フード

【ロイヤルカナン】ユリナリーケアとpHコントロールの違いを解説

【公開日:2020年12月27日】

 

飼い主さん

うちの猫に尿路ケアをしたいから、ロイヤルカナンの「ユリナリーケア」か「ユリナリーS/O」をあげたいんだけど・・・

どっちのほうがおすすめなの?

 

ロイヤルカナンには製品名に「ユリナリー」がつく、2つの尿路ケアフードがあります。

「ユリナリーケア」と「ユリナリーS/O」という製品です。
※ユリナリー=尿石症などの病気を意味する。

 

それぞれの違いや、どちらのフードがおススメなのかを、ペット栄養管理士の筆者が分かりやすく解説していきます

※2021年2月に、pHコントロールは「ユリナリーS/O」というシリーズに完全に移行します。

よってこの記事では、pHコントロールではなく「ユリナリーS/O」に置き換えて解説していきます。

公式サイトより引用

 

ユリナリーケアとコンpHコントロール

どちらもロイヤルカナンの猫用フードで、尿路へのケアができることが明記されています。

【ユリナリーケア】

 

【ユリナリーS/O】

 

これだけだと違いがよく分かりませんが、「製品の位置づけ」を知ると、2つの違いが少し見えてきます

製品のコンセプト

  • ユリナリーケア:総合栄養食
  •  ユリナリーS/O:療法食

 

総合栄養食は「健康な猫が食べるもの」、療法食は「病気の猫が食べるもの」です。
なので簡単にまとめると、使い分けは以下のようになります。

使い分け

  • ユリナリーケア
    今は健康だけど、尿路ケアをしたい猫に
  • ユリナリーS/O
    尿石症や膀胱炎などを治療中の猫に

 

ただこれだけだと、情報不足に感じる方もいるかもしれません。

尿路ケアの効果がどれくらい違うのか知りたい」「効果の違いと値段の差を、見比べて選びたい」という方もいるでしょう。

ということで、ユリナリーケアとユリナリーS/Oの違いをさらに深く見ていきます。

 

ユリナリーケアとpHコントロールの「尿路疾患への効果の違い」

まず「尿路疾患への効果の違い」を見ていきます。

実際の猫で試してみるのもいいですが、それだと中立性に欠けるところがあります。そのため今回は「成分の量」で効果の違いを検討していきます。

具体的には、以下4つの項目を比較します。

比較する成分

ストルバイト尿石に作用する成分
「リン」「マグネシウム」が少ないほど〇(ストルバイトの原因)

シュウ酸カルシウム尿石に作用する成分
「カルシウム」が少ないほど〇(シュウ酸カルシウムの原因)

膀胱炎に作用する成分
炎症を抑える「EPA+DHA」が多いほど〇

尿石・膀胱炎どちらにも作用する成分
尿の量を増やす「ナトリウム」が多いほど、尿路全体に〇

 

【尿路ケア成分の違い】

ユリナリーケア

ユリナリーS/O

ユリナリーS/O
オルファクトリー

リン 0.80 0.90 0.93
マグネシウム 0.07 0.06 0.08
カルシウム 1.0 0.9 1.0
EPA+DHA 230 372 363
ナトリウム 0.74 1.34 1.35
カロリー 376kcal 387kcal 386kcal

※400kcalあたりの成分量。
※ユリナリーS/Oは、香りを強めた「ユリナリーS/O オルファクトリー」も追加して検討。

 

尿石の原因となる成分については、ユリナリーケアとユリナリーS/Oで大きな違いはありません。(リン、マグネシウム、カルシウム)

大きな違いがあるのは「EPA+DHA」と「ナトリウム」の量です。どちらの成分も、ユリナリーS/Oのほうが1.5倍~2倍くらいの量が入っています。

つまりユリナリーS/Oのほうが「膀胱炎をしずめる力」と「尿の量を増やす力」が明らかに高い、ということです。

 

尿路疾患に対する効果は、やはり「ユリナリーS/Oのほうが明らかに高い」と言えそうです。

 

スポンサーリンク

ユリナリーケアとpHコントロールの「価格の違い」

は次に価格の違いを見ていきます。いくらユリナリーS/Oの効果が高くても「値段が5倍も高い」となったら、気軽に買うことは難しいですからね。

価格は、記事公開時のAmazon最安値です。

 

ユリナリーケア

ユリナリーS/O

ユリナリーS/O
オルファクトリー
400g 1,216 円 1,300 円 1,273 円
2㎏ 3,200 円 3,664 円 3,664 円
4㎏ 5,818 円 5,818 円

※ユリナリーS/Oは400gではなく、500gで販売

 

見てみると、400gで価格の差はほとんどありません。(ユリナリーS/Oの2つは、400gではなく500g)

