どれくらいあげればいいのかも分からないんだけど・・・
上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者が開設していきます。
この記事でわかること
犬のダイエットにささみをあげて大丈夫?
「ささみ」と言っても、おおきく2種類があります。
1つめは、「犬用のおやつ」として売っているささみです。ペットショップやホームセンターなどにいけば、必ず売っています。
ササミジャーキー(サンライズ)
2つめは、「人間の食品」としてのささみ(一般的には鶏のささみ)です。
そのうえで「ささみをあげてもいい?」という疑問は、おおきく「ダイエットへの効果」「食中毒などの健康面」という2つの側面があるでしょう。
「ダイエットへの効果」という面では、ペット用でも人用でも、ささみはカロリーが低めであり、ダイエットに適しているといえます。
「食中毒などの健康面」では、ペット用は気にすることはないです。人用のささみも問題ないですが、与える際にはいくつか注意点もあります。(くわしくは後述)
犬のダイエットに、ささみはどれくらい使える?
「犬にささみをあげて大丈夫」といっても、脂肪やカロリーの超過などになっては本末転倒です。
他のおやつなども含めて比較してみました。(カロリーは100gあたり)
カロリー | 脂肪 | タンパク質 | |
ささみ(犬用)※1 | 240 kcal | 0.4% | 28.0% |
ささみ(人用) | 134 kcal | 1.0% | 29.6% |
ジャーキー ※2 | 289 kcal | 3.5% | 18.0% |
ビスケット ※3 | 410 kcal | 5.5% | 7.5% |
ほね ※4 | 230 kcal | 0.5% | 12.0% |
キャベツ | 23 kcal | 0.2% | 1.3% |
※1: ゴン太のササミジャーキー ※2 毎日健やかバランスジャーキー ※3 おなかにやさしいちっちゃなわんわんビスケット ※4 ゴン太のほねっこS
これを見ても、ささみはカロリーと脂肪が低く、ダイエットに適しているといえます。
ちなみに少し話はそれますが、キャベツも低カロリー低脂肪で、つかいやすい食材です。(表の一番下)
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ささみをどれくらいあげればいい?
ささみをおやつとしてあげる場合には、「1日のカロリーの10%くらい」にすることがおすすめです。
こうすることで、健康的な栄養バランスは保ちつつ、カロリーや脂肪を控えていくことができます。
ささみをもっとあげたい!と思うかもしれませんが、与えすぎは要注意です。(くわしくは後述)
「1日のカロリーの10%」がどれくらいなのか、犬の体重ごとにめやすを作りました。(真ん中の列)。
それをささみの量に換算したのが、いちばん右側の列です。
体重(kg) | 1日のカロリー (kcal) |
1日カロリーの10% (kcal) |
人用ささみに換算 (g) |
2 | 141 | 14 | 11 |
4 | 238 | 24 | 18 |
6 | 322 | 32 | 24 |
8 | 400 | 40 | 30 |
10 | 472 | 47 | 35 |
15 | 640 | 64 | 48 |
20 | 794 | 79 | 59 |
25 | 939 | 94 | 70 |
ちなみに、人間用のささみは1本50gくらいになっていることが多いです。
ライフネットスーパーHPより引用
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ささみを与える時の注意点
愛犬にささみをあげる際には、注意すべき点が3つあります。(人用のささみを与える場合)
- 生であげるのはNG
- あげすぎ注意
生で与えてはいけない
ささみには、生の状態だと多数の細菌やウイルスが付着しています。体調によっては下痢や嘔吐を引き起こす可能性があります。
人用のささみを犬に与える場合には、「ゆでる」「焼く」といった加熱をしてから与えましょう。
加熱することで、ほとんどの有害な細菌やウイルスは死滅します。
あげすぎ注意
ささみは「低カロリー」「低脂肪」といったメリットもありますが、主食としては適していません。
主食としてはミネラルやビタミンなど、足りないものがたくさんあるからです。
つまりささみをあげすぎて主食が少なくなるると、「栄養不足が起こる」ということです。
栄養バランスとしては偏っていると考え、ささみはおやつ程度(1日のカロリーの10%くらい)で与えるのがちょうどいいのです。
「犬のダイエットにささみを使える?」の記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!