ヒルズの尿ケア c/dに「コンフォート」っていうのがあるんだけど、どう違うの?
ヒルズの療法食「c/d」は、猫の尿路疾患をケアする療法食ですが、2種類あります。
この記事では「c/d」と「c/dコンフォート」の違いについて、解説していきます。
「c/dコンフォート」と「c/d」の違い
ヒルズの「尿ケア c/dシリーズ」は、猫の尿路疾患のケアをする療法食です。
c/dシリーズの中に、「c/d」と「c/dコンフォート」があります。(上がc/d、下がc/dコンフォート)
※それぞれ「チキン」「フィッシュ」の2種類の味あり
コンセプトの違い
いずれも、「猫の尿路ケア」という点では共通ですが、コンセプトにすこし違いがあります。
公式サイトを見ると、違いが分かります。
上が「c/dコンフォート」、下が「c/d」の記載です。
c/dコンフォート
- ストレス性下部尿路疾患の管理に役立つ加水分解ミルクプロテインとトリプトファンを配合
- ミネラル、尿pHバランスに配慮し、尿路結石の形成の抑制をサポーします
c/d
- ミネラル、尿pHバランスに配慮し、尿路結石の形成の抑制をサポートします
共通しているのは「ミネラル、尿pHバランス・・・」の文章です。
尿石の構成材料となりうるミネラルの量をくらべてみると、ほとんど同じであることが分かります。
\ おもなミネラル量の比較 /
c/dコンフォート | c/d | |
リン | 0.71 % | 0.68 % |
マグネシウム | 0.071 % | 0.072 % |
カルシウム | 0.72 % | 0.79 % |
※乾物量分析値
一方で、c/dコンフォートだけは「ストレス性下部尿路疾患の・・・」という記載があります。
これは「c/dコンフォート」には以下の成分が配合され、精神的な健康維持にも配慮できるようになっているのです。
- 加水分解ミルクプロテイン
- L-トリプトファン
このような工夫をしているのは、「猫のストレス」と「膀胱の健康」に、関係があるといわれているからです。
ご自宅でのストレスが膀胱の健康に対して悪影響を及ぼすことが知られています。
(ヒルズ公式サイトより)
まとめると、両者のコンセプトの違いは、以下のようになります。
- ストルバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石は、どちらもケア。
- c/dコンフォートのほうは、精神的な健康維持にも配慮されている。
よって、精神的な健康維持への配慮もしたい方は、「c/dコンフォート」のほうがよいでしょう。
そのようなことがなければ、「c/d」でよいでしょう。(c/dのほうがすこし安くなっていることが多い)
\ c/dコンフォートをさがしてみる /
\ c/dをさがしてみる /
見分け方
外見での見分け方は、「猫の写真の違い」「真ん中の帯の色」す。
「c/d」と「c/dコンフォート」はコンセプトも違う(前述)ので、この見分けが大切です。
またとても見にくいですが、赤の背景に小さく「コンフォート」という文字も書かれています。
味の違い
「c/dコンフォート」も「c/d」もチキン味とフィッシュ味があります。
味は、猫の写真の横に小さく書いてあります。
念のため、原材料を確認してみます。
c/dコンフォート チキン
米、トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、コーングルテン、動物性油脂、ポークエキス、魚油、植物性油脂、加水分解ミルクプロテイン、加水分解甲殻類、加水分解豚軟骨、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、乳酸、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
c/dコンフォート フィッシュ入り
米、トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン、動物性油脂、フィッシュ、植物性油脂、チキンエキス、魚油、亜麻仁、小麦、加水分解ミルクプロテイン、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、クエン酸カリウム、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
c/d チキン
米、トリ肉(チキン、ターキー)、小麦、コーングルテン、動物性油脂、植物性油脂、ポークエキス、魚油、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、セレン、亜鉛、イオウ、ヨウ素)、乳酸、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン、リジン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
c/d フィッシュ
米、トリ肉(チキン、ターキー)、コーングルテン、動物性油脂、フィッシュ、植物性油脂、チキンエキス、魚油、亜麻仁、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、クロライド、銅、鉄、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、乳酸、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D3、E、ベータカロテン、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン)、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、緑茶抽出物)
どれにおいても、ベースは「トリ肉」で、そこに「フィッシュ」が入っているかどうかという違いがあります。
好きな味で選ぶとよいでしょう。
\ c/dコンフォート フィッシュ入り /
\ c/dフィッシュ入り /
なのに「フィッシュ味」なの?
ペットフードのルールでは、「原材料の中に5%入っているものを味として表記できる」というルールがあります。
なのでc/dフィッシュは、「チキン味」とも「フィッシュ味」ともいえるわけです。
粒の違い
味だけでなく、粒の形に好き嫌いがある猫もいます。
「c/dコンフォート」と「c/d」のいずれも、「チキン=丸くてうすい形」「フィッシュ=円柱形」となっています。
c/dコンフォート チキン ↓
c/dコンフォート フィッシュ ↓
c/dチキン ↓
c/dフィッシュ ↓
※粒の画像はあくまで「形」をしめすもので、実寸サイズではありません。
ラインナップや価格の違い
袋のサイズ、缶詰の有無についてはまったく同じです。
ただコンフォートのほうが5%くらい値段が高くなっていることが多いです。
精神的な健康維持への配慮がある分、仕方ないのかもしれません。
また、記事公開時のAmazon価格をまとめてみました。(タイミングにより変動しますのでご注意ください。)
c/dコンフォート | c/d | |||
サイズ | 価格 | サイズ | 価格 | |
ドライフード | 500g | 1,625円 | 500g | 1,560円 |
2kg | 3,645円 | 2kg | 3,223円 | |
4kg | 5,555円※ | 4kg | 5,886円 | |
缶詰 | 82g×24缶 | 4,800円 | 82g×24缶 | 4,388円 |
※4㎏があるのはチキン味のみ。フィッシュにはなし。
ちなみに、c/dコンフォートには低カロリータイプも発売されています。
「c/dマルチケアコンフォート+メタボリックス」という製品です。
カロリーの比較をしてみます。
c/dコンフォート+メタボリックス | c/dコンフォート | c/d |
341kcal | 387kcal | 388kcal |
体重への配慮もしたい場合には、このタイプがよいでしょう。
\ c/dコンフォート+メタボリックス /
c/dマルチケアコンフォート+メタボリックスについては、以下の記事でも解説しています。
「c/dコンフォートとc/dの違い」に関する記事は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました!