【公開日:2021年5月29日】

腎臓サポート(犬用)を使おうと思うんだけど、いくつか種類があるみたい。
それぞれの違いとか、どれがおススメなのか知りたいな。
このような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます。
この記事でわかること
ロイヤルカナンの「犬用腎臓サポート」は4種類ある
ロイヤルカナンの犬用の腎臓サポートには、4種類のバリエーションがあります。
- 腎臓サポート
- 腎臓サポート 小型犬用
- 腎臓サポート セレクション
- 早期腎臓サポート
上の写真を見ても、パッケージが似ています。犬の写真や、製品名の部分のアップをよく見ないと間違える可能性大です。
製品名の部分を拡大
よって、商品を購入する際にはパッケージの見た目ではなく、「商品名」をしっかり見て選ぶことが大切です。
もちろん商品名が違うのは、それぞれに違った特徴があるからです。
腎臓サポートセレクションの違い
ということで、4つの観点からそれぞれの違いを解説していきます。
コンセプトの違い
- 腎臓サポート
シリーズの中でいちばん古くから存在している、ベーシックタイプの製品。
慢性腎臓病に対応するため、リンやナトリウム、タンパク質を制限しています。
- 腎臓サポート 小型犬用
上で紹介した「腎臓サポート」の小粒タイプ。
小型犬など、粒が小さいタイプのものを好む犬に向いています。
- 腎臓サポート セレクション
犬が好む香りで、食欲を刺激する設計になっています。
「グルメタイプの腎臓サポート」として考えるとよいでしょう。
- 早期腎臓サポート
腎臓ケアはできるが、タンパク質がそこまで低くないタイプの腎臓サポート。
ステージ1・2の早期腎臓病の時や、シニア犬の維持食として向いています。
効果・成分の違い
腎臓サポートシリーズを使う時は、腎臓病にかかっている犬がほとんどだと思います。
腎臓病の時には、「リン」「ナトリウム」「タンパク質」を低いものを与える必要があります。
その3つの成分を比較すれば、効果の違いも見えてきます。
リン | ナトリウム | タンパク質 | |
腎臓サポート | 0.20 | 0.35 | 14.1 |
腎臓サポート 小型犬用 |
0.20 | 0.35 | 14.1 |
腎臓サポート セレクション |
0.30 | 0.35 | 12.6 |
早期腎臓サポート | 0.51 | 0.35 | 22.8 |
※400kcalあたりの栄誉素量で記載
「腎臓サポート」と「腎臓サポート 小型犬用」は、粒のサイズが違うだけなのでまったく同じ効果と言えます。
セレクションはその2種類にくらべると、「リンは高い」「タンパク質は低い」ということが分かります。よって目に見えて分かるほどの差はないでしょう。
メモ
3種類いずれも腎臓病(特にステージ3・4)への対応は、十分にできています。
早期腎臓サポートは、リンとタンパク質の量が明らかに高いので、腎臓病(ステージ3・4)ではおすすめできません。
早期腎臓病(ステージ1・2)のみで使えます。
まとめると以下のような感じです。
粒の形の違い
それぞれの粒の形は、以下のようになります。(原寸大ではありません)
粒の小さい順だと、
- 腎臓サポート 小型犬用
- 腎臓サポート セレクション
- 腎臓サポート
- 早期腎臓サポート
となります。
価格と購入できる場所の違い
いずれも療法食のため、動物病院で取り扱いがあります。
それ以外だと、「アマゾンや楽天市場などの通販サイト」または「メーカー公式サイト」で購入できます。
アマゾン 楽天市場 |
公式サイト | |
腎臓サポート![]() |
|
販売なし |
腎臓サポート小型犬用![]() |
販売なし |
|
腎臓サポートセレクション![]() |
|
販売なし |
早期腎臓サポート![]() |
販売なし |
|
※製品名をタップすると、該当製品の検索ページへ移動します。
※価格は記事公開時の価格。変動の可能性があります。
現状では「腎臓サポート 小型犬用」が、他と比べてかなり割高な設定になっています。

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犬用腎臓サポートのまとめ
最後にもう1度、腎臓サポートシリーズをまとめておきます。
コンセプト | サイズと価格 | |
腎臓サポート![]() |
ベーシックタイプ |
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腎臓サポート 小型犬用 ![]() |
ベーシックタイプの小粒版 |
|
腎臓サポート セレクション ![]() |
食欲が刺激され、いちばんおすすめ |
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早期腎臓サポート![]() |
早期の腎不全専用 |
|
腎臓サポート セレクション ↓↓
「腎臓サポートシリーズの違い」の記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!