ドクターズケアの「キドニーケアプラス」に興味があるんだ。
でも「キドニーケア」っていうのもあるみたいで、違いを知りたいんだけど・・・
上記のような疑問を持っている方に向けて、ペット栄養管理士の筆者がわかりやすく解説していきます!
この記事でわかること
猫用・キドニーケアプラスとは
キドニーケアプラスは、ペットライン(株)から2022年に発売された、猫用の腎臓ケアの療法食です。
正式な商品名は「キドニーケアプラス(可溶性繊維)」です。
「キドニーケアプラス(可溶性繊維)」
以下のような特徴があるため、腎臓ケアをしたい猫オーナーさんに人気があります。
- 国産
- 小分けパック
480gサイズが「120g×4袋」の小分けになっている(右)
「国産」がおおきく表示
ただペットライン(株)には、「キドニーケア」という製品もあるため、キドニーケアプラスとの違いが分かりにくくもなっています。
よってここから、その違いを解説していきます。
左:キドニーケア (チキン)
右:キドニーケア(フィッシュ)
メーカー情報
販売会社 | ペットライン株式会社 |
設立 | 昭和42年7月19日 |
資本金 | 4億8000万円 |
代表者 | 朝見 恭裕 |
問い合わせ | 電話:メール |
キドニーケアプラスとキドニーケアの違い
コンセプトの違い
キドニーケアプラスは正式名にあるように、「可溶性繊維」を増量しているのが特徴です。
可溶性繊維は、便秘のケアによく使われる原料です。(とくに「サイリウム」という原料がよく使われる)
つまり「キドニーケアプラス」は、便秘ケアをするために可溶性繊維を増量していると考えられます。
なんで便秘のケア?
腎機能が低下すると脱水しやすくなり、便秘傾向になりやすくなるからです。
商品パッケージにも、以下のような記載があります。
腎臓病性の脱水による便秘と、腸内環境の健康維持に配慮して、可溶性食物繊維(サイリウム・フラクトオリゴ糖)を配合。
一方の「キドニーケア」には、サイリウムは使われていません。
つまり結論としては、以下のようなことが言えます。
キドニーケアプラスとキドニーケアの違い
- キドニーケアプラスの方が「便秘のケア」に配慮されている。
原材料の違い
つぎに原材料をまとめました。
上述の通り、キドニーケアプラスのみ「サイリウム」という可溶性繊維源の原料が使われています。
キドニーケアプラス
小麦全粒粉、トウモロコシ、動物性油脂、ミートミール、コーングルテン、おから、ポテトプロテイン、フィッシュオイル(EPA・DHA源)、フィッシュエキス、チキンレバーパウダー、フラクトオリゴ糖、セレン酵母、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、小麦粉、サイリウム、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、C、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
キドニーケア(チキン)
トウモロコシ、動物性油脂、ミートミール、おから、全卵粉末、チキンレバーパウダー、フィッシュオイルパウダー(EPA・DHA源)、コーングルテン、フィッシュミール、フラクトオリゴ糖、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、小麦粉、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、 銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
キドニーケア(フィッシュ)
トウモロコシ、動物性油脂、ミートミール、おから、全卵粉末、フィッシュエキス、フィッシュオイルパウダー(EPA・DHA源)、コーングルテン、フィッシュミール、フラクトオリゴ糖、マッシュルーム抽出物(シャンピニオンエキス)、チキンレバーパウダー、小麦粉、ビール酵母、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄アミノ酸複合体、鉄、コバルト、銅アミノ酸複合体、銅、マンガンアミノ酸複合体、マンガン、亜鉛アミノ酸複合体、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
味・粒の形の違い
原材料をふまえ、メインの味と粒の形の違いを表にまとめてみました。(粒の形はあくまでめやすです)
キドニーケア プラス |
キドニーケア (チキン) |
キドニーケア (フィッシュ) |
|
メインの味 | フィッシュ | チキン | フィッシュ |
粒の形 | 0.7cmくらい 丸い形 |
1cm弱 細長い形 |
1cm弱 細長い形 |
キドニーケアプラスの粒イメージ
キドニーケア(チキン)の粒イメージ
