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低分子プロテインは猫の下痢に使える?ペット栄養士が解説。

【公開日:2021年5月5日】

 

飼い主さん

うちの猫が下痢しちゃって、病院で「低分子プロテイン」っていうフードをすすめられたんだ。

このフードってホントに効果あるのかな?

 

低分子プロテインは、ロイヤルカナンの療法食で下痢の時に使われることがあります。

この記事では、「低分子プロテインが下痢に使える理由」や、「実際に使った猫の口コミ」をペット栄養管理士の筆者が集めてみました。

 

低分子プロテインは、下痢の猫に使える?

まずは結論から。

低分子プロテインは、下痢の猫に使えます。

ロイヤルカナンのHPには、以下のような記載がされています。

 

食物アレルギーによる皮膚症状・消化器症状を呈する猫のために

 

この「消化器症状」というのが下痢(や嘔吐)のことを示しています。
食物アレルギーが原因になっている下痢に使える、というわけですね。

かつ病院向けのカタログでは、以下の場合で使える旨が記載されています。

  • 食物アレルギーによる消化器症状
  • 食物不耐症
  • 炎症性腸疾患(IBD)/ステロイド反応性腸症
  • 抗菌剤反応性腸症
  • 慢性の下痢

病院向けカタログ

 

以上より、食物アレルギーはもちろん、「幅広い原因での下痢につかえる」ということが分かります。

 

飼い主さん

飼い主としてはありがたいけど、なんでいろいろな原因に対応できるの?

 

低分子プロテインが下痢に使える理由

低分子プロテインがいろいろな原因の下痢に対応できるのには、栄養学的に3つの理由があります。

  • 消化率が高い
  • 加水分解タンパクを使っている
  • フラクトオリゴ糖を配合

 

順に解説していきます。

 

加水分解タンパクを使っている

低分子プロテインは、食物アレルギーに対応するためのフードです。

食物アレルギーの原因は食品中の「タンパク質」ですが、タンパク質が細かく分解されているとアレルギー反応をおこすリスクがかなり下がるということが分かっています。

これを利用し、低分子プロテインはフード中のタンパク質を加水分解しています。(=大豆を細かく分解している)

イメージ図

 

よって食物アレルギーによる下痢や、アレルギーが関わっていると考えられるIBDにも使うことができます。

メモ

ただし米のタンパク質だけは加水分解されていません。

よって米アレルギーによる下痢を起こしている場合には、使うことができません。

 

消化率が高い

同時に、低分子プロテインの消化率は高いです。

フードの消化率は加工方法などもありますが、原材料の品質に比例する傾向があります。
消化率が高ければ胃腸の負担も減り、下痢の改善につながりやすくなります。

そのなかで低分子プロテインの原材料は、高品質のものを使用することで消化率が高くなっています。
実際に上記の加水分解大豆の消化率は「90%以上」と明示されています。

低分子プロテインの原材料

米、加水分解大豆タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、植物性繊維、ビートパルプ、大豆油、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、魚油(ω3系不飽和脂肪酸(EPA/DHA)源)、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス( ルテイン源)、アミノ酸類 (DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、P、Zn、Mn、Fe、Mg、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、B12、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

 

フラクトオリゴ糖を配合

低分子プロテインの原材料には、「フラクトオリゴ糖」が入っています。

フラクトオリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌などの腸内細菌のエサになります。
それだけでもよいことですが、さらに腸内細菌がエサを食べる「短鎖脂肪酸」がうまれ、腸内環境を整えることにつながることが分かっています。

 

イメージ図

そして腸内環境が整ってくれば、下痢の改善につながります。

 

飼い主さん

とはいえ、ここまでの話って「理屈」や「メーカーの言い分」だよね?

 

たしかに実際の改善例を見ずに、上記の話だけで「いい製品かどうか」を判断するのは難しいかもしれません。

というわけで、低分子プロテインを下痢に使っている実際の報告をあつめてみました。

 

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低分子プロテインは、下痢の猫に効果がある?

SNSで検索すると、たくさんの改善報告が見つかりました。

 

 

 

 

 

 

ただ一方で、下痢が改善しないという報告も少なからずありました。

 

 

 

 

よって「百発百中ではないが、合う子には合う」というくらいで考えておいた方がいいかもしれません。

特に食物アレルギーは「最初良くても徐々に合わなくなる」ということもあります。そのあたりも事前に心構えしておくことをおススメします。

 

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低分子プロテインについては、以下の記事でも詳しく解説しています。

【猫・低分子プロテイン】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ

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「低分子プロテインは下痢の猫に使える?」の記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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