
このように思ったことがある方もいるかもしれません。
実際ネットを見てみるとウェットティッシュで足を拭いている方も多いのですが、これはおすすめしません。
その理由を解説させていただきます!
この記事でわかること
犬の足ふきにウェットティッシュをおすすめしない3つの理由
まず私がウェットティッシュを使うのをおすすめしない理由は以下の通りです。
- 皮脂を落としてしまうから
- 誤飲したときのリスクが高いから
- 犬の足を除菌したほうがいいという証拠がないから
1つずつ解説していきます。
注意
ここでのウェットティッシュとは人用のウェットティッシュのことです。
皮脂を落としてしまう
ウェットティッシュの多くは「除菌」という機能がついています。
除菌とは菌を減らすと意味ですが、除菌のためにアルコールが使われていることが多いです。
ウェットティッシュに多く使われるアルコールは「エタノール」です。
こちらは大王製紙の「除菌ができるアルコールタオル」という人気商品です。
またユニ・チャームの「除菌ウェットティッシュ」でも、エタノールとの明記はありませんが、アルコールが使用されています。
揮発性が高いエタノールは、蒸発するときに皮膚の表面の脂や水分を奪っていきます。
皮膚の表面は適度な水と脂があることにより保湿とバリア機能を保っていますから、アルコールによりそれが奪われることになります。
しかも犬の皮膚は人の1/5の薄さで、ただでさえ刺激に弱いです。
よってアルコールで皮膚が荒れる可能性が高いです。(念のためですが、肉球も皮膚の一部です)
ちなみに大王製紙のHPにも、人間でさえ手荒れする可能性があることを明記しています。

そうですね。ウェットティッシュにもノンアルコールタイプもあります。
「皮膚が荒れる」という点だけならノンアルコールタイプはいいですね。
しかし以下を読んでいただくと、そうとは言いにくいです。
誤飲したときのリスクが高い
ウェットティッシュには、アルコールなり水なりの液体が多く含まれています。(ウェットというくらいですからね)
それが開封後も長期間使えるということは防腐剤が多数含まれているということです。
ウェットティッシュに使われる防腐剤
- パラペン
- ポリアミノプロピルビグアニド
- セチルビリジニウムクロリド など
これらの「防腐剤」や「アルコール」の人に対する毒性を調べた研究があります。
これを見て「犬がウェットティッシュをなんらかの拍子に食べてしまったら」と考えると結構怖いです。
人でも毒性があるのですから、体の小さい犬にとってはさらにリスクになる可能性があります。
実際にウェットティッシュのそれぞれの成分がどれくらい含まれているかを明記していることはほとんどありません。
なので「ウェットティッシュを誤飲したら大きなリスクがある」と考えておくに越したことはありません。
犬の足を除菌したほうがいいという証拠がない
上記2つの理由を上回るメリットがあればいいのですが、「ウェットティッシュを犬の足ふきに使うと、犬または人に何かメリットがある」という研究は1つもありません。
そもそも除菌という言葉自体があいまいで、「菌を減らす」というだけです。(菌を99%減らせるというレベルは殺菌)
なので個人的には除菌という言葉がついたものにはほとんど期待していません。
菌があることで生きていけるというメリットもありますからね。
犬の足ふきの方法

と思いますよね。
ということで犬の足ふきのベストな方法を紹介します。
それは
「水かぬるま湯で洗う」
です。
「え?これだけ?」と思うかもしれませんが、これで十分です。
かむかむはペット業界に10年以上いますが、水洗いで何か弊害があったという事例を聞いたことがありません。
人間の手洗いの研究でもこんな結果が出ています。
人の手洗いの研究
- 手を水だけでよく洗う
- 手を石鹸を使って軽く洗う
雑菌は1のほうがよく落ちる。
なので石鹸などつけずとも、水やぬるま湯でよく洗ってあげれば十分に汚れは落ちます。
濡らしたタオルでももちろんOKです。
よく乾かしましょう
濡らした足はよく乾かしましょう。
指のスキマなどに水がたまるとそこで菌が繁殖し、指間炎などを起こす可能性があります。
特に足の裏の毛が長い子は要注意なので、サロンや病院で足の裏の毛をカットしてもらうのもおすすめです。
ただ、とはいえ何かしてあげたいと思うのも親心。
そういう方は肉球のケアをしてあげましょう。
肉球は、毎日地面を踏み、夏は高熱を受け、ダメージをため込んでいます。
汚れは水洗いで落とし、肉球をケアしてあげる。
これだけでわんちゃんはとっても幸せです。
具体的には以下のような保湿系の肉球クリームを塗ってあげるだけです。


本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!