うちの子が下痢したんだけど・・・
さっき与えたアンチノールが原因なのかな?
アンチノールを与えると、便がゆるくなったり、吐いてしまうことがあります。
ペットの体調変化は心配になりますよね。
上記の原因や対策について、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。
アンチノールで「下痢する・吐く」原因と対策
アンチノールは小さいカプセルなので、「こんな小さな物が、下痢や吐く原因になる」というのは信じにくいかもしれません。
ただサイズに関係なく、口から入るものはどんなものでも、下痢や吐く原因になり得ます。
あくまで推測ですが、アンチノールの場合、3つの理由が考えられます。
- 新しいものにおなかが慣れていない
- 胃腸の脂肪の消化吸収能力が低い
- 牛に対するアレルギーがある
ひとつずつ解説していきます。
新しいものに胃腸が慣れていない
アンチノールに限らず、「>初めての食べ物に下痢をする、吐いてしまう」というのは犬猫でよくあることです。
新しいフードや、新しいおやつでも、よく見られます。
メモ
とくに犬猫は人間に比べて「吐きやすい」動物です。
ただこのケースの場合、「徐々に慣らすと、下痢や嘔吐が軽減する」ことがあります。
そんななか、アンチノールは「中身の液体だけをたらす」という使い方ができます。
アンチノール公式サイトより抜粋
なので、徐々に慣らす意味で「中身の半量をフードにかける」ことから、導入することをおススメします。
3,4日間それを続ければ、慣れていく可能性があります。
あまった「残りの半分」はどうすればいいの?
残念ながら、あまった分は使わずに捨てるほうがいいでしょう。
なぜなら、アンチノールの中身は「高レベルの脂肪酸」だからです。脂肪酸は酸化しやすく、酸化したものはおなかの不調の原因になります。
胃腸が脂肪に弱い
犬や猫の中には、「脂肪に対して胃腸が弱く、下痢しやすい」という子たちがいます。
「脂肪=消化が悪い」というわけではありませんが、脂肪に弱い子は存在します。
アンチノールの主成分は脂肪なので、その影響がでてしまうのかもしれません。
公表されている成分を見てみます。
水分 | 5.7% |
粗タンパク質 | 28.6% |
粗脂肪 | 58.5% |
粗繊維 | 0.1%未満 |
粗灰分 | 0.2% |
このように脂肪がメインのサプリですので、脂肪に弱い犬猫たちは、アンチノールで下痢や嘔吐をしてしまうことがある可能性があります。
メモ
大量の脂肪、と書くと少し悪いイメージを持つかもしれません。
正確には、アンチノールにはEPAやDHAなどの「不飽和脂肪酸」がたくさん入っています。
残念ながら、このケースでは「明確にこれ!」という対策がありません。
乱暴ですが、アンチノールを与えるのをやめるほうがいいでしょう。
「脂肪(不飽和脂肪酸)をたくさん摂取できる」のがアンチノールのメリットですが、それが下痢の原因になってしまうからです。
メモ
心配な方はかかりつけ病院などの判断を仰ぐことをおススメします。
牛に対するアレルギーがある
また、「アンチノールの成分に対するアレルギー」も考えられます。
食物アレルギーは、タンパク質が原因です。(=タンパク質がアレルゲンになる)
アンチノールの原材料を見ると、「牛」が使われています。
【アンチノールの原材料】
オリーブオイルEAB-277(海洋性脂質:モエギイガイ抽出脂肪酸PCSO-524+クリルオイル)酸化防止剤(d-α-トコフェロール(ビタミンE))カプセル(牛由来ゼラチン、グリセリン、水、ソルビトール)
ゼラチンは、カプセルの殻を作るときに使われます。
そのために牛が使われているようですので、牛のアレルギーがあるペットの場合は、下痢や嘔吐を起こす可能性があります。
※メモ
過去にワクチンにアレルギーが出たことなどありませんか?
ワクチンの中には牛の成分が入っていることがあり、牛アレルギーのペットが反応してしまうことがあります。
牛に対するアレルギーがあるのなら、アンチノールを使うことはやめるべきです。
どうやっても中身の成分を変えることはできないからです。
ただアンチノールの同コンセプト品で、「モエギタブ」というサプリメントが発売されています。
タブレット(錠剤)タイプであり、アンチノールとまったく同じというわけではありません。
ただ「モエギイガイから濃縮した不飽和脂肪酸が主成分である」というコンセプトは変わりません。
それでいて、原材料に牛は使われていません。
アンチノール | モエギタブ |
オリーブオイルEAB-277(海洋性脂質:モエギイガイ抽出脂肪酸PCSO-524+クリルオイル)酸化防止剤(d-α-トコフェロール(ビタミンE))カプセル(牛由来ゼラチン、グリセリン、水、ソルビトール) | モエギイガイ抽出脂質物、イソマルオリゴ糖、結晶セルロース、酵母エキス、チキンフレーバー、ヒドロキシプロピルセルロース、ステアリン酸Ca、二酸化ケイ素 |
タブレットになっていることもあるためか、価格も割安になっていることが多いです。
牛アレルギーが疑われるのであれば、モエギタブを一度試してみる価値はあるかもしれません。
\ モエギタブを探してみる /
\ 犬用アンチノールを探してみる /
\ 猫用アンチノールを探してみる /
「アンチノールをあげると下痢をする?」の記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!