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【ロイヤルカナン】犬用腎臓サポートは4つある!違いを栄養士が解説

【公開日:2021年10月23日】

 

飼い主さん
うちの犬に「腎臓サポート」っていう療法食をあげたいんだ。

でも、いくつか種類があるみたいで、違いを知りたいんだけど…

 

上記のような疑問に、ペット栄養管理士の筆者がやさしくお答えしていきます。

 

※猫用の腎臓サポートについて知りたい方は、こちらです。
ロイヤルカナンの腎臓サポートは3種類!違いをペット栄養士が解説。

 

ロイヤルカナンの犬用腎臓サポートには、4種類ある

「腎臓サポート」は、ロイヤルカナンの療法食です。

現在では4種類のバリエーションがありますが、初代の腎臓サポートは20年以上の販売歴があります。

  • 腎臓サポート
  • 腎臓サポート 小型犬用
  • 腎臓サポート セレクション
  • 早期腎臓サポート

 

腎臓サポートシリーズは、いずれも慢性腎臓病の時につかう療法食です。

慢性腎臓病は進行性の病気ですが、与えるフードが進行に大きな影響を与えます。

具体的には、特に「3つの栄養素を減らすべき」とされています。

腎臓病のときに減らすべき栄養素

  • タンパク質
  • リン
  • ナトリウム

 

腎臓サポートシリーズはすべて、上記3つの栄養素を減らしています。

ただその減らし方には微妙な違いがあり、それが4種類の使い分けのポイントにもなります。

 

また腎臓病になると食欲が落ちるため、味や粒の形で食べやすくする工夫も重要です。

腎臓サポートシリーズが4種類あるのは、そのためのバリエーションを増やす意味もあります。

 

おまけ

「低脂肪・低カロリーのフードがいいんでしょ?」とよく聞かれます。

一般的にそのようなイメージがありますが、腎臓病の際にはぜったいNGです。

病気と闘うために脂肪とカロリー(エネルギー)は必須で、それらが足りないとどんどん衰弱していってしまいます。

 

 

腎臓サポート4種類の違いとは?

栄養バランスの違い

まずは腎臓病に関わる、3つの栄養素のバランスをまとめてみました。

腎臓サポート 腎臓サポート 小型犬用 腎臓サポート セレクション 早期腎臓サポート
タンパク 14.1 g 14.1 g 12.6 g 22.8 g
リン 0.20 g 0.20 g 0.30 g 0.51 g
ナトリウム 0.35 g 0.35 g 0.35 g 0.35 g

 

特徴的なのは、2つです。

まず「腎臓サポート」と「腎臓サポート 小型犬用」は、栄養バランスがまったく同じです。(上記3つ以外の栄養素も同じ)

実は粒のサイズが違うだけなのです。(後述)

 

2つ目は、「早期腎臓サポート」は、腎臓病に関わる栄養素をそこまで減らしていません。

腎臓病には4つのステージがあるのですが、ステージ1~2の初期腎不全では、3つの栄養素をそこまで減らさなくてよいからです。

つまり早期腎臓サポートは「初期腎臓病用である」ということです。

 

ポイント

  • 「腎臓サポート」と「腎臓サポート 小型犬用」は粒のサイズが違うだけで、中身は一緒。
  • 「早期腎臓サポート」は初期の腎不全用である。

 

原材料の違い

次に4つの原材料をまとめてみました。

腎臓サポート

米、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、コーン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

腎臓サポート 小型犬用

米、コーンフラワー、動物性油脂、コーングルテン、コーン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、DL-メチオニン、タウリン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

腎臓サポート セレクション

米、コーンフラワー、動物性油脂、コーン、肉類(鶏、七面鳥)、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、植物性繊維、大豆油、サイリウム、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(L-リジン、タウリン、DL-メチオニン、L-トリプトファン)、ゼオライト、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Na、Ca、Mg、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

早期腎臓サポート

コーン、肉類(鶏、七面鳥)、小麦粉、米、小麦、動物性油脂、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、ビートパルプ、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、魚油(オメガ3系不飽和脂肪酸〔EPA+DHA〕源)、大豆油、脂肪酸塩、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、Ca、Na、K、Mg、Zn、Fe、Mn、Se、Cu、I)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、パントテン酸カルシウム、ナイアシン、B6、B1、B2、ビオチン、葉酸、B12、K3)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)

 

ポイント

  • 「早期腎臓サポート」は、肉類が多めに入っている。(タンパク質やリンを、そこまで減らさなくてよいため)
  • 「腎臓サポート」「腎臓サポート 小型犬用」の原材料、順番は全く同じ。
    「腎臓サポート セレクション」もほぼ同じ。

 

粒の違い

次に、粒の形や色味をまとめました。(原寸大ではありません)

 

 

「腎臓サポート セレクション」は三日月の形をしているのが特徴で、この形は腎臓病の犬に食べやすくするためと言われています。

また見た目では分かりませんが、香りも強めています。

 

また「腎臓サポート 小型犬用」は、製品名の通り粒のサイズが小さいのが特徴です。

 

ポイント

  • 「腎臓サポート セレクション」は、腎臓病の犬が食べやすい形と香りになっている。
  • 「腎臓サポート 小型犬用」は、いちばん粒のサイズが小さい。

 

ラインナップと価格の違い

次に、記事執筆時点での「袋のサイズ」と「相場価格」をまとめました。

腎臓サポート 腎臓サポート 小型犬用 腎臓サポート セレクション 早期腎臓サポート
1kg 2,473 円 2,994 円 2,473 円 2,059 円
3kg 6,102 円 7,398 円 6,102 円 4,990 円
8kg 12,657 円 なし なし なし
購入法(※) ・動物病院
・ネット通販
・動物病院
・公式サイト
・動物病院
・ネット通販
・動物病院
・公式サイト

※購入法については、次の章でくわしく解説。
※上記の表は変更になることもあります。

 

ポイント

  • 「腎臓サポート」のみ、大きな袋のサイズがある。
  • 「腎臓サポート 小型犬用」がいちばん高い。「早期腎臓サポート」がいちばん安い」
  • Amazonなどの、ネット通販で買えるものと買えないものがある

 

ちなみに腎臓サポートには、缶詰もあります。何かトッピングしたい!という時には便利ですね。

「早期腎臓サポート以外」と併用するのがおすすめです。

 

 

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犬用腎臓サポートの購入法

上記の表の通り、どの腎臓サポートシリーズも共通して「動物病院」で購入できます。(ただし取り扱いがない病院もアリ)

一方「ネットで買いたい」という場合には、以下の2つの方法に分かれてしまいます。

1,「腎臓サポート」「腎臓サポートセレクション」

→ Amazonや楽天市場などで買える。

2,「腎臓サポート 小型犬用」「早期腎臓サポート」

→ Amazonなどでは買えず、ロイヤルカナン公式サイトで買える

 

1は、Amazonなどで検索すればすぐに出てきます。

腎臓サポート ↓↓

 

腎臓サポート セレクション ↓↓

 

しかし2は、いくら検索しても出てきません。これはメーカーが流通規制を敷いているためです。

メーカー公式サイトでは売っているが、Amazonなどには出品されない」という状態になっています。

ちなみに公式サイトであっても誰でも買えるわけではなく、病院で発行される「コード」が必要になっています。

 

この購入方法も含めて、「どの腎臓サポートを使うか」を検討するとよいですね。

「犬の腎臓サポート4種類の違い」についての記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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