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犬のシュウ酸カルシウム結石・徹底予防ガイド【ペット栄養士作成】

【公開日:2020年2月29日】

 

飼い主さん
うちの犬がシュウ酸カルシウム結石になっちゃったんだ。

獣医さんから「予防が大事」って言われたんだけど、これからどうしていこう・・・

 

最近の日本では、シュウ酸カルシウム結石になる犬が増えています。

それは残念なことではありますが、同時にシュウ酸カルシウム結石が増えるにつれ、それに対処する方法も少しずつですが分かってきています。

 

「シュウ酸カルシウムの予防」について、ペット栄養管理士の筆者がやさしく解説していきます。

記事のまとめ

  • シュウ酸カルシウム結石は予防が最重要
  • 予防するための最善策は「療法食」
  • 療法食以外にできることも3つある

犬のシュウ酸カルシウム結石は予防が最重要

シュウ酸カルシウム結石は予防が最重要です。

これは断言します。

 

理由は以下の2点です。

  1. 再発率が異常に高い
  2. 体内でできてしまうと、溶かすことができない

 

補足の解説をします。

 

①ですが、シュウ酸カルシウム結石の再発率はとても高いと言われています。

実際にこんなデータが発表されています。

 

食事療法をしないと、3年以内に50%が再発する

 

とても高い再発率ですよね。

 

②ですが、尿路結石の中でも「体内で溶かせる結石」があります。

ストルバイト結石や尿酸アンモニウム結石などです。

これらは食事療法や薬により体内の石を溶かせるため、手術をする必要がありません。

 

ですがシュウ酸カルシウム結石は、現代の獣医療では溶かせず、体内の結石をなくすには手術しかないのです。

 

 

①と②をあわせて考えてみると、「シュウ酸カルシウム結石は、予防が最重要である」ということが分かるのではないでしょうか。

 

 

飼い主さん
そんなに大変な病気でショック・・・

これ以上つらい思いさせたくないから、どんな予防をすればいいのか教えて!

 

ではここから

  • シュウ酸カルシウム結石ができやすくなる原因
  • 具体的な予防法

 

という順で解説していきます。

(「原因」を飛ばしても大丈夫ですが、読むと「予防法」をより理解しやすくなります)

 

 

犬のシュウ酸カルシウム結石ができる原因

シュウ酸カルシウム結石は文字通り、

  • シュウ酸
  • カルシウム

の2つが合してできたのことです。

 

このシュウ酸カルシウム結石はたいていの場合、腎臓や尿管、膀胱、尿道で発見されます。

または排尿しているときにポロっと出てくることもあります。

 

メモ

実際の写真はこんな感じです。

 

  • 表面がギザギザしている
  • サイズは小さい
  • 同時に複数個できている

というのがシュウ酸カルシウム結石の特徴です。

※あくまで傾向なので、「必ずこうなる」というわけではありません。

 

通常であれば「結合して石になる」という現象は起きません。

シュウ酸カルシウム結石は、大きく3つの要因が重なってしまうことによって起こります

 

  1. シュウ酸とカルシウムが体内に多すぎる
  2. 尿の量が少なすぎる
  3. 尿のpHが酸性になっている

 

少し補足の解説をします。

 

①について

カルシウムが体内に多くなる病気(高カルシウム血症など)があります。

血液検査でそのような異常をチェックされましたか?

 

またシンプルに、「シュウ酸、カルシウムを摂取しすぎている」可能性もあります。

 

さらに

ビタミンCを摂りすぎるとシュウ酸が増える」

ビタミンDを摂りすぎると体内のカルシウムが増える」

ということ間接的な現象もあります。

 

よって、飼い主がコントロールできるのは

シュウ酸、カルシウム、ビタミンC、・ビタミンDの摂取を控えていく

ということです。

 

 

②について

水を飲む量が少ない=尿の量が減る=尿石ができやすい

という状況になります。

 

なので

飲水量を増やせば、シュウ酸カルシウム結石はできにくくなる

といえます。

 

 

③について

「尿のpHが酸性になる」とシュウ酸カルシウム結石はできやすいです。

「なぜか?」と言われると「そういうものだ」としか答えられないのですが、それが獣医療での今の見解です。

 

尿のpHを酸性にしすぎない

というのがポイントです。

 

犬のシュウ酸カルシウム結石を予防するための4つのこと

これまでのことを含めて考えると、具体的な予防法は4つあります

 

①療法食を使う

シュウ酸やカルシウム、ビタミンなど、特定の栄養素だけを減らすとなると、「手作り食」や「一般食」でカバーするのはほぼ不可能です。

 

なのでまずは療法食を使う、というのが予防のための最善策です。

 

現在ではシュウ酸カルシウム尿石用の療法食がいくつも発売されています。

 

飼い主さん
療法食ってなに?効果あるものなの?

 

ピー子センパイ
療法食は、病気の治療のために特別な栄養バランスで作られています。

本記事では、「VDEC」という療法食を中立に評価する機関によって効果が認められた療法食を紹介しています

 

シュウ酸カルシウムの療法食では、上述の項目をすべてケアすることができます。

 

  • シュウ酸が少ない
  • カルシウムが少ない
  • ビタミンCが少ない
  • ビタミンDが少ない
  • 尿のpHを酸性にしすぎない(pH6.0以下など)

 

飼い主さん
じゃあ具体的にどんな療法食があるの?

