【公開日:2019年11月21日】
こんにちは!ピー子センパイです。

最近の「尿路疾患用の療法食」でユリナリーという名前が多くみられます。
ユリナリーの言葉の意味や、具体的にどういった病気の時に使えるのか、実際の商品をペット栄養管理士歴10年以上のピー子が解説させていただきます!
ユリナリーの意味
ユリナリーは英語に直すと「Urinary」となります。
直訳すると「尿の」「泌尿器の」という意味になります。
ペットの医学ではユリナリーという言葉は、下記のように使われます。
- Urinary Stone(ユリナリーストーン)= 尿路結石
- Urinary Disease(ユリナリーディズィーズ)= 尿路疾患
実際にネット翻訳を見ても以下のように記載されます。
なので「ユリナリー」という言葉がペットフードに使われていた場合、それは「尿路疾患で使うフード」だと考えましょう。
尿路疾患は猫に多い病気です。
具体的には以下のような病気があります。
- ストルバイト尿石
- シュウ酸カルシウム尿石
- 特発性膀胱炎
なので、尿石や膀胱炎に使う療法食で「ユリナリー」という言葉がよく使われます。
ということで実例を見ていきたいと思います。
「ユリナリー」がつく製品
療法食メーカーを中心に現在は実際に9つのフードに「ユリナリー」という名前が付けられています。
ロイヤルカナン
療法食 | 犬 | ユリナリーS/Oシリーズ(6種類) | ![]() |
猫 | ユリナリーS/Oシリーズ(6種類) | ![]() |
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総合栄養食 | 犬 | ミニユリナリーケア | ![]() |
猫 | ユリナリーケア | ![]() |
ロイヤルカナンは「ユリナリー」という名前がつくフードを合計18種類製造しています。
すごい数ですね(笑)
療法食のユリナリーS/Oシリーズは、もともと「pHコントロール」というシリーズが2019年にリニューアルしたものです。
pHコントロールは尿路疾患用の療法食で大きなシェアを持っていたため、ユリナリーS/Oシリーズも数が多くなったものと考えられます。
どれも効果的なフードです。
ユリナリーS/Oシリーズに関心のある方は以下の記事も参考にしてみてください。
ヒルズ
療法食 | 犬 | メタボリックスユリナリー | ![]() |
猫 | メタボリックスユリナリーコンフォート | ![]() |
ヒルズは「ユリナリー」とつく製品を犬猫1種類ずつ製造しています。
どちらもダイエットと尿路疾患を同時にケアする製品となっています。
おそらくユリナリーという言葉を最初につけたメーカーはヒルズだったと記憶しています。
上記のヒルズ製品に関心のある方は以下の記事も参考にしてみてください。
ブルーバッファロー
療法食 | 犬 | WU | ![]() |
猫 | WU | ![]() |
ブルーバッファローは「ユリナリー」がつく製品を犬猫1種類ずつ製造しています。
製品名は「WU」となっていて「どこにユリナリーが?」と思うかもしれません。
WUは正確には「Weight&Urinary」の略で、「体重と尿路疾患を同時に管理する」という意味です。
なので尿路疾患のある犬猫も安心して使うことができます。
★あわせて読みたい★
ファルミナ
総合栄養食 | 猫 | キヌア・ユリナリー | ![]() |
ファルミナも「ユリナリー」とつく製品を1種類製造しています。
ファルミナは低GIフードをコンセプトに作っている会社で、療法食も製造しています。
が、キアヌ・ユリナリーは総合栄養食で療法食ではありません。
あくまで一般レベルでのケアであり、治療目的ではおすすめされません。
「ユリナリーの意味」に関する記事は以上となります!
ペットオーナーさんたちの少しでもお役に立つとうれしいです。