最近の「尿路ケアのフード」では、ユリナリーという名前が多くみられます。
ユリナリーの言葉の意味や、具体的にどういった配慮がされているのか、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!
ユリナリーの意味
ユリナリーは英語に直すと「Urinary」となります。
直訳すると「尿の」「泌尿器の」という意味になります。
実際の病名では、以下のようなときに使われます。
- Urinary Stone = 尿路結石
- Urinary Disease = 尿路疾患
なので「ユリナリー」という言葉がペットフードに使われていた場合、それは「尿路のケアを目的に作られたフード」だと考えられます。
尿路疾患は猫に多いため、キャットフードに多い印象があります。
いくつか実例を見ていきたいと思います。
「ユリナリー」がつく製品
私の知る限り、現在は9つのフードに「ユリナリー」という名前が付けられています。
ロイヤルカナン
療法食 | 犬 | ユリナリーS/Oシリーズ(6種類) | |
猫 | ユリナリーS/Oシリーズ(6種類) | ||
総合栄養食 | 犬 | ミニユリナリーケア | |
猫 | ユリナリーケア |
ロイヤルカナンは「ユリナリー」という名前がつくフードを合計18種類製造しています。
※療法食のユリナリーS/Oシリーズは、もともと「pHコントロール」というシリーズが2019年にリニューアルしたものです。
ユリナリーS/Oシリーズに関心のある方は以下の記事も参考にしてみてください。
ヒルズ
療法食 | 犬 | ||
猫 | c/dコンフォート+メタボリックス |
ヒルズは「ユリナリー」とつく製品を犬猫1種類ずつ製造しています。
→製品名が変更になりました。
どちらも体重管理と尿路疾患を同時にケアする製品となっています。
ブルーバッファロー
療法食 | 犬 | WU | |
猫 | WU |
ブルーバッファローは「ユリナリー」がつく製品を犬猫1種類ずつ製造しています。
ブルーバッファローは日本から撤退したため、購入できなくなりました。
製品名は「WU」となっていて「どこにユリナリーが?」と思うかもしれません。
WUは正確には「Weight&Urinary」の略で、「体重と尿路疾患を同時にケアする」という意味です。
ファルミナ
総合栄養食 | 猫 | キヌア・ユリナリー |
ファルミナも「ユリナリー」とつく製品を1種類製造しています。
ファルミナは低GIフードをコンセプトに作っている会社で、療法食も製造しています。
ですが、キアヌ・ユリナリーは総合栄養食で療法食ではありません。
「ユリナリーの意味」に関する記事は以上となります!ペットオーナーさんたちの少しでもお役に立つとうれしいです。