メリット・デメリットとか口コミを知っておきたいな!
このような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が解説していきます。
この記事でわかること
猫用 低分子プロテインとは?
猫用の低分子プロテインは、ロイヤルカナンの療法食です。
20年近い販売の歴史があるフードで、安心して使うことができます。
商品パッケージには、以下のように書かれています。
食物アレルギーによる皮膚症状および消化器症状を呈する猫に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、食物アレルギーの原因となりにくい加水分解したタンパク源を使用しています
アレルギーのケアを行うため、「加水分解タンパク質」という原材料を使っています。
加水分解タンパク質とは?
アレルギーは食品中の「タンパク質」が関わっていますが、そのタンパク質を一定サイズ以下に分解したものいいます。
なお、低分子プロテインは「米アレルギー」だけには対応していないので、注意してください。(詳しくは後述)
成分
低分子プロテインの栄養バランスは、以下のようになっています。
【低分子プロテインの成分】
成分 | 量 |
たんぱく質 | 24.9 g |
脂質 | 19.5 g |
炭水化物 | 38.1g |
食物繊維 | 8.0 g |
灰分 | 6.1 g |
水分 | 5.4 g |
カルシウム | 0.7 g |
カリウム | 0.78 g |
リン | 0.68 g |
マグネシウム | 0.07 g |
鉄 | 12.2 mg |
銅 | 1.46 mg |
亜鉛 | 25.3 mg |
ナトリウム | 0.59 g |
EPA+DHA | 312 mg |
タウリン | 0.20 g |
アルギニン | 1.79 g |
ビタミンE | 58.5 mg |
ビタミンC | 19.5 mg |
ビタミンB群 | 59.03 mg |
カロリー | 410kcal/100g |
※400kcalあたりの栄養素量
1歳以上の猫で、長期に与えられる栄養バランスになっています。
なお、「子猫」や「妊娠している猫」には栄養不足となるため、おすすめできません。
サイズと価格
低分子プロテインは、ドライフードタイプです。ウェットタイプはありません。
サイズと、メーカー希望小売価格(税抜)をまとめてました。
【低分子プロテインの希望小売価格】
低分子プロテイン | 500g | 1,487円 |
2kg | 4,387円 | |
4kg | 7,447円 |
※Amazonや楽天市場などの通販サイトであれば、上記より10%~30%安く販売されています。(詳しくはこちら)
粒の形
低分子プロテインの粒は、丸い形をしています。
粒イメージ
原材料
低分子プロテインの原材料は、以下の通りです。
米、加水分解大豆タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、植物性繊維、ビートパルプ、大豆油、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、魚油(ω3系不飽和脂肪酸(EPA/DHA)源)、フラクトオリゴ糖、ルリチシャ油、マリーゴールドエキス( ルテイン源)、アミノ酸類 (DL-メチオニン、タウリン)、ゼオライト、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、P、Zn、Mn、Fe、Mg、Cu、Se、I)、ビタミン類(コリン、E、ナイアシン、C、パントテン酸カルシウム、ビオチン、B6、B2、B1、A、葉酸、B12、D3)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
大豆タンパクと、レバーがベースになっています。
魚油が香りづけに使われているため、人間が嗅ぐと魚っぽいにおいに感じるかもしれません。
原産国
低分子プロテインの原産国は、フランスです。
低分子プロテインのメリット・デメリット
メリット
低分子プロテインのメリットは、大きく3つあります。
- 加水分解のフードである
- サイズが豊富
- 尿路ケアがついている
【加水分解のフードである】
猫用のアレルギーケアの療法食のなかでも、「加水分解」をつかったものはほとんどありません。
筆者が把握している療法食だと、低分子プロテインを含めて4つだけです。
商品名 | 加水分解されていない原材料 | 購入方法 |
低分子プロテイン (ロイヤルカナン) |
米 | 通販サイト 動物病院 |
アミノペプチドフォーミュラ (ロイヤルカナン) |
なし | 動物病院のみ |
z/d (ヒルズ) |
米 (ドライフード) |
通販サイト 動物病院 |
デルモアクティブ (FORZA10) |
米、魚 | 通販サイト |
※商品名をタップすると、公式サイトにアクセスしま
このように希少価値が高い療法食と言えます。
低分子プロテインは、加水分解タンパク以外に「米」も入っているため、米アレルギーにはおすすめできません。
米アレルギーを疑う場合には、アミノペプチドフォーミュラが候補になるかもしれません。