2㎏のサイズで見ても、価格差は1割程度です。

またユリナリーケアには4㎏サイズの大きな袋がありませんが、ユリナリーS/Oにはあります。多頭飼いをしている猫は、ユリナリーS/Oの4㎏を選ぶのがコスパが高いです。

これら「価格の違い」と「効果の違い」を見比べたうえで検討すると、よい買い物につながるのではないかと思います。

ユリナリーケア ↓↓

 

ユリナリーS/O ↓↓

 

ユリナリーS/O オルファクトリー ↓↓

 

スポンサーリンク

その他の違い

そのほか細かい部分になりますが、4つの違いがあります。

  • 原材料、味の違い
  • 粒の形の違い
  • 原産国の違い
  • ラインナップの違い

 

原材料、味の違い

並んでいる順番(入っている量)は少し違います。
ユリナリーケアは肉類がいちばん多く、ユリナリーS/Oは米が多くなっています。

ただすべてを見ると、使っている原材料にはほとんど違いがありません。
いずれもベースは、チキン・ターキーの味です。(鶏、七面鳥)

ユリナリーケアの原材料

肉類(鶏、七面鳥)、とうもろこし、植物性分離タンパク*、米、小麦、動物性脂肪、植物性繊維、コーングルテン、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、とうもろこし粉、ビートパルプ、酵母および酵母エキス、大豆油、魚油、マリーゴールド抽出物(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン)、ミネラル類(Cl、Ca、Na、K、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)*超高消化性タンパク(消化率90%以上)

ユリナリーS/Oの原材料

米、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、肉類(鶏、七面鳥、ダック)、コーンフラワー、動物性油脂、加水分解タンパク(鶏、七面鳥)、植物性繊維、コーングルテン、魚油、大豆油、フラクトオリゴ糖、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、小麦粉、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン)、ミネラル類(Cl、Na、K、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、A、ナイアシン、ビオチン、葉酸、B2、パントテン酸カルシウム、B6、B1、D3、B12)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)

 

またユリナリーS/Oには、「フラクトオリゴ糖」が入っているのも特徴です。フラクトオリゴ糖は「おなかの調子を整える」作用があります。

 

粒の形の違い

ユリナリーケアの粒は「四角形」ユリナリーS/Oシリーズは「丸形」の粒になっています。

猫は粒の形にも好き嫌いがある場合があるので、大切なポイントです。

 

原産国の違い

原産国の違いは、以下のようになっています。

原産国

  • ユリナリーケア:フランス
  • ユリナリーS/O:韓国

※ドライフードの原産国が韓国、ウェットタイプはオーストリア

原産国にこだわりがある方は、原産国で選ぶのもいいかもしれません。

 

ラインナップの違い

ラインナップにも大きな違いがあります。

ユリナリーケアは1つのタイプしかありませんが、ユリナリーS/Oには「ウェットパウチ」や「低カロリータイプ」などが存在しています。

 

【ユリナリーS/Oのラインナップ】

 

製品名 特徴 タイプ
ユリナリーS/O スタンダートタイプ ドライ
パウチ
ユリナリーS/O ライト ①の低カロリータイプ ドライ
パウチ
ユリナリーS/O オルファクトリー ①の香りを強めたタイプ ドライ
ユリナリーS/O オルファクトリーライト ③の低カロリータイプ ドライ
ユリナリーS/O +CLT ①にストレスケアを追加 ドライ
ユリナリーS/O エイジング7+CLT ⑤のシニア猫用 ドライ
パウチ

※製品名をタップすると、Amazonまたはメーカーサイトにジャンプします。

 

尿石用の療法食でこれだけのラインナップがあるのは、ユリナリーS/Oシリーズ以外にありません。このラインナップの豊富さもユリナリーS/Oの大きな特徴です。

ユリナリーS/O・6種類のくわしい違いや購入方法については、こちらの記事で解説しています。

オルファクトリーって?猫用ユリナリーS/O全6種類の違いを解説

続きを見る

 

スポンサーリンク

尿石の猫にはどっちがおすすめ?

総合栄養食であるユリナリーケアはもちろん、ユリナリーS/Oも予防のために長期で与えて問題ないフードです。

それをふまえ総合的に見ると、「尿路ケアをしたい猫にはユリナリーS/Oがおすすめ」といえます。

ユリナリーS/Oのほうがおススメな理由

  • 尿路疾患への対応力が高い
  • 価格差があまりない
  • ラインナップが豊富
  • 長期で与えても大丈夫

 

逆にユリナリーケアのほうがおススメできるケースは、以下の通りです。

  • 尿路疾患になったことはないが、軽くケアはしたい。
  • 原産国や粒の形がユリナリーS/OではNG。
  • 1円でも安い方がいい。

 

上記がフード選びの参考になるとうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

-, フード

Copyright© 療法食チャンネル , 2021 All Rights Reserved Powered by STINGER.