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【低分子プロテイン+pHコントロール】リニューアル後の情報まとめ

【公開日:2020年7月7日】

 

飼い主さん
いつも使ってる低分子プロテイン+pHコントロールが、ネットで買えなくなってるんだけど・・・
どうしてなの?

 

低分子プロテイン+pHコントロールは、2019年終盤からリニューアルをし、それに伴って購入方法も変更になりました。

ペット栄養管理士の筆者が、やさしく解説していきます。

 

低分子プロテイン+pHコントロールとは?

低分子プロテイン+pHコントロールは、ロイヤルカナンの犬用療法食です。

以下の2つ病気に対応しています。

  1. 食物アレルギー
  2. 尿石症(ストルバイト、シュウ酸カルシウム)

 

食物アレルギーには「加水分解タンパク質」を使うことで、アレルギーのリスクを低くしています。(ただし米アレルギーには非対応)

尿石症に対しては、「ミネラルの制限」「pHの調整」を行うことで対応しています。

 

 

「食物アレルギーと尿石症」の両方に対応できる療法食は、あまりないのが実情です。

そういった意味で、低分子プロテイン+pHコントロールは2つの病気を持つ犬にとって、大変貴重なフードだと言えます。

 

低分子プロテイン+pHコントロールは終売?

しかし、低分子プロテイン+pHコントロールは、2019年終わりごろから購入しづらくなっています

具体的には

  • ネット上で値段が高騰している(添付写真)
  • ネット上で取り扱いが減った
  • 動物病院での取り扱いがなくなった

などです。

ネット価格の高騰の例

※8㎏サイズが35,632円に!(定価:13,500円)

 

 

実は、pHコントロール+低分子プロテインは「ユリナリーS/O+低分子プロテイン」という名前にリニューアル(統合)されています。

その影響で各所で取り扱いができなくなっていき、価格も高騰しているということです。

 

ユリナリーS/O+低分子プロテイン

 

「ユリナリーS/O+低分子プロテイン」と「pHコントロール+低分子プロテイン」は、まったく同じコンセプトです。
公式サイトを見ると分かります。

 

  • 尿中のストルバイトシュウ酸カルシウムの飽和度が高くない健康的な尿量を維持するように、ミネラルなどの栄養バランスを調整。
  • 高消化性で食物アレルギーの原因となりにくい低分子ペプチド源として、加水分解大豆タンパクを使用。

(ロイヤルカナン公式サイトの、ユリナリーS/O+低分子プロテインのページより引用)

 

なので、pHコントロール+低分子プロテインを購入したい方は、今後は「ユリナリーS/O+低分子プロテイン」を購入するとよいでしょう。

 

ユリナリーS/O+低分子プロテインの基本情報

価格とサイズ

  • 1㎏:3,201円
  • 3㎏:7,839円

 

原産国

フランス

 

原材料

米、加水分解大豆タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、チコリー、大豆油、植物性繊維、魚油、フラクトオリゴ糖、脂肪酸塩、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(タウリン、DL-メチオニン)、ゼオライト、ミネラル類(ClNaKCaPZnMnFeCuISe)、ビタミン類(コリン、D3E、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B6 B2 B1、葉酸、A、ビオチン、B12)、保存料(ソルビン酸カリウム)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

 

粒の形

 

成分

タンパク質 21.6 g
脂肪 16.2 g
食物繊維 7.4 g
灰分 8.9 g
水分 10.2 g
炭水化物 48.3 g
カルシウム 0.5 g
カリウム 0.86 g
リン 0.54 g
マグネシウム 0.04 g
17.1 mg
1.62 mg
亜鉛 18.3 mg
ナトリウム 1.40 g
EPA+DHA 388 mg
タウリン 0.22 g
アルギニン 1.53 g
ビタミンE 76.5 mg
ビタミンB群 91.77 mg
カロリー(100gあたり) 371kcal

※400kcalあたりの栄養素量

 

メモ

ロイヤルカナンには、「pHコントロールV2+低分子プロテイン」というフードもありました。
こちらも、ユリナリーS/O+低分子プロテインに統合される形になっています。

公式サイトより引用

 

 

ユリナリーS/O+低分子プロテインの購入法は?

飼い主さん
じゃあユリナリーS/O+低分子プロテインをアマゾンで見てみよっと。
あれ、検索しても出てこないんだけど、なんで??

