【公開日:2021年6月7日】
【更新日:2022年5月10日】

いつも買ってる「消化器サポートの缶詰」が売ってないんだけど・・・
うちの子は、それしかあげちゃダメだからすごい困る~(>_<)
このようにお困りの方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が以下のポイントをを解説していきます。
- 売ってない原因
- 解決法
解決法はありますので、あきらめないでくださいね!
この記事でわかること
消化器サポートの缶詰が売ってない【欠品、品薄】
現在入手が難しくなっている「消化器サポートの缶詰」とは、正確には「消化器サポート 低脂肪(犬用)」の缶詰のことです。
消化率が高く、しかも低脂肪になっているため、以下のような病気のときに使うフードです。
- 嘔吐や下痢
- 膵炎
- 高脂血症
- リンパ管拡張症 など
消化器サポートの缶詰は、動物病院やAmazon・楽天市場などの通販サイトで広く購入できるようになっています。
しかし2021年5月あたりから、どこを探しても「欠品中」「入荷待ち」で買えないような状況になっています。
Amazonでの検索結果
楽天市場での検索結果
\ 最新の状況(リアルタイム更新) /
なぜこのような現象が起こっているのでしょうか?
メモ
※2022年になって、消化器サポート可溶性繊維(猫用)も入手がしにくくなっています。可溶性繊維のほうに関心のある方は、以下の記事を参考にしてください。
消化器サポートの缶詰が売ってない理由
消化器サポートの缶詰が欠品、品薄になっている原因は、他のメーカーに原因があります。
そのメーカーとは「ヒルズ」です。ヒルズはロイヤルカナンとならび、療法食の大手メーカーです。
ヒルズでも「i/dローファット」という高消化性・低脂肪の缶詰を作っており、かなりの売れ筋商品です。
それがコロナ禍で長期の欠品をしてしまいました。(参考記事:【2021年】ヒルズ缶詰が売切れ続出!最新在庫状況と代用品まとめ)
つまり、こういう現象が起こったのです。
i/dローファットを使っていた方が、消化器サポートに乗り換えた
↓
消化器サポートの生産が追い付かず、欠品した
消化器サポートの缶詰があおりをくらってしまった、ということですね。

そうなんだ・・・
もともとはロイヤルカナンの問題ではないんだね。
今まで消化器サポートの缶詰を使っていた方にとっては、なんともやるせない状況です。しかし病気の治療を進めていくには何とかするしかありません。
というわけで、これから対処法を紹介していきたいと思います。
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消化器サポートの缶詰の代用品【解決法】
ペット栄養管理士の目線からいうと、「低脂肪タイプの、他の療法食に代える」というのが、いちばんよい選択かと思います。
「療法食をやめる」「手作り食を作る」という選択肢を考えている方もいるかもしれませんが、以下の理由からおすすめできません。
- 療法食をやめる
→ 病気が再発しやすくなる。高脂血症や膵炎、リンパ管拡張症などは、低脂肪食の療法食でないと、一気に悪化する可能性があります。
- 手作り食を作る
→ 低脂肪とは「水分を除いたあとで、脂肪分10%未満」を指す。これを手作りで毎日実現するのはなかなか難しいです。
というわけで、「消化器サポート 低脂肪の代替品」を2つのポイントに分けて紹介していきます。
ドライフード
まずドライフードを食べられるのであれば、選択肢はとても広がります。場合によっては、ふやかしてあげてもいいでしょう。
特に「消化器サポート低脂肪のドライフード」は、まったく欠品していません。
缶詰からシフトする際に、もっとも安全な選択肢だと言えます。
上で紹介した、ヒルズの「i/dローファットのドライフード」も、問題なく購入できます。
消化器サポート低脂肪とくらべ、脂肪の量はほぼ同じです。
また、「i/dローファットの小粒タイプ」にあたる「i/dコンフォート」という療法食もあります。
上記2つの商品は粒のサイズが大きめですが、i/dコンフォートの粒がいちばん小さいです。
これら3つのドライフードが、療法食としてはいちばん使いやすいです。
ただそれ以外の低脂肪フードにも関心がある方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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犬の低脂肪食おすすめ15選!脂肪量まとめ【カロリーも超重要です】
続きを見る
ウェットフード
とはいえ、「ドライフードは食べないから缶詰を使いたい」「ドライフードへのトッピングとして使いたい」という方もいるでしょう。
そういった方のために、低脂肪のウェット療法食を紹介していきます。
どれも主食としてもトッピングとしても使え、長期的に与えて問題ない製品です。(成犬の場合)
i/dローファット シチュー
え?と思われた方もいるかもしれません。
実は消化器サポート缶詰の欠品となった、i/dローファット缶の販売が始まっています。(記事公開時点)
i/dローファットには「シチュー」というタイプがあり、これは消化器サポートよりおいしい「グルメタイプ」の缶詰です。
かつ156g/缶と使い切りしやすいサイズです。(消化器サポートは200g)
中身のイメージ
流通がまだ不安定の状況のため、通常価格より値段が高めになっています。
ただ価格的に問題なければ、またいつなくなるかもわからないため、「あるうちに買っておく」ほうがいいでしょう。
i/dローファットの口コミなど知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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【i/dローファット】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ
続きを見る
i/dローファット
i/dローファットには、シチュー缶ではないタイプの缶詰もあります。
消化器サポートの缶詰とおなじ「ローフタイプ」の缶詰なので、抵抗なく移行できるでしょう。
サイズも360gと大きいため、シチュー缶よりg単価が安いです。中型犬以上ならこちらのタイプがいいでしょう。
こちらも長期で欠品していたため、またいつなくなるかもわからない状態です。
i/dローファットの口コミなど知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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【i/dローファット】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ
続きを見る
CRW
CRWはスペシフィックの療法食です。
ロイヤルカナンやヒルズほどメジャーではないメーカーですが、動物病院での取り扱いは多いです。
低脂肪のバランスになっており、メーカーパンフレットには以下のようにケースで使えると記載されています。
● 高脂血症や胆汁うっ滞
高脂血症や胆汁うっ滞では、脂質の摂取を制限することが推奨されています。スペシフィック CRD-1/CRW-1では脂質を最小限まで制限
することで、このような臨床症状の犬に配慮しています。● 大腸炎、慢性下痢症、便秘
豊富に配合された繊維(食物繊維および不溶性繊維)が便中の余分な水分を吸収、保持し、消化管を刺激して、適切な腸管の蠕動運動を促す
ことで、これらの臨床症状に配慮しています
※ただし食物繊維が多いため、便の量が増えます。また膵炎にはおすすめしにくいです。
消化器サポートの缶詰と同じローフタイプです。
サイズが100g/300gと2種類があります。さらにアルミトレイに入っていることもあり、廃棄なども含めて取り扱いがしやすいです。
「消化器サポートの缶詰が売ってない」の記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!