安全性とかちょっと心配なんだけど・・・
2018年9月を皮切りに、ロイヤルカナンは韓国産のフードを増やしています。
韓国工場を作った理由や安全性、代用品について、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!
この記事でわかること
ロイヤルカナンの韓国工場
こちらはロイヤルカナンHPからの情報です。
アジア・太平洋地域に限らず、ロイヤルカナン製品の需要は、世界的に増加しており、ロイヤルカナン世界共通の厳しい品質・安全基準を順守し、安定的に製品を供給することが鍵となっています。
このような状況を踏まえ、ロイヤルカナンは、アジア太平洋市場向けに、韓国・金堤市に新工場を開設する運びとなりました。
この新工場の開設により、アジア太平洋地域における栄養学に基づいたプレミアムペットフードの需要に、より迅速に対応することが可能となります。
簡単にまとめると・・・
・韓国の工場は厳しい安全基準を守っている
・製品の安定、迅速な供給ができる
ということですね。
迅速な供給ということを考えると、日本向けに入ってくるロイヤルカナンの商品のほとんどが韓国製になる、ということが予想されますね。(すでに日本に入ってきている商品は下で解説)
ちなみに工場を作った金堤市はこちらです。
海沿いのプサンと内陸のソウルの間くらい(それぞれの都市から車で3時間くらい)に位置しています。
船での輸送と内陸への輸送を考え、海に近い都市に作ったと予想できます。
メモ
ロイヤルカナンの工場は韓国以外にもフランス、カナダ、アメリカ、中国などにあります。
韓国工場は安全?
パッケージに書かれている「原産国」とは「フードの最終加工作業をした国」という決まりがあります。
もっと簡単に言うと「原材料が韓国でとれたものとは限らない」ということです。
輸送のコストなどを考えると韓国近辺でとれた原材料を使うのが一番いいですが、原材料のすべてを面積が大きくない韓国でまかなえるとは考えにくいです。
よって近郊の中国などでとれた原材料が使われる可能性もあります。(それは公表されませんが)
今回新設された韓国工場は安全性は高いといわれていますが、原材料については私たちが「予測して」選ぶしかありません。
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韓国工場移転の理由
上記の枠内にもいくつか理由が書かれていますが、動物病院などには「輸送コストの低減」とそれによる「排出ガス低減などの環境配慮」という説明がなされています。
これは共感できる内容ですね。
ペットフードは非常にかさばり、かつ重量があります。よって輸送による環境への影響は大きいです。
また身の回りのいろいろなものが値上げしている中で、輸送コストを下げることで消費者の値段に反映してくれればありがたいことです。期待しましょう。
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製造はいつから?
犬用・満腹感サポート
犬用・満腹感サポートの韓国製造は2018年の9月から開始されています。
ドライフードの全サイズが対象です。
犬用の満腹感サポートを使っているオーナーさんはパッケージの裏に書いてある原産国を見てみましょう。
「韓国」と書かれているはずです。(赤線)
まだ韓国製という表記がない場合にはこのようなシールが張られたのものがお手元に入っているかもしれません。
シールをはがすと「いずれ韓国製に変わりますよ」という表記が現れます。
以下の記事では、満腹感サポートの口コミを集めています。
-
【満腹感サポート】メリットデメリット、評判、最安値の購入法まとめ
続きを見る
猫用ユリナリーS/O(旧pHコントロール)
猫のユリナリーS/O(旧pHコントロール)のシリーズは、8種類が2019年6月から、韓国産に切り替わっています。
ユリナリーS/O(旧pHコントロール)はすべて猫の尿路疾患用のフードです。
メモ
「ユリナリーS/O」というシリーズは、「pHコントロール」がリニューアルしたものです。
リニューアルと同時に一部が韓国産になったものがあります。
(pHコントロールでもリニューアルしないものもあるため「一部」と書いてます。)
リニューアルして、かつ韓国産になるものの対応表を作ってみました。(メーカー公式発表)
リニューアル前 | リニューアル後 | 原産国 |
pHコントロール0 | ユリナリーS/O | 韓国 |
pHコントロール2フィッシュ | ユリナリーS/O オルファクトリ― | 韓国 |
pHコントロール オルファクトリ― | ユリナリーS/O オルファクトリ―ライト | 韓国 |
pHコントロール ライト | ユリナリーS/O ライト | 韓国 |
またpHコントロールシリーズの中でも、リニューアルせずに韓国産になるものもあります。
- pHコントロール1
- pHコントロール1 フィッシュ
- pHコントロール2
- pHケア フィッシュ
非常にややこしいので、韓国産になるフード8種類を一覧にまとめます。
韓国産の猫・尿路疾患フード(2019年6月~)
- ユリナリーS/O(旧pHコントロール0)
- ユリナリーS/O オルファクトリ―(旧pHコントロール2フィッシュテイスト)
- ユリナリーS/O オルファクトリ―ライト(旧pHコントロールオルファクトリ―)
- ユリナリーS/O ライト(旧pHコントロール ライト)
- pHコントロール1
- pHコントロール1 フィッシュ
- pHコントロール2
- pHケアフィッシュ
pHコントロールシリーズは販売量の多いフードですから、対象になる方も多いはずです。
今使っているフードが上記に含まれていないかご確認してみることをお勧めします。
【2020年3月追記】
上記の5~8は2021年に販売終了になることが発表されました。
くわしくはこちらの記事で解説しています。
-
【保存版】猫pHコントロール2021年に販売終了。後継品は?理由は?
続きを見る
猫用・満腹感サポート
2020年2月ごろをめどに、猫用の満腹感サポートも韓国産になると発表されました。
かつ、このタイミングで製品のサイズ(内容量)も変更になります。
【変更前】500g、2㎏、3.5㎏
【変更後】400g、2㎏、3.5㎏
今まで400gサイズを購入していた方は注意しましょう。
犬用・消化器サポート
2021年ごろから、犬の消化器サポートシリーズの一部が韓国産になっています。
- 消化器サポート低脂肪※
- 消化器サポート高繊維
※小型犬用タイプは、フランス産のままです。
ちなみに猫用の消化器サポートは、韓国産になっていません。
肝臓サポート
2021年ごろから、犬と猫の肝臓サポートも韓国産になっています。
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代用品はある?
韓国産が安全かどうか、という点は記事の最後にも個人的な意見を書いています。
ただネット上を見ると、韓国産になることを歓迎している人は少ない気がします。
オルファクトリー終売か。困ったなリニューアル品は韓国製だから違うメーカーを考えなきゃ
pHコントロールシリーズ リニューアルのご案内|食事療法食・その他|プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン> https://t.co/eFO5A2DyWK
— にゃんすけ (@nyansuke111) 2019年4月23日
そこで、各製品と同じコンセプトでつくられている療法食を、別の記事にまとめています。
よろしければ参考にしてみてください。
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犬の消化ケアの療法食
本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!