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【2024最新】犬のシュウ酸カルシウム結石・徹底ケアガイド

 

うちの犬がシュウ酸カルシウム結石になっちゃったんだ。

これからどうしていこう・・・

 

最近の日本では、シュウ酸カルシウム結石になる犬が増えています。

本記事では、「シュウ酸カルシウムのケア」について、ペット栄養管理士の筆者がやさしく解説していきます。

ケアのポイント

シュウ酸カルシウム結石のケアはとても重要です。

理由は以下の2点です。

  1. 再発率が高い
  2. 体内でできてしまうと、溶かすことができない

 

補足の解説をします。

①ですが、シュウ酸カルシウム結石の再発率はとても高いと言われています。

 

②ですが、尿路結石の中でも「体内で溶かせる結石」があります。

ストルバイト結石や尿酸アンモニウム結石などです。

これらは食事療法や薬により体内の石を溶かせるため、手術をする必要がありません。

ですが、シュウ酸カルシウムは溶かすことはできず、除去するには手術しかありません。

 

ではここから、以下の順で解説していきます。

  • シュウ酸カルシウム結石ができやすくなる原因
  • 具体的なケア法

 

犬のシュウ酸カルシウム結石ができる原因

シュウ酸カルシウム結石は文字通り、「シュウ酸」「カルシウム」の2つの成分が結合してできた石です。

このシュウ酸カルシウム結石はたいていの場合、腎臓や尿管、膀胱、尿道で発見されます。

または、排尿しているときにポロっと出てくることもあります。

 

メモ

実物はこんな感じです。

 

  • 表面がギザギザしている
  • サイズは小さい
  • 同時に複数個できている

というのがシュウ酸カルシウム結石の特徴です。

※あくまで傾向なので、「必ずこうなる」というわけではありません。

 

通常であれば「結合して石になる」という現象は起きません。

シュウ酸カルシウム結石は、主に3つの要因が重なってしまうことによって起こります

  1. シュウ酸とカルシウムが尿中に多すぎる
  2. 尿の量が少なすぎる
  3. 尿のpHが酸性になっている

 

少し補足の解説をします。

 

①について

カルシウムが体内に多くなる病気(高カルシウム血症など)があります。

またシンプルに、「シュウ酸、カルシウムを摂取しすぎている」可能性もあります。

 

さらに

ビタミンCを摂りすぎるとシュウ酸が増える」

ビタミンDを摂りすぎると体内のカルシウムが増える」

ということ間接的な現象もあります。

 

よって、コントロールできるのは、以下になります。

  • シュウ酸、カルシウム、ビタミンCとDの摂取を控えめにする

 

②について

水を飲む量が少ない=尿の量が減る=尿石ができやすい

という状況になります。

よって、以下のことが言えます。

  • 飲水を増やせば、シュウ酸カルシウムのケアにつながる

 

③について

「尿のpHが酸性になる」とシュウ酸カルシウム結石はできやすいです。

よって、以下のことも大切です。

  • 尿のpHを酸性にしすぎない

※尿のpHは食べるものによって変化します。

 

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犬のシュウ酸カルシウム結石のケア4つ

これまでのことを含めて考えると、具体的なケア方法は4つあります

※あくまで一般論の参考情報です。
具体的な状況によって変化しますので、かかりつけ病院などの判断を仰ぐことをおススメします。

 

①療法食を使う

シュウ酸やカルシウム、ビタミンなど、特定の栄養素だけを減らすとなると、「手作り食」や「一般食」でカバーするのはかなり難易度が高いです。

なのでまずは療法食を使う、というのがしやすいかもしれません。

 

現在ではシュウ酸カルシウム尿石に配慮した療法食がいくつも発売されています。

多くの場合、上述の項目をケアしています。

  • シュウ酸が少ない
  • カルシウムが少ない
  • ビタミンCが少ない
  • ビタミンDが少ない
  • 尿のpHを酸性にしすぎない(pH6.0以下など)

 

②おやつに気を使う

いくら療法食を与えていても、「シュウ酸、カルシウム、ビタミンC・Dの多いおやつ」や「尿のpHを酸性にするおやつ」をあげてしまっては台無しです。

具体的には以下の食品ををおやつとして与えるのはやめましょう

 

シュウ酸の多い食品
  • ホウレンソウ
  • レタス
  • キャベツ
  • タケノコ
カルシウムの多い食品
  • チーズ
  • ヨーグルト
  • 小魚
  • 豆腐

 

ビタミンCの多い食品
  • イチゴ
  • キウイ
  • オレンジ
  • ピーマン
ビタミンDの多い食品
  • きのこ
尿のpHを酸性にしやすい食品
  • 肉類(ジャーキーやささみも)

 

え?あげない方がいいものばっかりで、おやつはあげられないじゃん!

 

このような悲鳴が聞こえそうですが、その通りなんです。

ただ強いて言えば、ボーロは上記項目を含みにくいおやつです。

ボーロは小麦粉が主成分で、そこに卵を入れて作られたものだからです。

※ただしカルシウム添加、チーズ添加などのボーロはNG。

 

まあすこしお高くなりますが、療法食タイプのおやつというのもいくつか存在します。

 

③飲水量を増やす

飲水量を増やすと尿の量が増えます。

尿量が増えると、尿の中のシュウ酸やカルシウム成分がうすくなり、結石化しにくくなります。

なので、飲水量を増やすことは、シュウ酸カルシウム結石の形成ケアにつながります。

 

ただ犬に「水を飲んで!」と言ってなかなか飲んでくれることはないので、何らかの工夫が必要です。

もっとも安全かつ手軽にできる工夫は「水を家の複数個所に設置する」ことです。

多くのご家庭では水を置いている場所は1か所でないでしょうか?

ですが、リビング、廊下、寝室、など複数に設置すると、1日でのトータルの飲水量が増えやすいです。(実際うちの犬でも実験済み)

 

また「水に香りをつける」という方法もあります。

ささみのゆで汁やダシを数滴だけ水にたらすのです。

この時のポイントは「シュウ酸・カルシウムの多いもの」を使わないことです。

 

④サプリメントを使う

ここまでの工夫(療法食、おやつ、飲水量)をすれば、スタート時点ではこれ以上やる必要はないでしょう。

ですが「念には念を入れたい」という方は、サプリメントを使うこともあります。

サプリメントは副作用がないので、コストが許せる方はやってみるといいかもしれません。

利尿を促すものや、尿のpHをアルカリ性に傾けるサプリなどが存在します。

 

シュウ酸カルシウムのケアする!に関する記事は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました!

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