うちの子が腎臓のケアが必要になっちゃったんだけど・・・
おやつもあげちゃダメなのかな??
腎臓ケアのためには、おやつも含めた食事療法をおこなうことがあります。
上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!
この記事でわかること
腎臓ケアのために気を付けるべき栄養素
腎臓の健康維持のために、気を付けるべき栄養素は主に以下の3つです。
- タンパク質
- リン
- ナトリウム
つまり「タンパク質、リン、ナトリウム多いおやつは与えないほうがいい」ということを意味しています。
あげないほうがいいおやつ
それではタンパク質、リン、ナトリウムがどんな食材に多く含まれるのか、1つずつ確認していきましょう。
タンパク質が多いもの
ずばり肉類です。
ということはジャーキーやささみなどがタンパク質の多いおやつということですね。
肉類の中でも特に「ささみ」は、タンパク質の量が多いです。
ささみは健康にいいイメージですが、腎臓ケアのときにはふさわしくない可能性が高いです。
ジャーキーやささみなどは「減塩」などをうたったものもたくさんありますが、どういったものでも避けましょう。
リンが多いもの
実は肉類にはリンも多く含まれます。
それ以外でリンが多い食材だと魚介類(特にスルメはずば抜けてリンが多い)や甲殻類、ナッツ類に多く含まれます。
魚介類は、人間のご飯の中からちょっぴり・・・なんてことも多いですよね。
意外なところだと玄米にもリンが多いです。
ナトリウムが多いもの
ナトリウムは、ほぼイコール塩分ですので、つまりしょっぱいものがナトリウムが多いものということになります。
ペット用のおやつやフードはほとんどの場合、ペットにとってナトリウムが過剰にならないようになっています。
なのでそういう意味では安心です。
ただし人間用の食べ物は、人間に合わせたしょっぱさになっています。
それは犬にとってはたいていの場合ナトリウムが多すぎます。
人の食べ物を与える習慣がある場合には見直す必要があります。
腎臓ケアの時にあげないほうがいいおやつまとめ
減らすべき栄養素 | 減らすべきおやつ |
タンパク質 | 肉類、特にささみ |
リン | 肉類、魚介類、甲殻類、ナッツ類 |
ナトリウム | 人間用の食品 |
これらはおやつはもちろん、手作り食の場合も同様です。
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あげやすいおやつ
つまりタンパク質、リン、ナトリウムが少ないものがあげやすい、ということになります。※
具体的にどんなものがあるか解説します。
※栄養バランスの偏りを避けるため、「少量与える」ことを前提として記載しています。
野菜
野菜にはビタミン、食物繊維、水分がメインでできているものが多いので、上述のおやつより安心です。
また野菜には水分も多いので、水分の摂取量が増えるのは腎臓のケアにプラスになります。
ただ便秘気味になっている子の場合は、食物繊維が多いものは便秘を悪化させる可能性もあります。
野菜の中でも「きゅうり」「ミニトマト」は比較的食物繊維が少なく、与えやすい食材と言えます。
ボーロ(ペット用)
ボーロのメインはでんぷん(炭水化物)からできているものが多いため、タンパク質・リン・ナトリウムが少ないです。
ただし以下の2つのボーロはやめたほうがよいです。
■ ミルク添加などのボーロ
味をつけるためにミルク(ヤギなど)を添加したものがあります。
ミルクはタンパク質が多いので、こういったボーロはもれなくタンパク量が高くなってしまいます。
なるべくシンプルなボーロがいいです。
■ 人間用のボーロ
犬にとっては塩分が高くなっています。
腎臓ケアのために作られたおやつ
そもそも「腎臓ケアのための、犬用おやつ」というのものもあります。
ピンからキリまでありますが、1袋500円~1000円くらいのものが一般的です。
野菜などよりお金はかかりますが、栄養バランスに最初から気を使ってくれているため、使い勝手はよいです。
ということであげてもいいおやつをまとめます。
あげてもいいおやつまとめ
おやつ | ポイント |
野菜 | ミニトマト、きゅうりは便秘気味でも使いやすい |
ボーロ | ミルク添加などの加工をしていないものがベスト |
腎臓ケアのおやつ | 少しお金がかかってよければ、これが一番安心 |
本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!