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【犬のダイエット】野菜を使って失敗する理由。ペット栄養士が解説。

 

わんちゃんのダイエットに取り組もう!と思っているとき「今まであげているおやつを野菜にしてみるといいよ」と勧められることも多いものです。

しかし、野菜をあげれば必ずダイエットできるというと、答えは「No」です

今日は犬のダイエットに野菜を使うことについて解説していきます。

 

ダイエットに野菜を使って失敗する理由

まずは結論から。

なぜ野菜を使えばいいと思っているとダイエットに失敗するかというとこんな認識があるからです。

 

野菜はカロリーゼロだからダイエットに最適ね!

 

これは大きな間違いですね。

なぜなら「野菜にもカロリーがけっこうある」からです。

※野菜がどれくらいのカロリーがあるのかは次の章で詳しく解説しています。

 

この勘違いがあると、「野菜ならいっぱいあげてもいい」と安心してしまって、いつまでたってもダイエットに成功しない可能性があります。

太るかやせるかの基本は2つのカロリーのバランスで決まっています。

体の中に入るカロリー(摂取カロリー)

体から出るカロリー(消費カロリー)

 

摂取カロリーが消費カロリーを下回った状態を続けると痩せていきます。

以下のような状態です。

 

 

ですので仮におやつとして野菜を使ったときに、野菜をたくさんあげすぎてしまったら摂取カロリーがどんどん大きくなっていきます

きちんと「主食のカロリー」と「野菜のカロリー」を計算しないとだめだということです。

野菜を使えば必ずやせるということはない、ということはぜひ覚えておいてください。

 

ポイント

野菜はジャーキーなどよりカロリーが低いことは事実です。

ですので野菜は「あげられる量」はジャーキーなどより増えるので、メリットもあります。

 

 

野菜のカロリー一覧

では身近にある野菜のカロリーを見ていきます。

「目標体重が5kgの犬」を例にして、その野菜を1日にどれくらい与えていいかという点もあわせて記載していきます。

目標体重5㎏の犬

  • 1日の目標摂取カロリー:234kcal
  • 1日に与えていい野菜のカロリー:47kcal

※「1日に与えていい野菜のカロリー」は「1日の目標摂取カロリー」の20%と設定しています。それくらいの割合が栄養バランスを損なわず、健康なダイエットができます。

 

 

キャベツ

15kcal(外側の葉っぱ1枚)

1日に与えていい量:3枚

✅メモ

ゆでても生でもカロリーはほとんど変わりません。

また芯の部分は与えてはいけません。胃腸に詰まって命を落とすこともあります。

 

かぼちゃ

12kcal(煮物サイズのひとかけ)

1日に与えていい量:4個

✅メモ

かぼちゃは食べると甘いですよね。

甘いということは糖分(=カロリー)があることを意味しています。

かぼちゃもゆでないと消化に悪いので、ゆでてから与えます。

 

レタス

6kcal(外側の葉っぱ1枚)

1日に与えていい量:8枚

✅メモ

ゆでても生でもカロリーはほとんど変わりません。

またシュウ酸という尿石の成分が多く含まれますので、尿石になってしまったわんちゃんのおやつとしては不向きです。

 

きゅうり

1kcal(野菜スティックサイズ1本)

1日に与えていい量:47本

✅メモ

カロリーも低く、消化に悪いということもあまりないのでダイエットの時のおやつとしては一番使いやすい野菜です。

 

ミニトマト

5kcal(1個)

1日に与えていい量:7個

✅メモ

ビタミンが豊富で細胞のダメージを減らしてくれることが期待できます。

カロリーを意識してきちんと量を守れれば使いやすい野菜です。

 

ブロッコリー

4kcal(よくある1口サイズ)

1日に与えていい量:9個

✅メモ

芯に近い固い部分は消化が悪く、胃腸に詰まる可能性があるので与えないようにしましょう。

与えるのであれば先のほうを与えましょう。

 

以上の野菜の例を参考にして、それぞれの野菜を組み合わせておやつとして与えていけばダイエットは成功します。

たとえば今回の例(目標体重5kg、おやつのカロリーは47kcal以下に抑えたい)でいえばこのような感じです。

①キャベツ2枚(30kcal)+ ミニトマト3個(15kcal)= 45kcal

②かぼちゃ2個(24kcal)+ きゅうり5本(5kcal)= 30kcal

 

 

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使ってはいけない野菜

有名な話ですが「たまねぎ」「にら」は与えてはいけません

貧血などを起こす可能性があります。

また胃腸障害の可能性がありますので、トウガラシやニンニクなどの刺激性のあるものも避けましょう

またおくらやモロヘイヤなどの粘り気のあるものは栄養上は問題ありませんが、犬自身が好まないかもしれません。

 

本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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