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フード 病気

ロイヤルカナンの退院サポートは、腎不全の犬猫に危険?栄養士が解説

 

うちの子は腎不全。栄養価の高いものをあげたいんだけど、「退院サポート」って使っても大丈夫かな?

 

退院サポートは、ロイヤルカナンの高カロリーの療法食です。

結論から書くと、「腎不全ではあまりおすすめしない。より最適なものが他にある」です。

この点について、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

 

退院サポートとは

退院サポートは、ロイヤルカナンの缶詰タイプの療法食です。

犬猫での区別はなく、犬猫兼用です。場合によってはフェレットやハムスターなどのエキゾチックアニマルに使うこともあります。

 

栄養バランスとしては以下のようになっており、いわゆる「高栄養」の缶詰です。

  • 高カロリー
  • 高タンパク
  • 高脂肪

 

商品パッケージには、以下のように記載されています。

疾病回復期手術後などの栄養要求が高まっている犬や猫に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。

この食事は、カロリー含有量を高め、各栄養素を強化し、また超高消化性の原材料を使用しています。

 

そして中身がトロトロの状態になっているため、強制給餌をする時にも使えます。

※強制給餌とは

自力で食べられない時に、注射器(シリンジ)やカテーテルを使って、体内に食べ物を流し込んであげること。

イメージ写真

※もちろん「ふつうの缶詰」として、お皿に入れて与えることもできます。中身のイメージは動画でも解説中。

 

腎臓ケアのためには、「何も食べずに痩せていく」ことは避けたいところです。

場合により「自力で何も食べない」ときに、退院サポートが使われることもあります。

 

\ 退院サポートをさがしてみる /

 

ですが、「退院サポートが腎不全の時に最適か?」といわれると、答えは「NO」です。

 

退院サポートは、腎不全のペットに最適ではない

なぜなら退院サポートは、腎不全のペットにとって「リン」「タンパク質」の配慮がされていないからです。

たとえば腎臓ケアの療法食「腎臓サポート」では、以下のように記載されています。

この食事は、リンの含有量を制限し、高消化性のタンパク質や必須脂肪酸の含有量を調整して配合しています。

 

腎不全の時には、「リン」と「タンパク質」を調整したフードを与えることが大切です。

なので、「そのようなフードを試してみて、食べなかった時にのみ退院サポートを与える」という選択肢が出てきます。

 

じゃあ退院サポート以外で、具体的にどんなフードがおススメなの?

 

ということで、腎不全のペットに使えるフードを5つ紹介していきます。(退院サポートと同じウェットタイプを紹介)

犬と猫を同時に記載していきます。

 

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腎不全のペットにおすすめの缶詰フード

k/d シチュー

k/dシチューは、ヒルズから発売されている療法食の缶詰です。

肉や野菜などがゴロゴロとかたまりになり、とろみがついたグルメ缶であることが最大の特徴です。

中身のイメージ

 

公式サイトでは、以下のように記載されています。

リンやナトリウムなどを調整し、腎臓の健康と食事量の増加をサポートし、腎臓病の愛犬(愛猫)の生活の質(QOL)の向上に役立つことが科学的に証明された療法食です 。

 

退院サポートのような、流動食としては使えません。

ですが、味も犬猫2種類ずつから選べ、おいしさも高めています。

SNSなどを見ても利用者も多く、使い勝手のいい商品と言えます。

 

 \ 犬k/dシチュー(ビーフ味・チキン味)/

メーカー欠品中

\ 猫k/dシチュー(チキン味・ツナ味)/

 

CKW / FKW

犬用のCKW、猫用のFKWは、スペシフィックから発売されている療法食です。

 

シチュー缶のようにグルメタイプではなく、味のバリエーションもありません。

ですがやわらかいソフトタイプで、食べてくれることは多いフードです。

 

中身イメージ

 

公式ページでは、以下のように記載されています。

腎臓への負担を考慮してリンと蛋白質の含有量を制限しています。

 

また100gサイズで使い切りやすく、アルミトレイのため廃棄もしやすいです。(犬用CKWは300gもあり)

 

\ 犬用・CKW / 

 

\猫用・FKW /

 

腎臓ケア

腎臓ケアは、アニモンダの療法食です。

アニモンダは日本の動物病院で扱いが少ないため、ピンとこない方もいるかもしれませんが、1991年にドイツで製造が開始された歴史あるブランドです。

 

中身イメージ

 

公式サイトには以下の記載があります。

慢性腎不全のイヌ(慢性腎臓病=CKD)に対処するために特別に開発された療法食です。

タンパク質とリンの含有量を減らすことにより腎機能が支えられます。

 

そのうえで特徴は、以下の2つです。

  • 味のバリエーションが豊富(犬で4種類、猫で6種類)
  • グレインフリー

メモ

グレインフリーは、すべてペットにも必ず必要なわけではありません。

米などの穀物にアレルギーがあるペットに必要なものです。

 

\ 犬用・腎臓ケア /

 

\ 猫用・腎臓ケア /

 

腎臓サポート・リキッド

腎臓サポート・リキッドは、ロイヤルカナンの液体状の療法食です。

 

完全な液体状なので、強制給餌をする時に最適です。また「飲み水に混ぜて栄養補給」という使い方も可能です。

製品には、専用のキャップが付属しています。このキャップを使うと、シリンジ(注射器)から直接吸い込むことができるため、衛生面でも安心です。

 

 

慢性腎臓病の犬(猫)に給与する目的で特別に調整された食事療法食(流動食)です。

この食事は、リンの含有量を制限し、タンパク質の含有量を調整しています。

 

「やや高価であること」「2日以内に使いきり」などの点はネックになるかもしれませんが、完全な液体の腎不全食はこれだけです。(2021年5月現在)

 

\ 犬用・腎臓サポートリキッド /

 

\ 猫用・腎臓サポートリキッド /

 

 

キドナ

キドナは、森乳サンワールドの腎不全用療法食です。(犬用猫用あり)

 

粉末状になっており、お湯や水に溶いて固さを調整する流動食です。

粉末のため、腎臓サポートリキッドよりコストを抑えられるのがメリットです。

まぜる水の量と固さの関係のめやすは以下の通りです。(表の3段目。粉末と水の比率で表されています)

 

消化態乳たんぱく質、中鎖脂肪酸(MCT)含有調整脂肪使用。

腎機能の低下した犬(猫)用流動食。

 

1包20gで使い切りやすく、期限も長いため、流動食が初めての方にとって使い勝手がいい流動食です。

 

\ 犬用・キドナ /

 

\ 猫用・キドナ /

 

「退院サポートは腎不全のペットに使える?」の記事は、以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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