キドニーケア(フィッシュ)の粒イメージ
成分の違い
またキドニーケアプラスと、キドニーケアの成分をまとめてみました。(標準値)
栄養素 | 単位 | キドニーケア プラス |
キドニーケア (チキン) |
キドニーケア (フィッシュ) |
たんぱく質 | % | 24.7 | 24.2 | 24.2 |
脂質 | % | 18.3 | 22.9 | 22.2 |
粗繊維 | % | 2.5 | 2.6 | 2.6 |
灰分 | % | 5.2 | 6.1 | 6.2 |
炭水化物 | % | 41.3 | 36.2 | 36.8 |
食物繊維 | % | 9.1 | 8 | 8 |
カルシウム | % | 0.59 | 0.68 | 0.68 |
リン | % | 0.37 | 0.35 | 0.36 |
カリウム | % | 0.9 | 0.88 | 0.91 |
ナトリウム | % | 0.24 | 0.2 | 0.3 |
クロール | % | 0.77 | 0.73 | 0.85 |
マグネシウム | % | 0.08 | 0.08 | 0.08 |
鉄 | mg/kg | 194 | 212 | 203 |
銅 | mg/kg | 25 | 17 | 17 |
亜鉛 | mg/kg | 132 | 106 | 106 |
EPA+DHA | % | 0.58 | 0.44 | 0.44 |
タウリン | % | 0.22 | 0.21 | 0.26 |
カロリー | kcal/100g | 399 | 426 | 423 |
主要な成分(とくに腎臓ケアに大切な「タンパク質」「リン」「ナトリウム」)は、おおきな差はありません。
ただキドニーケアプラスは、カロリーが5%くらい低くなっています。
原産国の違い
いずれも日本産になっており、違いはありません。
値段の違い
価格の違いを表にまとめてみました。(メーカー希望小売価格)
「キドニーケアプラス」は「キドニーケア」よりも、10%くらい高くなっています。
キドニーケア プラス |
キドニーケア (チキン) |
キドニーケア (フィッシュ) |
|
480g (120g×4袋) |
1,980 円 | 1,760 円 | 1,760 円 |
1.5kg | 4,620 円 | 4,180 円 | 4,180 円 |
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キドニーケアプラスの口コミ
さいごに、楽天市場でのキドニーケアプラスの口コミを、いくつか引用してみました。
評価も、どのショップも★4.5以上になっていました。
小分けになっているので、多少割高にはなりますが、使いやすいです。これがウチの猫にはお好みみたいなので、また購入します。
某メーカーのフィッシュ味の2kgサイズをいつも買っていますが、量が多いのが難点んでした。
こちらは、120gの分包で、味も良いらしく、愛猫の食いつきが全然違います。
高齢猫のための腎臓のケアと便秘な猫のための可溶性繊維が入っているためこちらの商品に切り替えました。
歯も弱って来ているので、小粒なのはありがたいです。
商品はとても食いつきがよくリピートしました。前回よりも粒がちいさく丸くなった感じがしました。
歯があまりない子なので小さいのは食べやすくていいです。
エサも食いつき良く便秘も改善するとよいです。
長年、可溶性繊維入りのフードがロイヤルカナンしか手に入らない為そちらを使用していましたが、正直、食べてくれないので、悩んでいました。
ロイヤルカナンは形も食べにくそうで困っていましたが、こちらは小粒で食べやすそうです!そこは本当に助かりました。
こちらの商品を見つけて即、注文しましたが、翌日には届いて早速、あげてみると・・・ちゃんと食べる!それから2~3日して、結果もまずまずでした!しばらくは残っているロイヤルカナンと混ぜながら食べさせて、こちらに切り替えたいと思います。
食事が生きていくのにとても重要だと思っているので続けていきたいと考えています。
ただ、内容物を確認したところ、猫に不要とされる原材料も含まれているので、引き続き、便秘に効果のある他のフードも探していこうと思っています。
便秘に悩んでおられる飼い主様なら、値段は気にしない方もたくさんいらっしゃるかと思うので、原材料には本当にこだわって製造してもらえると良いのになぁと常に思っています。
口コミは他にも存在しますので、キドニーケアプラスが気になる方は見てみてください。
\ 口コミを見てみる /
本記事は以上となります。
ちなみに、腎臓ケアのフードについては、以下の記事でもたくさんまとめています。
また便秘ケアのフードについては、こちらでまとめています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!