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【2024】犬のBUNが基準値オーバー・・BUNに関わる食べ物は?

 

うちの犬が血液検査をしたら「BUN」が高い、っていう結果が出たんだ。

ちょっと心配・・・

 

血液検査でひっかかる項目があると、不安になりますよね。

ということで今回はBUNという項目について分かりやすく解説していきます。

BUNって何?

 

BUN(ビーユーエヌ)とは血中尿素窒素の略で、血液検査で調べることが可能です。

もう少し平たく言うと「血の中に尿素窒素がこれだけあります」ということです。

尿素窒素は、いわゆる老廃物のことです。

 

なのでBUNが基準値(下で解説)を超えると、嘔吐や食欲不振を引き起こすことにつながります。

犬は苦しさをなかなか外に出しませんが、相当気持ちが悪い状態になっているといわれています。

 

犬のBUNはどんな時に高くなる?

BUNはほとんどの血液検査で測定される項目ですが、主に「慢性腎臓病」の時に間違いなくチェックされます。

 

腎臓は、体の老廃物(BUNのもとになるもの)を選別し、尿として排泄しています。

ただ慢性腎臓病になると、この老廃物の選別能力が衰えて体内から排泄されにくくなります

それにより血液の中に老廃物が残り、BUNが上がってしまうのです。

 

以下がBUNの正常値の基準です。(検査会社などにより多少の前後あり)

  • 犬のBUNの基準値:9.2~29.2mg/dl

 

 

また慢性腎臓病だけでなく、BUNは以下の時に上がることもあります。

BUNが上がる可能性のある状態

  • 消化管の出血
  • 感染症
  • 心臓病
  • 脱水や飢餓状態

 

このようにBUNはいろんな状態で上昇するので、BUNの数値だけで病気の確定をすることはほぼありません。

注意ポイント

食後に血液検査をした場合もBUNは上がりやすいです。

なので検査をする時には、基本的に空腹のとき(食後10時間程度)のBUNの数値を見ていく必要があります。

 

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犬のBUNに関わりやすい食べ物

基本的には、根本の原因を治療をすることがBUNを下げることにつながります

ですので、「これをやっておけば必ずBUNが下がる!」というものはありません。

そもそもBUNを調べるのは病気を発見することが目的なので、「BUNを下げること」が目的ではありません。

 

ですがペット栄養管理士の視点から言うと、食事では以下の3点がBUNにかかわっているといえます。

BUNを下げる食べ物やフード

  • 動物性タンパク質を控えたものを与える
  • 食物繊維(水溶性繊維)を与える
  • 缶詰を与える

 

少し補足の解説をしていきます。

 

動物性タンパク質を控えたものを与える

尿素窒素は主に動物性タンパク質からできる物質です。

なので動物性タンパク質の多いものを与えるとBUNが上がってしまいます

よって以下のような状況であれば、改善することをお勧めします。

  • おやつにジャーキーやささみをたくさんあげている
  • 肉がメインになったフードを与えている

 

BUNが高い状態なら、肉類は控えるほうがよいでしょう。

関連記事:【犬の慢性腎臓病】あげていいおやつ、ダメなおやつを教えます!

 

ちなみにBUNが上がってしまう慢性腎臓病や心臓病の時に使うフードは、タンパク質が低く作られています。

おまけ

子犬用のフードは体を成長させるために、タンパク質が多く含まれます。

なので、子犬用フードを食べるとBUNが高くなりやすい可能性があります。

 

食物繊維(水溶性繊維)を与える

水溶性食物繊維は、窒素性老廃物が血液に入る前に、便として体外に排泄するサポートをしてくれると言われます。

※水溶性食物繊維は可溶性食物繊維ともいいます。

 

ただ「水溶性食物繊維を多く含む食材」で、なおかつ「ペットにあげやすいもの」はあまりないのが実情です。

水溶性食物繊維の多い食材の例

  • 干しいちじく
  • 干しプルーン
  • ごま
  • 納豆

 

干しいちじくは家にないことがほとんどですよね。

プルーンもブドウ中毒(原因は未解明な部分が多い)を考えるとあげないほうがいいです。

ごまも犬は消化しきれずそのまま便に出てくる可能性大です。

ただし唯一、納豆は使えるかもしれません。

納豆を食べない犬も多いですが、納豆でできたおやつもあり、私の知り合いでも大好きな犬が何頭かいます。

 

缶詰を与える

BUNは「血液の中にBUNがどれだけあるか」という濃度を調べています。

なので缶詰を与えて血液の水分量を増やしてあげれば、BUNの濃度を下げられる可能性があります

これはもちろん根本的な解決にはなりませんが、対症療法的には役立つかもしれません。

 

いかがだったでしょうか。BUNをはじめ、血液検査の項目がひっかかると心配ですよね。

本記事が、犬の飼い主さんたちの少しでもお役に立つとうれしいです。

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