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お役立ち

犬に食物繊維を増やしたほうがといいケース5つ

 

食物繊維の多い食品といえば健康にいいイメージがあるものです。

ということで今回は、

  • 食物繊維をたくさん食べたほうがいいケース
  • あまり食べないほうがいいケース

などをペット栄養管理士歴10年の筆者が紹介していきたいと思います。

 

食物繊維とは何?

食物繊維は体内で消化、吸収されることがほとんどないものです。

イメージとしては「食べた分がそのままの形で便になってでてくる」といった感じです。

よっていくら食べてもカロリー0です。

また消化吸収されない分、便の量が増えます。

これだけ聞くと体にいいのかよくわからないかもしれませんが、消化されないがゆえに体にもたらすよい影響あります。

 

ちなみに食物繊維にも2種類あります。

不溶性食物繊維」と「可溶性食物繊維」です。

食品中にはこの2つの食物繊維が異なるバランスで含まれています。

ざっくりとした作用は次の通りです。

 

不溶性食物繊維

体内でまったく分解されません。

腸の中の余分な水分を吸収してくれるため下痢の時に有用です。

 

可溶性食物繊維

腸内細菌によって分解(発酵)され腸の環境を整えてくれます

便に適度な水分を与えます。

 

食物繊維を増量したほうがいいケース

そんな食物繊維ですが、以下の5つのようなケースでは食物繊維を増量して与えることが多いです。

ダイエット

ダイエットをするときには食べるもののカロリーを下げる必要があります

ですが犬は食べ物を食べたがりますので、単にフードを減らすだけでは生活するのが大変になります。

そこで食物繊維(0cal)の多いものを与えます

すると物がたくさんおなかに入ってくるけどカロリーはあまり生み出さないという状態を作り上げることができます。

ダイエット用のフードであれば、フードの中に食物繊維が増量されています。

 

糖尿病

糖尿病のときには、体内で血糖値の変動が激しくなることで体に負担がかかるのが問題です。

食物繊維の多いものを食事と同時に、または直前に食べておくと、食後の血糖値の変動が抑えられることが分かっています。

よって糖尿病の犬には食物繊維の多いもの(フード)を与えるのが効果的です。

 

下痢

不溶性食物繊維は腸の余分な水分を吸収してくれます。イメージとしてはスポンジが腸の中に入り込んで水を吸収するイメージです。

よって下痢の時に食物繊維の多いものを食べると下痢が止まりやすくなります

 

便秘

腸は便を下へ下へ(肛門のほうへ)押し出す動きをして、便を排泄しています。

ですが、便秘のときにはこの動きが弱くなっています。

そんなときに分解されない食物繊維が腸に入ってくると、腸の壁を刺激して運動を促進させることが分かっています。

人間も、便秘の時に野菜を食べたりして食物繊維を摂ろうとしますよね。あれと同じです。

 

腸内環境を整えたいとき

可溶性食物繊維は腸内で発酵されるということを冒頭で書きました。

可溶性食物繊維が発酵されると、短鎖脂肪酸という物質ができます

短鎖脂肪酸は腸の細胞のエネルギーになることや善玉菌を増やすことが分かっていて、結果的に腸内の状態がよくなります。

 

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食物繊維を増量しないほうがいいケース

反対に食物繊維を増量しないほうがいいケースもあります。

腸の手術後など

腸の手術後や重度の便秘などの時には、消化管の動きが鈍っています

そんなときに消化吸収されない食物繊維を増量すると、腸の中に便が詰まってしまう状態になります

腸の運動性が回復するまでは、食物繊維はあまり摂らせないほうがいいですね。

 

手術後など、カロリーがたくさん必要なとき

またひどいけがからの回復途上や手術後など、カロリーをたくさん必要とするケースでも食物繊維はNGです。

こういった状態の時は,少ない量でたくさんカロリーを摂れるものが必要です。

よってカロリー0の食物繊維は不向きで、回復を遅らせる原因になります。

 

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食物繊維の多い食べ物

ダイエットや糖尿病、便秘などの時に使えると書かれたフードにはもれなく食物繊維が増量されています。

よって食物繊維を増やしたいときはそのようなフード使うのが簡単です。

一方、フードは使わずにおやつなどで食物繊維を増量したいということであれば以下のような食材を使うのがおすすめです。

 

犬に与えられる食物繊維の多い食材

レタス

シュウ酸という成分が多いので、シュウ酸カルシウム尿石のときは控えましょう。

 

キャベツ

芯の部分は与えると腸に詰まる可能性があるので与えないでください。

またシュウ酸という成分が多いのでシュウ酸カルシウム尿石のときは控えましょう。

 

こんにゃく

小さく食べやすいサイズに切って与えましょう。

またシュウ酸という成分が多いのでシュウ酸カルシウム尿石のときは控えましょう。

 

ちなみにこれらは食物繊維が多いですが、カロリーが0というわけではありません。なのでダイエットなどのときでも与えすぎるとその分やせづらくなります。

野菜のカロリーについてはこちらの記事でも解説しています。

犬のダイエット。野菜に頼りすぎると失敗する理由

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