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【ロイヤルカナン】消化器サポート缶詰のベストな与え方!栄養士が解説

【公開日:2021年11月21日】

 

飼い主さん

消化器サポートの缶詰をあげたいんだけど、「1回にあげる量」とか、どうやってあげるのがいいのかな?

 

消化器サポートの缶詰は、おなか用の療法食として人気のある製品です。ですが、適切な与え方をしないと、うまく効果を発揮してくれない場合もあります。

よって上記のような疑問を持っている方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

 

消化器サポートの缶詰は、2種類ある

犬用の消化器サポートには、2種類のラインナップがあります。

  1. 「消化器サポート 低脂肪」の缶詰
  2. 「消化器サポート パピー」の缶詰

 

1の「消化器サポート 低脂肪」の缶詰は、高消化性・低脂肪で作られています。よって、以下のような場面で使うことができます。

  • 脂肪消化不良による下痢
  • 単発の嘔吐や下痢
  • 膵炎
  • 高脂血症  など

 

このように幅広い場面で使えるため、とても人気の高い缶詰です。

ただ長期で与える場合には、成犬(おもに1歳以上)向きと言えます。子犬に使うにはすこし栄養不足になる可能性があるからです。

ちなみに、消化器サポート低脂肪の缶詰については、以下の記事でも詳しく解説しています。

【消化器サポート低脂肪】メリットや口コミ、最安値の購入法を解説!

続きを見る

 

一方の「消化器サポート パピー」は、、成長に必要な栄養素が十分はいっているため、子犬にも長期で与えられます。具体的には、以下のような時に使うことができます。(「パピー=子犬」という意味です)

  • 子犬や妊娠・授乳期の嘔吐や下痢
  • 膵外分泌不全 など

 

成長期(おもに1歳未満)でも長くつかえる、おなか用フードは数少ないため、貴重な存在と言えます。(消化器サポートパピー以外だと、ヒルズの消化ケアが成長期でもつかえます)

ちなみに、消化器サポートパピーの缶詰については、以下の記事で詳しく解説しています。

【ロイヤルカナン】消化器サポートパピー。購入法や中身の特徴を解説

続きを見る

 

いずれの消化器サポートも「おなか用のフード」であることは同じです。

しかし使える場面は全く違いますので、間違えないよう注意しましょう。

 

 

消化器サポートの缶詰の与え方

どちらの消化器サポートでも「下痢や嘔吐をしているときに使う」という意味では、同じです。

そして「下痢や嘔吐の時のフード」を与える際には、2つの鉄則があります。

  • いきなり1日の規定量を与えようとしない
  • 少しずつ、回数を増やして与える

 

どちらも「胃腸の負担を減らし、下痢や嘔吐を悪化させない」ことが目的です。その背景をくわしく解説していきます。

 

いきなり1日の規定量を与えようとしない

フードのラベルには「給与量」が書かれています。体重〇kgの犬には、××gあげましょう、という表です。

しかし嘔吐や下痢を起こしているときには、胃腸にトラブルがあることがほとんどで「胃腸の消化吸収の能力が落ちている」状態です。

そんな時に規定量(またはふだんのフード量)が入ってきても、以下のようになる可能性が高いです。

 

胃腸が食べ物を処理しきれない →

下痢や嘔吐が改善しない →

胃腸の機能の回復が遅れる

 

よって嘔吐や下痢を起こしたばかりの時は、胃腸の負担を少しでも下げるため、以下のように考えるのがおススメです。

「3日目に全量をあげられるように、少しずつ増やしていく」

 

イメージとしては、こんな感じです。

  • 1日目:規定量の1/3を、1日で与える
  • 2日目:規定量の2/3を、1日で与える
  • 3日目:規定量のすべてを、1日で与える

※症状がすでに安定している場合は、規定量すべてを与えてOKです
※病院で指示された別の与え方があれば、それに従いましょう

 

たとえば「8㎏の犬が下痢をし、消化器サポート低脂肪の缶をあげていく場合」を例にして見てみます。

8㎏の犬の給与量(やせ気味の場合)=1日に3缶

  • 1日目:1缶あげる
  • 2日目:2缶あげる
  • 3日目:3缶あげる

これらが「1日にあげる量」なので、この量を4~5回に分けてあげられるとよいでしょう。

 

