【公開日:2020年8月22日】
【更新日:2020年12月20日】

i/dには他の種類もあるみたいなんだけど、どう違うんだろう??
i/dは、おなかの調子が悪い時につかう療法食シリーズです。
その中でもi/dコンフォートは、もっともおすすめです。
ペット栄養管理士の筆者が、その理由や違いを解説していきます。
i/dとi/dコンフォートの違い
i/dはヒルズの消化器用(おなか用)の療法食シリーズです。
i/dシリーズには、3種類が用意されています。
パッケージが似ているので注意しましょう。
- i/d
- i/d ローファット
- i/d コンフォート
では、これら3つの違いを深堀りしていきます。
メモ
下でも解説しますが、製品名の意味を知っておくと違いを理解しやすいかもしれません。
- ローファット(Low Fat)=低脂肪、の意味
- コンフォート(comfortable)=ストレスのない、の意味
成分や機能の違い
i/dシリーズはどれも、おなかの病気の時に使うフードなので消化率が高いです。
なので、3製品の「消化の良さ」は同じです。
消化がいいことで、どれを使ってもある程度のおなかの不調に対応できます。
では何が違うかというと、以下のような違いがあります。
i/d | i/d ローファット | i/d コンフォート |
高消化性 | 高消化性 | 高消化性 |
低脂肪 | 低脂肪 | |
ストレスケア成分配合 |
i/dコンフォートは消化がいいだけでなく、
- 低脂肪である
- ストレスケア成分が配合されている
というのが大きな違いなんですね。

低脂肪やストレスケア成分があることによって、以下の消化器病に幅広く対応できます。
- 低脂肪で対応できること
- 膵炎
- 膵外分泌不全
- リンパ管拡張症
- タンパク喪失性腸症
- 高脂血症
- ストレスケア成分で対応できること
- 環境の変化によるおなかの不調をおこしにくくする
- おなかの痛みによるストレスを緩和する
これらの病気や状態は「消化がいい」だけでは対応しきれないものです。
i/dコンフォートの成分だからこそできる幅広い対応といえます。
筆者がi/dコンフォートをいちばんすすめるのも、これが理由です。
i/dコンフォートが対応できる病気まとめ
- 胃腸炎
- 大腸炎
- 膵炎
- 膵外分泌不全
- リンパ管拡張症
- タンパク喪失性腸症
- 高脂血症
- ストレス性の嘔吐、下痢
ストレス性の下痢については、こちらでも詳しく解説しています。
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犬の胃腸炎が治らない…ストレスが原因?見分け方と対処法
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低脂肪のフードについては、こちらでも詳しく解説しています。
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犬の低脂肪食おすすめ15選!脂肪量まとめ【カロリーも超重要です】
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ラインナップの違い
i/dの3製品は、品ぞろえにも違いがあります。
表にまとめてみました。
i/d | i/d ローファット | i/d コンフォート | |
ドライ | 1kg 3kg 7.5kg |
1kg 3kg 7.5kg |
1kg 3kg |
シチュー缶※1 | あり | あり | あり |
ローフ缶※2 | あり | あり | なし |
※1 シチュー缶
とろみがあり、嗜好性を高めたヒルズオリジナルの缶詰
※2 ローフ缶
とろみはなく、やや固めの缶詰。その分安価。
i/dコンフォートには
- 7.5㎏の大きいサイズのドライフード
- ローフ缶
がありません。
大型犬や、ローフタイプの缶詰を好きな犬にとっては使いにくいといえるかもしれません。
粒の形の違い
またドライフードの粒の形にも違いがあります。
並べて比較してみます。
まとめると以下のような感じです。
- i/d → 丸くてコロコロした小粒
- i/d ローファット → すこし角ばった中くらいの粒
- i/d コンフォート → 丸くて平たい小粒
i/dコンフォートは小粒なので、小型犬から中型犬くらいまで対応しやすいです。
逆に大型犬の場合は、i/d ローファットが粒が大きめなので良いかもしれません。
味の違い
3製品ともにチキンとターキーがベースで作られています。
そういった意味で、味の違いはほとんどないと言えます。
念のため、3製品の原材料を記載しておきます。
i/d(チェコ産)
トウモロコシ、米、全卵、トリ肉(チキン、ターキー)、トリ肉エキス、コーングルテン、ビートパルプ、動物性油脂、ポークエキス、植物性油脂、亜麻仁、サイリウム、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
i/d ローファット(オランダ産)
米、コーンスターチ、小麦、コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、チキンエキス、亜麻仁、ビートパルプ、動物性油脂、大麦、オート麦、ショウガ、ポークエキス、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン
i/d コンフォート(オランダ産)
米、コーンスターチ、小麦、コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、チキンエキス、亜麻仁、ビートパルプ、動物性油脂、大麦、オート麦、ショウガ、ポークエキス、植物性油脂、加水分解ミルクプロテイン、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、リジン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)、カルニチン

i/dコンフォートが、やっぱり機能も多くてよさそうね。
ただ実際に使っている人の口コミはどうなの?
念のため知っておきたいわ。
3製品の違いをおさえたところで、ネット上でのi/dコンフォートの口コミや評判を紹介していきます。
i/dコンフォートの口コミ・評判
総じて「食べつきがよい」「状態がよくなった」というコメントばかりでした。
「食べない」などのネガティブなコメントも一定数あると想像していましたが、探す限り見当たらなかったのが実情です。
わらびも膵炎のときから。i/dのコンフォートです。
脂肪分が少なく、粒が小さいから、わらびには向いてるみたいです。
缶のは、喜ぶけど、お高いから(笑)粒タイプのドライフードです。
それぞれむずかしいね。— ブルーデイジー (@bluewarabi) July 10, 2020
こんにちは〜🖐️
我家も改善食指導(動物病院のDrから)で半年前からI'dのコンフォート(小粒)に変えましま。
3ヶ月位から徐々に💩状態が安定してきて、皮膚も最近落ち着いて来た感じです。lala.Rokoちゃんも合うと良いですね😊— ゆあんず♪(不定期浮上🙇💦) (@yuanz_mama) March 16, 2019
偏食&ストレスで胃腸を壊しやすい愛犬ですが、半年以上気に入って食べてくれています。(Amazonレビューより)
うちのチワワはお腹が緩くなるとこれに切り替え、調子がよくなってくると徐々に普段のドックフードにもどします。
動物病院でもこれを勧められました。(Amazonレビューより)
胆汁に問題がある為、以前からi/dを食べさせていたのですが、どことなく活気がありませんでした。かかりつけの動物病院でコンフォートを勧められて変えたところ、とても元気になりました。(Amazonレビューより)
今まで他の消化器サポートを購入していましたが、動物病院でサンプルをもらって混ぜて食べさせたら、食い付きが凄い勢いで。小粒で食べやすく一気に完食してしまいました。(Amazonレビューより)
我が家のトイプードルは臆病で、予想外のお留守番や雷の音でも下血してしまい、胃腸が弱いのかと月に2回は病院&投薬で悩んでいたところ、ストレス性に良いと病院からこのフードの試供品を頂いて、今までどのドライフードも食べなかったのにこれはすんなりと食べてくれたので、今回購入して大正解でした立派なうんちと便臭も無くなり健康を実感してます。(Amazonレビューより)
随時口コミの情報はアップデートしていきたいと思います。
i/dコンフォート ドライ ↓↓
i/dコンフォート シチュー缶 ↓↓
i/dコンフォートとi/dの違いについての記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!