちの犬にピッタリそうね!

 

今までの内容を読むと、このように思うかもしれません。

ただ腎不全で弱っている時は例外で、「腎不全の犬にカロリーエースは使わないほうがいい」です。

なぜならカロリーエースは、腎不全の犬にとってタンパク質が多すぎるからです。

 

腎不全の犬の体内ではBUNという毒素が出やすいのですが、この毒素はタンパク質からできてしまうものです。

なので、腎不全の犬にカロリーエースを与えると腎毒素がさらに増え、犬の体調を悪化させる可能性が高いです。

腎不全の犬ではタンパク質を控えたものを与える、というのが鉄則です。

 

飼い主さん
でも何も食べないのが一番いけないんでしょ?タンパク質が高くても、何もしないよりいいんじゃない?
その通りです。

ですが、「タンパク質を抑えた流動食」というのがあるんです。

なので腎不全の犬にはカロリーエースではなく、そのようなものを使うほうが断然おススメです。

ピー子センパイ

 

腎不全の犬におすすめの流動食

腎不全の際にはタンパク質を抑えると同時に、リンも抑える必要があります。

リンも腎臓に負担をかけてしまい、寿命を短くすることが分かっている栄養素です。

 

そのうえでタンパク質とリンを抑えた流動食が発売されています。

腎臓サポートリキッド(ロイヤルカナン)という商品で、少しだけトロっとした液体です。

※ラベルはRENAL LIQUIDと書いてありますが、公式HPでも商品名は「腎臓サポートリキッド」になっています。


150kcal/100gなので、カロリーエースの倍のカロリーが含まれています

 

腎臓サポートリキッドはプラスチック製のボトルなのですが、替えのキャップが付属しています。

付属のキャップは注射器から直接吸うことができる形状になっているので、強制給餌の際にとても便利です。

 

 

48時間で使い切り、開封後は冷蔵保存が推奨されています。

与える量の目安は以下の通りです。(実際は飲める量だけ飲む、というのが現実的だと思われます)

 

 

 

また、腎臓サポートリキッドよりさらにコストを抑えたい!ということであれば、水に溶いて使う粉末タイプの製品もあります。

チューブダイエット・犬用キドナという商品です。

 

水の量を変えるとカロリーの濃度も変えられますし、とろみ具合も変えることができます

 

 

「1包に20g」入っており、「5㎏の犬に1日2包くらい」あげるような目安です。

粉末なので、開封しても保存の心配が少ないです。

「水で溶く」という手間をかけてでもコストを抑えたいようであればとてもおススメの製品です。

森乳サンワールド 犬用チューブダイエット キドナ 20g×20包犬用経腸栄養食(チューブダイエット)療法食

 

いかがだったでしょうか。

繰り返しになりますが、腎不全の時に使う流動食は「低たんぱく、低リン」である必要があります。

昔はこのような流動食はなかったのですが、今は上記のような製品が発売しています。

それらをうまく使って、腎不全のわんちゃんたちを少しでも楽にしてあげましょう!

 

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