 

実は、ユリナリーS/O+低分子プロテインは「Amazon」や「楽天市場」などの大手通販サイトでは購入できません。
ロイヤルカナンが流通の制限をかけているからです。

購入できるのは以下の2つの方法です。

  1. 動物病院に行って購入する
  2. 公式オンラインサイトで購入する

 

1についてですが、かかりつけの病院で「ユリナリーS/O+低分子プロテイン」を取り扱っていないこともあります。
事前に電話などで確認するのがおススメです。

2については、ページの閲覧はだれでも可能です。
ただ、購入には動物病院から発行されるID・パスワードが必須です。
かつ、かかりつけ病院でもそれらを発行していないことが多々あります。
こちらも事前に確認するのが無難です。

 

 

飼い主さん
そうなんだあ。でもなるべくポイント貯めたいから、できればAmazonで買いたいんだよなあ。
どうにか通販サイトで買う方法ってないのかな?

 

くり返しですがユリナリーS/O+低分子プロテインを通販サイトで買う方法はありません。

ですが、「通販サイトで買えて、アレルギー・尿石療法に対応したフード」を選ぶ、という方法なら可能です。

そこでユリナリーS/O+低分子プロテインにこだわりがない方にむけて、代替品を3つ紹介していきます

 

 

ユリナリーS/O+低分子プロテインの代替品

まず初めに、3つのまとめを作成しました。

 

z/dウルトラ

インテグラ

アゼット

対応できないアレルギー なし
  • ウサギ
  • ポテト
  • ラム
  • タピオカ
  • ポテト
サイズ
  • 1㎏
  • 3㎏
  • 7.5㎏
  • 700g
  • 4kg
  • 1㎏
  • 3㎏
  • 5㎏
  • 10kg
バリエーション
  • 缶詰
  • おやつ
缶詰 なし
カロリー(/100g) 362kcal 386kcal 315.5kcal
原産国 チェコ ドイツ タイ
タイプ 療法食 療法食 総合栄養食

 

では1つずつ紹介していきます。

 

z/dウルトラ

 

z/d ウルトラは、ヒルズから発売されている食物アレルギー用の療法食です。

低分子プロテイン+pHコントロールと同じ、加水分解タンパク質を使っています。
それ以外にアレルゲンになりうる原材料は入っていません。

よって、どんなアレルギー持っている犬でも使うことが可能です。

 

原材料を見ながら解説します。

コーンスターチ、加水分解チキン、植物性油脂、セルロース、動物性油脂、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)

 

アレルギーの原因になるのは「タンパク質」です。
上記の原材料で、タンパク質が入っていそうなものは以下の2つです。

  1. コーン(トウモロコシ)
  2. チキン(加水分解チキン)

 

ですが、1のコーンは「スターチ(=でんぷん)」に加工されています。
つまりタンパク質が除去されているということで、コーンアレルギーを心配する必要はありません

また2も、チキンのタンパク質を分解しアレルギー反応がおこりにくくしています(=加水分解)
よって、チキンアレルギーも心配する必要はないです。

 

原材料を見る限り、この2つ以外にタンパク質は入っていません。
よって、「どんなアレルギーでも対応可能」といえるのです。

 

飼い主さん
そうなのね。
で、尿石の対応のほうはどうなの?

 

z/d ウルトラのパッケージの左上には、「S+OX」と書かれたマークが付けられています。


これは、以下の意味をあらわしています。

  • S=struvite(ストルバイト)
  • OX=oxlate(シュウ酸(カルシウム))

 

つまり、ストルバイト尿石とシュウ酸カルシウム尿石に対応している、ということですね。

「尿石の材料になるものがどれくらい入っているか」を、低分子プロテイン+pHコントロールと比較してみます。

 

尿石の材料になるミネラル量(400kcalあたり)

z/d ウルトラ 低分子
リン 0.55 g 0.83 g
マグネシウム 0.072 g 0.07 g
カルシウム 0.704 g 1.1 g


リン・マグネシウム: ストルバイトの材料
カルシウム: シュウ酸カルシウムの材料

 

尿石の材料はz/d ウルトラのほうが少なく、尿石対応のスペックは高い、ということです。

 

上記を含めたz/d ウルトラのメリットは以下の通りです。

  • 何のアレルギーをもっていても対応できる。
  • 小粒である。
  • おやつタイプ(ビスケット)がある。
  • 缶詰タイプ(360g , 156g)がある、
  • 1kg, 3kg, 7..5㎏の袋があり、小型~大型犬に対応。

 

一方、デメリットは以下のことが挙げられます。

  • 塩分が低く、尿の量は増えない

尿石への対応のために、尿量を増やすことはできないということです。

ただし、塩分が低いのは「シニア犬でも使いやすい」というメリットでもあります。
塩分は、シニア期の腎臓や心臓に負担をかけるからです。

 

