うちの猫が腎臓の数値が悪くなってきて、ヒルズの「k/d」か「k/d早期アシスト」をあげたいと思ってるんだ。
でも違いがよく分からなくて・・・
上記のように迷っている方や、判断材料がほしい方に向けて、ペット栄養管理士の筆者がやさしく解説していきます。
ヒルズのk/dシリーズ
ヒルズのk/dは、慢性腎臓病の時に使われることの多い療法食です。
現在k/dは、おおきく2つのラインナップがあります。
- k/d(チキン味・ツナ味)
- k/d早期アシスト
袋の真ん中の色が「オレンジ=k/d」「水色=k/d早期アシスト」
「k/d」と「k/d早期アシスト」、いずれにもドライフードと缶詰があります。
バリエーションが豊富でよいのですが、一見その違いが分かりにくいところです。
k/dとk/d早期アシストの違い
まずは結論からまとめていきます。
公式サイトでは以下のように記載されています。
k/d | リンやナトリウムなどを調整し、腎臓の健康と食事量の増加をサポートし、腎臓病の猫の生活の質の向上に役立つことが科学的に証明された療法食 |
k/d 早期アシスト | 早期の腎臓病の猫のため、たんぱく質、リンやナトリウムを調整し、腎臓の健康と健康的な筋肉量の維持をサポートし、生活の質向上に役立つことが科学的に証明された療法食 |
太字の部分からわかるように、早期アシストのほうには「早期の腎臓病」と書かれています。
腎臓病には「4つのステージ」があります。ステージ分けは、「クレアチニン」などの検査数値を指標にします。
※IDEXX社のHPより引用
一般的には、ステージ1~2が早期腎臓病とされます。(それ以降はステージ3~4)
状況によって一概には言えませんが、このタイミングでは、(ステージ3、4にくらべて)タンパク制限をしないことが多いです。
つまり、ステージによってタンパク質の量を変えられるようにするため、「k/d」「k/d早期アシスト」の2種類が用意されていると考えらえれます。
ポイント
腎臓病ステージの判断や、実際のフードの使い分けについては、かかりつけ医にご相談されることをおすすめします。
成分の違い
では実際に、タンパク質の量を比較していきます。
あわせて上述の公式サイトの記載より、両方とも腎臓のケアのために「リン」「ナトリウム」も調整されているので、それも含めてみました。
\ k/dとk/d早期アシストの比較 /
k/d | k/d 早期アシスト |
|
タンパク質 | 29.6 | 34.0 |
脂肪 | 22.6 | 21.0 |
炭水化物 | 41.5 | 38.4 |
粗繊維 | 1.1 | 1.5 |
カルシウム | 0.76 | 0.75 |
リン | 0.5 | 0.6 |
ナトリウム | 0.25 | 0.25 |
カロリー (/100g) | 421kcal | 420kcal |
※乾物量分析値(%)
※k/dは「チキン味」を記載。ただ「ツナ味」もほぼ同じ成分でつくられています。
やはり「タンパク質の減らし具合」が最大の違いであることが分かります。(k/dのほうが少なく、k/d早期アシストの方が多い)
一方で、リンとナトリウムについてはほとんど差がありません。
原材料の違い
k/d早期アシストには「亜麻仁」という原材料が使われています。(k/dには不使用)
亜麻仁は「可溶性の食物繊維」が豊富で、便を出やすくする作用が期待できます。
また「k/dツナ味」にだけは、ツナが使われています。
これら以外は、使用順に多少の違いはあれ、そこまで大きな違いはないと言えます。
k/d チキン味
米、動物性油脂、コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、エンドウマメ蛋白、小麦、全卵、チキンエキス、ビートパルプ、魚油、米蛋白、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
k/d ツナ味
米、コーンスターチ、動物性油脂、コーングルテン、米蛋白、トリ肉(チキン、ターキー)、ビートパルプ、ツナ、エンドウマメ蛋白、全卵、植物性油脂、魚油、チキンエキス、小麦、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
k/d 早期アシスト
小麦、コーングルテン、米、チキン、動物性油脂、小麦グルテン、亜麻仁、チキンエキス、ビートパルプ、植物性油脂、魚油、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
粒の違い
粒はすべて丸くて平たい形をしています。
その中で「k/d早期アシスト」は、以下のような印象があります。
- 粒がわずかに小さい
- 表面についている粉?が少ない
また香りは、「k/dツナ味」からは魚の香りがします。
「k/dチキン味」と「k/d早期アシスト」の香りは、ほぼ同じでした。
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k/dの全ラインナップ、最安値の購入法
最後に、k/dシリーズのラインナップをまとめておきます。
k/d チキン味 |
k/d ツナ味 |
k/d 早期アシスト |
|
ドライ | 500g 2kg 4kg |
500g 2kg |
500g 2kg |
シチュー缶 (82g) |
〇 | 〇 | 〇 |
パテ缶 (156g) |
〇 | 〇 | × |
シチュー缶とパテ缶って?
「シチュー缶」はグルメタイプの缶詰で、お肉のかたまりが入っていたり、とろみがついています。
「パテ缶」は、ペーストのような質感です。よって「口内炎があるとき」や「注射器で与えるとき」にも使えます。
※上がシチュー、下がパテの中身イメージ
k/dシリーズはすべて「Amazonなどの大手通販サイト」または「動物病院」で購入できます。
通販サイトのほうが、10~30%ほど安いことが多いようです。
\「k/d」をさがしてみる /
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ちなみに通販サイトで購入される方で、「さらにお得に買いたい方」はポイントサイトも使いましょう。
個人的には、種類の多さから「モッピー」というサイトがおすすめです。
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k/dシリーズを「一番おトクに購入する」方法まとめ
- モッピー経由で、Amazonなど通販サイトにアクセス
- 通販サイト上で価格順に並べ替えて、最安値のものを購入
「k/dとk/d早期アシストのちがい」についての記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!