消化器サポート缶の給与量は、以下のとおりです。

 

消化器サポート 低脂肪の給与量(単位:缶)

 2kg4kg6kg8kg10kg12kg14kg16kg18kg20kg
痩せ気味1缶1+3/4缶2+2/4缶3缶3+2/4缶4缶4+2/4缶5缶5+2/4缶6缶
標準1缶1+2/4缶2+1/4缶2+3/4缶3+1/4缶3+2/4缶4缶4+2/4缶5缶5+1/4缶
太り気味3/4缶1+1/4缶1+3/4缶2+1/4缶2+3/4缶3缶3+2/4缶3+3/4缶4+1/4缶4+2/4缶

 

 

消化器サポート パピーの給与量(単位:缶)

 2kg4kg6kg8kg10kg12kg14kg16kg18kg20kg
1ヶ月齢3/4缶1+1/4缶1+2/4缶1+3/4缶2缶2缶2缶2+1/4缶2+2/4缶2+3/4缶
2ヶ月齢1缶1+2/4缶2缶2+2/4缶3缶3+1/4缶3+3/4缶4缶4+2/4缶4+34缶
3ヶ月齢1缶1+3/4缶2+2/4缶3缶3+2/4缶4缶4+2/4缶4+3/4缶5+1/4缶5+3/4缶
4ヶ月齢1缶1+3/4缶2+2/4缶3缶3+3/4缶4+1/4缶4+3/4缶5+1/4缶5+3/4缶6+1/4缶
5ヶ月齢1缶1+3/4缶2+2/4缶3+1/4缶3+3/4缶4+1/4缶4+3/4缶5+1/4缶5+3/4缶6+1/4缶
6ヶ月齢1缶1+3/4缶2+2/4缶3+1/4缶3+3/4缶4+1/4缶4+3/4缶5+1/4缶5+3/4缶6+1/4缶
7ヶ月齢3/4缶1+2/4缶2+1/4缶2+3/4缶3+2/4缶3+3/4缶4+1/4缶5缶5+2/4缶6缶
8ヶ月齢3/4缶1+1/4缶2缶2+2/4缶3缶3+2/4缶3+3/4缶4+2/4缶5缶5+2/4缶
9ヶ月齢3/4缶1+1/4缶1+3/4缶2+1/4缶2+3/4缶3缶3+2/4缶4+1/4缶4+2/4缶5缶
10ヶ月齢3/4缶1+1/4缶1+3/4缶2+1/4缶2+3/4缶3缶3+2/4缶3+3/4缶4+1/4缶4+2/4缶
11ヶ月齢2+3/4缶3缶3+2/4缶3+3/4缶4+1/4缶4+2/4缶
12ヶ月齢3+3/4缶4缶4+2/4缶

※空欄は、すでに成犬になっていると推定されるため、子犬用である本フードは適応外。

 

 

少しずつ、回数を増やして与える

「1日にあげる」については上記のとおりですが、「1日にあげる回数」についてはどうでしょうか?

結論としては、「与える回数はいつもよりふやす」のがおすすめです。

食べ物を消化吸収する時の、「胃腸の1回あたりの作業量」をへらすことで、胃腸への負担を減らすことができるからです。

 

ふだん1日2回で与えているおうちであれば、1日に4~5回に分けてあたえるのがおすすめです。

 

あたえる「回数」の考え方

 

※病院で指示された別の与え方があれば、それに従いましょう

 

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消化器サポートの缶詰の保存方法

ちなみに缶詰の保存は、「密閉容器に入れて」「冷蔵庫で保存」というルールがあります。(※開けた缶にラップをしてもよい)

かつ開封後「ながくても2日以内」に使い切るようにしましょう。

メモ

消化器サポートの缶詰には、保存料が使われていません。

かつ水分が多いため、細菌が繁殖して腐りやすい環境と言えます。保存には注意しましょう。

 

冷蔵した缶詰は、冷たいままだと犬はおいしいと感じないため、温めてからあげましょう。

「40℃」くらいに温めてからあげると、いちばん食べつきがよくなります。(40℃=手で触ってぬるいくらい)

 

 

「消化器サポート缶の与え方」についての記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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