うちの犬に「クリティカルリキッド」っていう流動食をあげようかと思うんだけど、どんなものなの?
使い方とか口コミを知っておきたいな。
ペット栄養管理士の筆者が、クリティカルリキッドについて解説させていただきます!
クリティカルリキッドとは?
クリティカルリキッドは、ロイヤルカナンから発売されている「液体の高栄養食」です。
犬猫兼用です。
- クリティカル(Critical)= 危機的な、緊急の
- リキッド(Liquid) = 液体
直訳のイメージからわかるように、公式サイトでは以下のように記載されています。
疾病回復期、手術後などの栄養要求量が高まっている犬や猫に給与する目的で特別に調整された食事療法食(流動食)です。
この食事は、消化性の高い原材料を使用し、カロリー含有量を高め、各栄養素を強化しています。
外見はプラスチックのボトル状で、1本につき200ml入っています。
中身は少しだけとろみのある液体状で、1本あたり1,000円~1,500円で販売されていることが多いです。
開封後は冷蔵し、48時間で使い切ることが推奨されています。
犬猫兼用です。
栄養バランス
流動食の中でも、タンパク質やカリウム、ナトリウムが豊富です。(脱水にも配慮していると思われます)
栄養素 | 400kcalあたりの量 |
タンパク質 | 31.5g |
脂肪 | 20.0g |
炭水化物 | 19.6g |
カリウム | 0.81g |
ナトリウム | 0.38g |
アルギニン | 1.92g |
カロリー | 1kcal/1ml |
クリティカルリキッドの特徴の1つが「1mlあたり、1kcal」ということです。
実は液体状でこのカロリー濃度をつくるというのはけっこう貴重で、人間でも「10秒チャージ」で有名なinゼリー(昔のウィダーインゼリー)くらいでしょうか。
180ml入っていて180kcalです。
さらに細かいことを言うと、inゼリーはドロドロのゼリー状であって完全な液体ではありません。
それくらい、「完全な液体でカロリーをあげる」というのは難しいことだといえます。
使い方
クリティカルリキッドは、以下のような場面で役に立ちます。
- 食欲がない時の栄養補給
- 手術前の栄養補給
- 強制給餌
1,2の場合は「クリティカルリキッドを水に混ぜる」または「クリティカルリキッドをそのまま飲ませる」ことが多くなります。
特に2のケースは、ペットに対してメリットがあります。
ポイント
手術の前は一般的に、食事を抜く必要があります。(麻酔中に内容物が逆流して危険なため)
ですがクリティカルリキッドは液体で、そのリスクが低いため、術前でも栄養補給ができるというメリットを得られます。
3の強制給餌とはカテーテル(注射の管)や注射器を通して栄養補給をすることです。
自分で飲んだり食べたりできない時に強制給餌を行います。
クリティカルリキッドには、特別なキャップが付属しており、注射器から直接吸い込めるようになっています。
強制給与を頻繁にするときにも、非常に便利です。
与える量とコスト
緊急時や食欲不振時だと量を気にしてあげるということは少ないかもしません。
飲ませられる分だけ飲ませるということが多いはずで、それで基本的には問題ありません。
ただしメーカーの公式推奨としては以下の通りになっています。
1本あたり200ml入っていますから、4㎏の犬が1日1本(1,000円~1,500円)使う計算になります。
この量だと長期的に使うのにはあまり現実的ではなく、短期使用がメインになりそうですね。
クリティカルリキッドの評判
つぎに、Amazonレビューでの口コミを集めてみました。
喜んで飲んでくれます!
愛犬が食事が取れなくなった時この商品にはお世話になりました。
栄養価がたかいと聞きました。
食事をとれなくてもこれだけは最後まで良く飲んでました。
老犬で今は食欲もありますが栄養・水分補給のことも考えて1日1回飲んでます!大好きなリキッドなので、まとめ購入してます。
入院中食事は食べず、退院後当日、翌日(術後3日目)も固形の餌は食べず、クリティカルリキッドはちゃんと自分で舐めて飲み込みできてました。
術後の食事管理にはとても助かります。
膵炎の猫に使用しています。
大抵の介護食は高脂質が多い中、比較的脂肪が少ないので吐かないで飲んでくれます。ネックはお値段が高い事・・・
かれこれ半月、これをシリンジで飲ませていますが破産しそうです。
これに代わる品物が出ればいいのに。
現在では500件以上の評価がされています。
さらに気になる方は、よく使うサイトの口コミも見てみてください。
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すごい便利でよさそうだけど、ランニングコストを考えると長期間使うのはむずかしいわね。
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クリティカルリキッドの類似品
上記のように思うのも無理はないです。
1本1,000円で2日以内に使いきるとなると、1日500円です。
もし長期に栄養補給が必要で、液体タイプが必要であれば「チューブダイエット・ハイカロリー」(犬猫兼用)という製品のほうが、コスト的には抑えられます。
チューブダイエットは、粉末タイプで水に溶いて使います。
1包に20g入って100kcalで、タンパク質やアミノ酸も豊富です。
粉末なので保存を気にする必要もなく、使いたいだけ水に溶いて使うことができます。
また入れる水の量により形態を変えられるのも便利です。
販売の歴史も10年以上で、クリティカルリキッドより長いです。
以下、Amazonレビューでの口コミです。
今は薬に混ぜてお湯で溶かして少量ずつ2回あげてますがとても大好きな味なのかミルクが出てくるだけで目の色が変わるくらいよく飲みます。
とても助かります( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
チュールも食べない食の細い老猫の為に購入しました
バクバク食べてくれます
本当に助かりました
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また「カロリーエース プラス」という製品もおすすめです。
最初から液体になっており、缶詰から注射器で直接吸うことができます。
1缶85g入りで、77kcal/缶とクリティカルリキッドよりはカロリーが低いです。
ただ1缶約250円と大幅に割安になりますし、味もおいしいという評判が多いです。
また総合栄養食なので、ほとんどの犬猫が使うことが可能です。
以下、Amazonレビューでの口コミです。
15歳の食欲が落ちた秋田犬、色々なフードを与えても食べてくれないが、これだけはいつも完食。
愛犬が病気で固形のものを全く受け付けなくなってしまい、何か栄養を与えないと死んでしまうという状況下で唯一口にしてくれたのが流動食でした。
最近、ほぼ歯も抜けてしまった15歳のヨークシャテリアの主食として重宝しています。
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「クリティカルリキッドの使い方や評判」に関する記事は以上となります!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!