【公開日:2021年11月27日】

うちの猫が腎臓が悪くなっちゃって、ヒルズの「k/d」か「k/d早期アシスト」をあげたいと思ってるんだ。
でも違いがよく分からなくて、どっちをあげたらいいか分からない・・・
上記のように迷っている方や、判断材料がほしい方に向けて、ペット栄養管理士の筆者がやさしく解説していきます。
ヒルズのk/dシリーズ
ヒルズのk/dは、腎臓病の猫のための療法食です。
ヒルズは「サイエンスダイエット」という市販のペットフードで有名ですが、いちばん最初に製造したフードがk/dであるといわれています。(ヒルズ公式HPより)
よって歴史的にとても古い療法食で、安心感があります。
現在k/dは、おおきく2つのラインナップがあります。
- k/d(チキン味・ツナ味)
- k/d早期アシスト
袋の真ん中の色が「オレンジ=k/d」「水色=k/d早期アシスト」
「k/d」と「k/d早期アシスト」、いずれにもドライフードと缶詰があります。
バリエーションが豊富でよいのですが、一見その違いが分かりにくいところですので、詳しく解説していきます。
k/dとk/d早期アシストの違い
まずは結論からまとめていきます。
- k/d
→重度の腎不全でおすすめ(ステージ3,4) - k/d早期アシスト
→初期の腎不全(ステージ1,2)や、元気なうちから腎臓ケアをするときにおすすめ
猫は高齢になるにつれ、腎臓病の発症率が上がります。
その中で腎臓病には「4つのステージ」があり、どのステージかで最適なフードが変わっていきます。
ステージ分けは、「クレアチニン」や「クレアチニン」などの検査数値を指標にしますが、k/dシリーズの使い分けとあわせて記載してみます。(使い分けは実際の症状などに応じ、多少前後することがあります。)
※IDEXX社のHPより引用
ステージ3,4では、「タンパク質」を制限することが必要です。尿毒症などの重い症状を軽減するためです。
ですがステージ1,2の初期段階ではタンパク質の制限はあまりする必要がありません。むしろ筋肉量の低下にもつながるため、「制限しないほうが良い」と言ってもいいかもしれません。
つまり「k/d」と「k/d早期アシスト」の違いは、以下のように言い換えられます。
- k/d
→タンパク質を制限している - k/d早期アシスト
→タンパク質を制限していない
ということで具体的な成分の違いなどを、比較していきます。
成分の違い
上記のタンパク質以外では、腎臓病のケアのためには「リン」「ナトリウム」をへらすことも必要です。
この2つの成分については、どちらも市販フードより大きく減らしています。
\ k/dとk/d早期アシストの成分 /
k/d | k/d 早期アシスト |
|
タンパク質 | 29.6 | 34.0 |
脂肪 | 22.6 | 21.0 |
炭水化物 | 41.5 | 38.4 |
粗繊維 | 1.1 | 1.5 |
カルシウム | 0.76 | 0.75 |
リン | 0.5 | 0.6 |
ナトリウム | 0.25 | 0.25 |
カロリー (/100g) | 421kcal | 420kcal |
※乾物量分析値(%)
※k/dは「チキン味」を記載。ただ「ツナ味」もほぼ同じ成分でつくられています。
表を見ても、「タンパク質の減らし具合」が最大の違いであることが分かります。
原材料の違い
k/d早期アシストには「亜麻仁」という原材料が使われています。(k/dには不使用)
亜麻仁は「可溶性の食物繊維」が豊富で、便を出やすくする作用が期待できます。
また「k/dツナ味」にだけは、ツナが使われています。
これら以外は、使用順に多少の違いはあれ、そこまで大きな違いはないと言えます。
k/d チキン味
米、動物性油脂、コーングルテン、トリ肉(チキン、ターキー)、エンドウマメ蛋白、小麦、全卵、チキンエキス、ビートパルプ、魚油、米蛋白、植物性油脂、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
k/d ツナ味
米、コーンスターチ、動物性油脂、コーングルテン、米蛋白、トリ肉(チキン、ターキー)、ビートパルプ、ツナ、エンドウマメ蛋白、全卵、植物性油脂、魚油、チキンエキス、小麦、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、マグネシウム、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
k/d 早期アシスト
小麦、コーングルテン、米、チキン、動物性油脂、小麦グルテン、亜麻仁、チキンエキス、ビートパルプ、植物性油脂、魚油、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、アミノ酸類(アルギニン、スレオニン、タウリン、メチオニン、リジン)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、C、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、カルニチン、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
粒の違い
粒はすべて丸くて平たい形をしています。
その中で「k/d早期アシスト」は、以下のような印象があります。
- 粒がわずかに小さい
- 表面についている粉?が少ない
また香りは、「k/dツナ味」からは魚の香りがします。
「k/dチキン味」と「k/d早期アシスト」の香りは、ほぼ同じでした。
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k/dの全ラインナップ、最安値の購入法
最後に、k/dシリーズのラインナップをまとめておきます。
k/d チキン味 |
k/d ツナ味 |
k/d 早期アシスト |
|
ドライ | 500g 2kg 4kg |
500g 2kg |
500g 2kg |
シチュー缶 (82g) |
〇 | 〇 | 〇 |
ペースト缶 (156g) |
〇 | 〇 | × |
シチュー缶とペースト缶って?
「シチュー缶」はグルメタイプの缶詰で、お肉のかたまりが入っていたり、とろみがついています。
「ペースト缶」はかきまぜるとトロトロになります。よって「口内炎があるとき」や「注射器で与えるとき」にも使えます。
※缶詰イメージ
k/dシリーズはすべて「Amazonなどの大手通販サイト」または「動物病院」で購入できます。
通販サイトのほうが、10~30%ほど安いことが多いです。
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通販サイトで購入される方で、「さらにお得に買いたい方」はポイントサイトも使いましょう。
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k/dシリーズを「一番おトクに購入する」方法まとめ
- モッピー経由で、Amazonなど通販サイトにアクセス
- 通販サイト上で価格順に並べ替えて、最安値のものを購入
「k/dとk/d早期アシストのちがい」についての記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!