上記をまとめて考えると、z/dウルトラは幅広く使いやすい製品といえます。
個人的には3製品の中でいちばんおススメです。

 

ドライタイプ ↓↓

 

缶詰タイプ ↓↓

 

おやつタイプ ↓↓

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インテグラプロテクト アレルギーケア

 

インテグラプロテクト アレルギーケア(以下、インテグラ)は、アニモンダの療法食です。

加水分解タンパクを使ったアレルギー対応ではなく、「珍しい原材料を使ってアレルギーを回避する」というフードです。
はじめて食べる物に対してはアレルギーは起こらないという原理を利用しています。

 

具体的には以下の原材料を使っています。

ドライポテト、ラビットミール、牛脂肪、ポテトタンパク、リグノセルロース、ラビットレバー、キャノーラオイル、サーモンオイル、 塩化ナトリウム

 

この中で、アレルゲンになりうる原材料は以下の2つです。

  • ポテト
  • ラビット(ウサギ)

 

なので、「ポテトとラビットのアレルギーはない」と分かっている犬は、安心して使うことができます。

 

尿石への対応については、公式HPで以下の記載がされています。

INTEGRA®PROTECT Sensitiveは食物不耐性(痒み/下痢)のあるイヌ用に特別に開発された療法食です。動物および植物タンパク源をひとつだけに絞りました(穀物不使用)。このフードは、同時にストルバイトとシュウ酸カルシウム結石の形成を防ぎます。(尿pH 6.7)

 

pH6.7という、明確な数値が公表されているのは安心できます。
6.7という数値は、シュウ酸カルシウム尿石への対応に寄っている感じがあります。

 

上記を含め、インテグラのメリットをまとめてみます。

  • 尿のpHが明示されている。
  • 700gの小さいサイズがあり、鮮度を保ちやすい。
  • ウェットタイプのバリエーションが5つある。
  • ヒューマングレードの原材料を使っている。

 

一方、デメリットとしては以下が挙げられます。

  • ウサギとポテトアレルギーでは使えない。
  • 尿石の材料となる成分(ミネラル量)は非公表。

 

バランスは取れた療法食ですが、z/d ウルトラより少しハードルが高いと言えます。
「5つあるウェットタイプから少しずつ試してみる」というのもアリかもしれません。

 

ドライタイプ ↓↓

 

缶詰タイプ ↓↓

 

 

アゼット アレルギーケア

 

アゼット アレルギーケアは、アゼットジャパン(株)から発売されている総合栄養食です。

アレルギーに対しては「珍しい原材料を使ってアレルギーを回避するという対応をしています。使われている原材料を見てみます。

ラムミール、タピオカ、ポテトスターチ、牛脂、動物たんぱくエキス、ミネラル類(クロライド、カリウム、ナトリウム、カルシウム、亜鉛、リン、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D3、コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸、B2、B1、B6、葉酸、ビオチン、K3、B12)、チキンオイル、ひまわり油、ツナオイル、レシチン、オリゴ糖、メチオニン、タウリン、トリプトファン、チロシン、月見草油、保存料(プロピオン酸)、エステル化グルコマンナン、グルコサミン・コンドロイチン硫酸、ユッカエキス、エンザイム(酵素)

 

この中で、アレルゲンになりうる原材料は以下の3つです。

  • ラム
  • タピオカ
  • ポテト

 

なので、「ラム、タピオカ、ポテトのアレルギーはない」と分かっている犬は、使うことができます。

 

尿石への対応については、公式HPで以下の記載がされています。

ph調整が重要!犬の尿路結石に配慮

 

ただし具体的なpHの設定はありません。

このフードは総合栄養食であり、療法食ではありません。
気楽に使える反面、尿石に対する効果を期待しすぎないほうがいいかもしれません。

 

上記を含め、アゼット アレルギーケアのメリットは以下があります。

  • 本記事内でいちばんの低カロリー。(315.5kcal/100g)
  • 総合栄養食であり、気軽に試せる。
  • 10㎏の大袋があり、大型犬に対応しやすい。

 

一方のデメリットは、以下のことが挙げられます。

  • 療法食ではないため、厳密さは求められない。
  • ラム、タピオカ、ポテトアレルギーがあると使えない。

 

くり返しですが、このフードは総合栄養食です。
「しばらく尿石にはなっていないから、療法食以外のものを試しにあげてみたい」というレベルの時に使うのがいいでしょう。

 

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「低分子プロテイン+pHコントロール」についての記事は、以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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