【サイズが豊富】
上述の通り、低分子プロテインは3つのサイズがあります。
- 500g
- 2㎏
- 4㎏
よって、飼い主さんの以下のようなニーズを満たすことができます。
ニーズ | おすすめのサイズ |
なるべく鮮度を重視したい | 500g |
とにかく価格を重視したい 複数の猫に与えたい |
4kg |
鮮度と価格をバランスよく考えたい | 2㎏ |
【S/O INDEXがついている】
商品パッケージを見ると「S/O INDEX」というマークがついています。
これはミネラルの調整などにより、「尿石の形成に配慮されている」ことを意味しているとされます。
「尿石の形成」と「食物アレルギー」いずれもケアしたい、という猫は少なくありません。
そんな時でも、低分子プロテインは選択肢になる療法食です。
デメリット
一方、低分子プロテインのデメリットは2つあります。
- 塩分が高め
酸化防止剤にBHAが使用されている
【塩分が高め】
高齢になると、腎臓や心臓が必要になることが増えてきます。
「腎臓」「心臓」をケアするには、塩分(ナトリウム)を控えたフードを与える必要があります。
そんななか、低分子プロテインの塩分量は、他の加水分解アレルギーフードより高めです。
【ナトリウムの比較】
低分子プロテイン | z/d | デルモアクティブ | |
ナトリウム | 0.6% | 0.29% | 0.20% |
※すべて加水分解を使ったアレルギーフード
他のフードより、2倍~3倍の割合でナトリウムが含まれていることが分かります。
よって、腎臓や心臓のケアをしていきたい猫は、低分子プロテインより他のフードのほうが向いていると言えます。
参考までに、上記表の「z/d」に関心のある方は、以下の記事で解説しています。
-
【猫用z/dレビュー】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ
続きを見る
【酸化防止剤にBHAが使用】
低分子プロテインの酸化防止剤には、以下の2つが使われています。
BHA没食子酸プロピル
※酸化防止剤とは、フード中の油の酸化を防ぐために使われる。
→ 酸化防止剤は自然派のものに変更になりました。
BHAは規定量を守って使われれば、なんの問題のない食品添加物です。
ただ規定量を超えた時に、マウスで発がん性が指摘されているのも事実です。
BHA自体を使っていることを嫌がる飼い主さんにとって、これは大きなデメリットと言えるでしょう。
BHAについては、以下の記事で解説しています。
-
ロイヤルカナンが使っていた酸化防止剤「BHA」のリスクは?
続きを見る
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低分子プロテインの口コミ
Amazonレビューでの、低分子プロテインの口コミを集めてみました。
当然ですが、あうあわないがどうしても出てしまうようです。
美味しそうに食べていますが、現在経過観察中です。
全てにおいて良いです。
飽きずに食べてくれました
食い付きがいいです!
内の猫は気難しいので、ヒルズのアレルギーの物は食べないでですが、ロイヤルカナンのはかろうじて食べるので助かってます。
かゆがってるから、食べ物のせいかと思ってわざわざ買ったのに、大不評。
好みの問題と思いますが。
顔の頬の辺りにアレルギーが出始め、強い薬をなるべく使わないで済むようにドライを変えましたが、味が合わないのかこれだけだと中々食べません。
療法食 猫 セレクトプロテインダックライスを食べさせて調子が良かったのですが
病院で言われたのはこちらだった事を思い出してこちらに変更。
しかし、即下痢に戻ってしまいたまに吐いてしまうようにも。
うちの子には合わないみたいです
現在では、Amazonだけでも1,000件以上のレビューがあります。
さらなる口コミ情報を見たい方は、ぜひさがしてみてください。
\ 口コミを見てみる /
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低分子プロテインの最安値の購入法
低分子プロテインは、「Amazonなどの大手通販サイト」または「動物病院」で購入できます。
くり返しですが、通販サイトのほうが価格は10~30%ほど安いことが多いようです。
そして通販サイトで購入される方で、「さらにお得に買いたい方」はポイントサイトも使いましょう。
ポイントサイトを経由してから、Amazonや楽天市場で買い物をすると、さらにポイントがたまります。
そのポイントは、いろんなものに交換をして使えます。
- アマゾンギフト券
- マイル
- 電子マネー など
\ ポイントサイトの使い方イメージ /
大手ショッピングサイトの買い物でポイントを貯めるには、それぞれ以下がおススメです。
カッコ内が、ポイント還元率です。
低分子プロテインを「最安値で一番おトクに購入する」方法まとめ
- ポイントサイト経由で、通販サイトにアクセス
- 通販サイト上で価格順に並べ替えて、最安値のものを購入
ぜひ試してみてください。
低分子プロテインのレビュー記事は、以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました!