【公開日:2020年1月28日】

カロリーエースは正式には「カロリーエースプラス」という製品で、デビフペット株式会社から発売されています。
この記事では、猫用カロリーエースプラスの口コミを集め、ペット栄養管理士の視点でメリット・デメリットを評価してみました。
猫用カロリーエースプラス
猫用カロリーエースプラスは流動食ですが、2つのタイプがあります。
- 液体タイプ
- ムースタイプ
液体タイプ(85g入り)は文字通り、水のような状態です。
注射器やカテーテル(細い管)で与えることがメインになります。
場合によっては、飲み水に混ぜることもできます。
一方のペーストタイプ(65g入り)は、スプーンであげる、注射器であげることが多いです。
細いカテーテルでは通すことが難しいです。
ちなみにカロリーエースプラスは犬用もあり、犬用と猫用でそっくりなパッケージです。
間違えないよう、「猫用は緑のパッケージ」と覚えておけばOKです。(犬は青)
猫用カロリーエースの口コミ
まずは、好意的な口コミをまとめてみました。
カロリーエースか健康缶にティースプーン山盛り1杯のキドナを混ぜた物なら自らシリンジを咥えて食べてくれる。
ゆっくり一口ずつあげれば腫瘍から出血せずに食べられてお互いに楽なので、暫くこのやり方でいってみようかな pic.twitter.com/om7yPUiSQV— 猫ママちゃん (@boucyan4) January 25, 2020
カロリーエース好きな子多いみたいだから飲んでくれますように☺︎︎︎︎
— yukiyuki (@yuki99468985) January 23, 2020
同じような匂いのカロリーエースは舐めるけどキドナはダメでしたロイカナリキッドで更に高カロリーですね!でもキドナは水でとく割合も決められてるのでちゃんと消化吸収されるかが心配です
— yukiyuki (@yuki99468985) January 21, 2020
先生から喉奥の写真を見せてもらったら、気管挿管にホントに苦戦したというのが即座に理解できる程お口の奥が腫れていて。
糜爛した歯肉もちょっと触れると血だらけで、良くこれで食べてたね…と言われたけれど、帰宅して落ち着いたらカロリーエースを飲んでくれた…。
ホントに猫ってすごいなぁ…。 pic.twitter.com/49D6cpdUKF— 犬班A。 (@kgm_A) March 15, 2017
カロリーエース家猫に与えたら徐々に元気になりよる!カロリーエースの中にチュール入れてお水で溶いてあげると飲みやすいし好きな匂いになるっぽいな(´ー`*)ウンウン#猫好きさんと繋がりたい
— チェシャ猫(あたしで良いの?あたしじゃなきゃダメなの?) (@tyesyaneco_2409) September 16, 2016
@pinkmoon2525 我が家のニャンが食べられない二年間…、このスープでそれだけで生きてました。
カロリーエース猫という、高カロリーのスープが、少し飲むだけでも違いがあるようです。
今も食べられない時に嫌々飲むニャンがいますが、元気になります。
飲んでさえくれればですが…— 陽紗衣 (@Yousai34) January 31, 2016
嘔吐を繰り返す、愛猫にカロリーエース与えた。すごい食欲で復活。まじ、すごい、カロリーエース
— Kukkamäki (@puricro) March 22, 2014
反対に、イマイチだという口コミもまとめてみました。
カロリーエースは飲むヨーグルト位の粘度なので薬を飲ませるときに水の変わりにペットチニックも混ぜて気休め程度に3ml位飲ませてる程度です。
いやがってる雰囲気もないので不味いことはないんだろうなと。
ただ、缶なので保存が難しそうなのと冷蔵庫にいれてたあとは少し暖めないと嫌そうにします— めそきち (@Meso_sousui) January 24, 2020
カロリーエースとか
高カロリーのもので脂質が多いと
ゆるゆるになりやすいようです強制給餌はされているのですか
シリンジは病院で販売しているところもあります♪
少しでもフードを食べてくれるといいですね— なお&くっきー (@dqdqharihari) January 25, 2020
おはようございます店長です。26日本日臨時休業となります。お間違えないよう宜しくお願い致します。今朝のメメちゃんの様子です。今日もグルグル言うくらい呼吸落ち着いてますが1回量にちゅーる1/2が限界なようでそれ以上にゃんカロもカロリーエースも口にしなくなりました。次は何を試そうかな? pic.twitter.com/s60ExhqAxi
— 猫かふぇ 和風猫本舗 (@Wahunekohonpo) January 25, 2020
カロリーエースの口コミを、端的にまとめてみるとこんな感じでしょうか。
- いい口コミ
- おいしい!
- 他のはダメだったけどカロリーエースは飲んだ!
- 飲むと元気になる!
- よくない口コミ
- うんちがゆるくなる可能性がある
- 冷たいとおいしくない
- 液体が缶に入っているので保存が難しい
個人的には、圧倒的に好意的な口コミが多い印象を受けました。
また「カロリーエース以外のものを一緒に与えている」という方も多いようです。
カロリーエース以外のものも検討されている方は、以下の記事も参考にしてみてください。

それ以外に客観的なメリットとデメリットも知っておきたいわ。
猫用カロリーエースのメリット・デメリット
上記の口コミとペット栄養管理士の視点から、「猫用カロリーエースのメリット・デメリット」を解説します。
メリット
①総合栄養食である
カロリーエースは「総合栄養食」に分類されます。
総合栄養食とは「主食として使える栄養バランス」になっているということです。
腎不全や、膵炎以外のほとんどの猫が使える、という安心感があります。(腎不全の流動食は後述)
②療法食タイプの流動食より価格が安い
流動食の中でも、「総合栄養食」ではなく「療法食」タイプの流動食があります。
ロイヤルカナンの「クリティカルリキッド」、ビオインターナショナルの「ビオベタリナリー」などです。
療法食タイプはカロリーエースよりもカロリーが高く、栄養補給の効率がいいです。
ただその分、価格も高くなります。
なのでカロリーエースのほうが価格は割安で、「流動食が初めての方」や「少しでもコストを抑えたいとき」におススメです。
容量 | 価格 | |
カロリーエース | 85g | 258円 / 缶 |
クリティカルリキッド | 200ml | 890円 / 本 |
ビオベタリナリー | 30ml | 377円 / 包 |
※価格は記事作成時のAmazon調べ
③無駄が少ない
現実的に、弱った猫にたくさんの量の流動食を与えることはできないでしょう。
容量が多い製品だと、余って廃棄する分が多くなります。
カロリーエースは液体タイプ(85g)、ムースタイプ(65g)と量が少なめです。(クリティカルリキッドは200ml)
なので、カロリーエースは無駄が少ないと言えます。
④味がおいしい
好き嫌いは猫によってありますが、カロリーエースはおいしいという口コミが多いです。
これに関しては断定できる理由がありませんが、「デビフの缶詰=おいしい」というのはペット業界では有名な話です。
(末期にデビフを食べなければ他は何も食べない、という方もいます)
流動食なので味にこだわらない方もいるかもしれませんが、少しでもおいしい方が猫は喜んでくれますよね。
デメリット
①缶詰の開封・廃棄は意外と大変
カロリーエースはスチール缶に入っています。
スチール缶は固いので潰すことも厳しく、廃棄の時にはかさばります。
また開封時や缶詰を洗う時に手を切ることがあり、取り扱いが意外とストレスに感じるかもしれません。
②保存がしづらい
少ない容量のカロリーエースですが、余った時は保存がしにくいです。
缶に密閉されているため、保存料や防腐剤が入っていません。
にもかかわらず栄養価は高いので、室温で放置しているとどんどん細菌が繁殖していきます。
保存の際は、
- 開封後はお皿などに移してラップする
- 冷蔵し、1日~2日で使い切る
ようにしましょう。
③腎不全や膵炎の際には使えない
カロリーエースは「総合栄養食」なので幅広く使えますが、腎不全や膵炎の時にはおすすめできません。
腎不全や膵炎の時には、以下の栄養バランスが必要だからです。
- 腎不全 → タンパク・リン・ナトリウム控えめ
- 膵炎 → 脂質控えめ
残念ながらカロリーエースはこのような栄養バランスにはなっていません。
腎不全や膵炎の猫で流動食を使いたいときには、他のものを検討してください。
「猫用カロリーエースの口コミ、メリット・デメリット」に関する記事は以上となります。
少しでも読者の皆様のお役に立つとうれしいです!