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フード 病気

カロリーエースを腎不全の犬に使っても大丈夫?栄養士が解説。

 

うちの腎不全の犬に流動食をあげたいんだけど、カロリーエースって使って大丈夫?

 

カロリーエースは流動食としてメジャーな商品ですが、上記の疑問に対する結論は「No」です。

その理由や代わりに使えるものを、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!

※猫の腎不全の場合はこちら
カロリーエースを猫の腎不全に使うと危険?安全性を栄養士が説明します

 

犬用カロリーエースとは

正確には「カロリーエースプラス」という製品名で、デビフペット株式会社から発売されています。(今回の記事ではシンプルに「カロリーエース」と書きます。)

※猫用のカロリーエースプラスもあるので、注意が必要です。(青が犬用、緑が猫用)

デビフペット株式会社ってどんな会社?

昭和56年に創業したペットフード会社です。

缶詰やおやつの製造をメインとしており、特に缶詰は様々なグルメタイプの商品を作っています。

嗜好性の高いものが多いです。

 

カロリーエースは流動食になっています。

なので食欲が落ちた犬や、自力で食べられない犬に使うことが多いです。

特に自力で食べられない犬には注射器(シリンジ)やカテーテル(管)を使うことがあります(強制給餌と言います)。

そのような場合を想定し、カロリーエースは「細い管でも通る流動性」を持っています。

デビフペット公式HPより

 

強制給餌って、犬にはつらいんじゃないの?

言葉はつらそうに聞こえるかもしれませんが、自力で食べられない時には重要な行為です。

ある程度栄養を摂取させないと、生きていくためのエネルギーが得られず、健康状態が悪化します。

何も栄養を摂取できないという状態がいちばんよくないのです。

 

また、ただ流動状なだけではなく、栄養バランスにも気を配っています。

重要なポイントは「高タンパク」「高カロリー」です。

公式HPにもこのように記載されています。

高たん白、高カロリーの流動食で離乳期や産前産後、シニア期等に。
消化の良い低乳糖を原材料に使用して、お腹に優しくしています。被毛、皮膚を健康に保つといわれるリノール酸配合。

 

詳しく書くと以下のような栄養バランスです。

カロリー 90kcal / 100g

76.5kcal / 1缶(85g)

タンパク質(保証分析値) 5.0%以上

 

カロリーエースは腎不全の犬に使える?

流動状になっていてカロリーも取れるなら、腎不全の犬にピッタリそう!

 

ここまでの内容を読むと、このように思うかもしれません。

ただ腎不全の時は例外で、「カロリーエースは使わないほうがいい。もっと適したものがある」のです。

 

上述の通り、カロリーエースは高タンパクです。

腎不全になると「窒素性老廃物」(ひらたくいうと毒素)がたまりやすいのですが、これはおもにタンパク質からできるものです。

なので、腎不全の犬にカロリーエースを与えると、窒素性老廃物がさらに増えてしまう可能性があります

なので腎臓の健康維持のためには、「タンパク質を調整したものをあたえる」のが一般的です。

 

でも何も食べないのが一番いけないんでしょ?タンパク質が高くても、何もしないよりいいんじゃない?

その通りです。

ですが、「タンパク質を調整した流動食」があるので、そのほうがベターです。

 

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【犬の腎臓ケアに】おすすめの流動食

腎臓の健康維持のためには、タンパク質とともにに、リンやナトリウムも調整するのが一般的です。

そのような工夫をした、犬用の流動食は2つあります。(いずれも療法食)

 

1つ目は、「腎臓サポートリキッド」(ロイヤルカナン)という商品で、少しだけトロっとした液体です。

「150kcal/100g」で、カロリーエースの1.5倍のカロリーが含まれています

※ラベルはRENAL LIQUIDと書いてありますが、公式HPでも商品名は「腎臓サポートリキッド」になっています。

公式サイトの記載

慢性腎臓病の犬に給与する目的で特別に調整された食事療法食(流動食)です。

この食事は、リンの含有量を制限し、タンパク質の含有量を調整しています。

 

腎臓サポートリキッドはプラスチック製のボトルなのですが、替えのキャップが付属しています。

付属のキャップは注射器から直接吸うことができる形状になっているので、強制給餌の際にとても便利です。

 

48時間で使い切り、開封後は冷蔵保存が推奨されています。

与える量の目安は以下の通りです。(実際は飲める量だけ飲む、というのが現実的だと思われます)

 

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2つ目は「チューブダイエット・犬用キドナ」(森乳サンワールド)です。

水に溶いて使う粉末タイプなので、「できる限りコストを抑えたい!」いう方に向いています。

水の量を変えるとカロリーの濃度や、とろみ具合も変えられます。(以下、イメージ)

 

 

公式サイトの記載

  • 腎疾患の犬に適した栄養組成となっております。
  • たんぱく質の量を適度に制限してあります。
  • リン、ナトリウム、塩素を制限し、カリウムを調整

※一部を抜粋

 

「1包に20g」入っており、「5㎏の犬に1日2包くらい」あげるような目安です。

粉末なので、開封しても保存の心配が少ないです。

「水で溶く」という手間をかけてでもコストを抑えたいようであればとてもおススメの製品です。

 

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本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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