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【ロイヤルカナン】オルファクトリーを健康な猫にあげても大丈夫?

 

ロイヤルカナンのオルファクトリーって、尿石がない猫にあげてもだいじょぶなのかな?

 

上記のような疑問を持つ方にむけて、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。

 

ユリナリーS/O オルファクトリーとは

ユリナリーS/O オルファクトリー(以下、オルファクトリー)は、ロイヤルカナンの猫用療法食です。

カロリーの高さにより、「オルファクトリー」と「オルファクトリー ライト」があります。(オルファクトリーが386kcal/100g、オルファクトリーライトが346kcal/100g)

 

 

オルファクトリーは、日本語にすると「olfactory=嗅覚」という意味になります。

つまり、猫の嗅覚を意識したフードであるということです。

猫は、おいしいと感じる要素に「香り(嗅覚)」が深く関わっていることが分かっています。

療法食をよりおいしく食べてもらうために、このオルファクトリーのシリーズが作られています。(オルファクトリーは10年くらいの歴史があります)

パッケージ裏面の記載

 

中身としては、ミネラル成分を調整し、尿石形成に配慮しています。

以下、公式サイトの記載です。

【ストルバイト】
ストルバイトが形成されにくい弱酸性の尿となるように、ミネラルなどの栄養バランスを調整

【RSS】
尿中のストルバイトやシュウ酸カルシウムの飽和度が高くない健康的な尿量を維持するように、ミネラルなどの栄養バランスを調整。

参考:ロイヤルカナンHP

 

このようにオルファクトリーの成分は、一般のキャットフードとは大きな違いがあるフードと言えます。

 

そうなんだ。そうすると健康な猫にはオルファクトリーはあげないほうがいいってことになるよね?

 

ユリナリーS/O オルファクトリーを、健康な猫にあげると危険?

オルファクトリーは尿石形成をケアした療法食で、健康な猫にあげることは想定されていません。

ただ以下のような理由で「健康な猫にオルファクトリーをあげたい」という方もいるでしょう。

  • 尿石はもうないが、猫がオルファクトリーを好き。
  • 同居猫にもオルファクトリーをあげたい。

 

結論としては、「健康な猫に必要な、最低栄養量は満たしている」です。

AAFCO※が定める「成猫に必要な、栄養バランスの最低量」と、オルファクトリーの栄養成分を比較してみます。 ※AAFCO:ペットフードの栄養基準を定める団体

 

【 AAFCOの基準とオルファクトリーの比較 】

AAFCOが定める必要最小量 オルファクトリー オルファクトリーライト
タンパク質 6.5 8.3 9.25
脂肪 2.25 3.9 3.18
カルシウム 0.15 0.25 0.25
カリウム 0.15 0.18 0.32
リン 0.13 0.23 0.26
マグネシウム 0.01 0.02 0.02
2.0 3.35 2.78
0.13 0.39 0.43
亜鉛 1.88 4.75 5.2
ナトリウム 0.05 0.34 0.35
タウリン 0.03 0.06 0.08
アルギニン 0.26 0.47 0.49
ビタミンE 1.0 15.55 17.35

※100kcalあたりの栄養素量

 

オルファクトリーもオルファクトリーライトも、すべての栄養素において、成猫に必要な最低量を満たしていることが分かります。

よって、健康な猫が食べても栄養不足になることはなさそうです。(成猫とは、一般的に1歳以上の猫を指します)

 

ただ栄養量の「上限」は、AAFCOでは定められていません。

なので栄養過剰の可能性はゼロではないです。

心配な方は、かかりつけ病院などに相談してみるとよいでしょう。

 

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ユリナリーS/O オルファクトリーを長期であげないほうがいいケース

ただ以下の3つのケースでは、健康であってもオルファクトリーを長期間与えないほうがいいでしょう。

オルファクトリーを長期で与えない方がいいケース

  • 1歳未満の猫
  • 妊娠・授乳中の猫
  • 高齢の猫

 

1と2については、製品カタログでも使うべきでないことが明記されています。

また3については、メーカーの記載はありませんが、個人的にはおすすめしません。

上述の「健康的な尿量」のケアのためか、ほかのメーカーに比べてナトリウム(≒塩分)が多く入っている印象です。

それにより、腎臓や心臓の健康維持に、よい影響を与えない可能性があります。

 

実際に、他のメーカーの療法食と比較してみます。

 

ナトリウム 特徴
オルファクトリー

1.2%
オルファクトリーライト

1.2%
c/d
(ヒルズ)
0.35%
  • チキン味とフィッシュ味。
  • 500g、2㎏、4㎏
c/d コンフォート
(ヒルズ)
0.36%
  • 精神的な健康維持にも配慮。
  • 500g、2㎏、4㎏
pHバランス
(アニモンダ)
0.55%
  • グレインフリー。
  • 300g
pHアシスト
(スペシフィック)
0.42%
  • 自然派の療法食。
  • 400g、2㎏

※製品重量あたりの%

 

このようにみても、オルファクトリーのナトリウムがいかに高いかが分かります。

よって、特にシニアの猫には使わない方が無難だと考えています。

ちなみに表中のオルファクトリー以外のフードは、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考記事

【猫のストルバイト尿石ケア】おすすめフード15選を栄養士が比較!

続きを見る

 

 

本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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