 

これらの能力を備えた療法食の中で、わたしがおススメするのは3つの療法食です。

 

まず1つめはヒルズのu/dという製品です。

 

u/dは上記のケアができていますし、療法食の中で以下の点がNo.1です。

  • カルシウム量が一番低い
  • 尿のpHをいちばんアルカリ性にできる。

 

またクエン酸カリウムという成分が入っているのも強いです。

クエン酸カリウムは、シュウ酸とカルシウムが結合することを防いでくれるという優れものだからです。

 

療法食を中立に評価するVDECのHPでは、以下のように記載されています。

 

VDECによる評価ページ

 

u/dは1才以上なら長期的に使って大丈夫なフードです。

1kg, 3kg, 7.5kgのサイズがあります。

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ただ一方で、u/dは脂肪の量が高めというデメリットがあります。

膵炎など低脂肪にしなければいけない病気になったことのある犬には使いづらいです。

 

そんなときにはc/dマルチケアという製品がおススメです。

 

c/dマルチケアはu/dほど強くpHをアルカリにはできません。

ですがu/dより脂肪が低く、クエン酸カリウムも入っています

メーカーからはu/dと同レベルの効果がある、と発表されています

 

VDECの登録ページでは以下のように表記されています。

 

VDECによる評価ページ

 

c/dマルチケアも1歳以上で長期で使って大丈夫なフードです。

1kg, 3kg, 7.5kgのサイズがあります。

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3つ目はロイヤルカナンのユリナリーS/Oという製品です。

 

 

療法食の中で、u/dの次にカルシウム量が低いです。

さらにナトリウムが多いため、尿の量を増やすことができます

尿量を増やせることは尿石をできにくくする重要ポイントです(後述)

 

VDECによる評価ページ

 

ただしナトリウム=塩分です。

塩分が多いということで、7歳以上のシニア期に使うと、腎臓や心臓に負担をかけてしまうことがあります。

 

なのでシニア期には長期で使うことはせず、「緊急的に使う」「他のフードと混ぜて使う」というのがおすすめです。

1kg, 3kg, 8kgのサイズがあります。

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個人的にはおすすめ療法食はこの3つですが、「他の療法食も検討したい」「u/dやc/dマルチケアを含めてもっと詳しく知りたい!」という方は、以下の記事も読んでみてください。

犬のシュウ酸カルシウム尿石用フード・おすすめ8選を徹底比較!

 

 

②おやつに気を使う

いくら療法食を与えていても、「シュウ酸、カルシウム、ビタミンC・Dの多いおやつ」や「尿のpHを酸性にするおやつ」をあげてしまっては台無しです。

 

具体的には以下の食品ををおやつとして与えるのはやめましょう

 

シュウ酸の多い食品

  • ホウレンソウ
  • レタス
  • キャベツ
  • タケノコ

 

カルシウムの多い食品

  • チーズ
  • ヨーグルト
  • 小魚
  • 豆腐

 

ビタミンCの多い食品

  • イチゴ
  • キウイ
  • オレンジ
  • ピーマン

 

ビタミンDの多い食品

  • きのこ

 

尿のpHを酸性にする食品

  • 肉類(ジャーキーやささみも)

 

飼い主さん
え?

あげちゃダメなものばっかりで、おやつはあげられないじゃん!

 

このような悲鳴が聞こえそうですが、その通りなんです。

ただ強いて言えば、ボーロは上記項目を含みにくいおやつです。

ボーロは小麦粉が主成分で、そこに卵を入れて作られたものだからです。

※ただしカルシウム添加、チーズ添加などのボーロはNG。

 

 

またもっと安心なものでいうと、ヒルズのトリーツというおやつがあります。

トリーツは療法食タイプのビスケットです。

 

シュウ酸やカルシウム、ビタミンC・Dが控えめで、上記のc/dマルチケアと併用できることが明示されています。

 

 

少しコストがかかりますが、コストを許せるのであればトリーツを使うのが最も安全と言えます。

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③飲水量を増やす

飲水量を増やすと尿の量が増えます。

尿量が増えると、尿の中のシュウ酸やカルシウム成分がうすくなり、結石化しにくくなります。

 

なので、飲水量を増やすとシュウ酸カルシウム結石ができにくくなる、と言えます。

 

ただ犬に「水を飲んで!」と言ってなかなか飲んでくれることはないので、何らかの工夫が必要です。

 

もっとも安全かつ手軽にできる工夫は「水を家の数か所に設置する」ことです。

多くのご家庭では水を置いている場所は1か所でないでしょうか?

ですが、リビング、廊下、寝室、など複数に設置すると、1日でのトータルの飲水量が増えやすいです。(実際うちの犬でも実験済み)

 

飼い主さん
なんでそんなことが起こるの?

 

実証されているわけではありませんが、「ついで飲み」の性質なのではないかと思います。

野生時代の本能で、「移動中に水があるときに飲んでおく」という本能が備わっているのかなと考えています。

 

また「水に香りをつける」という方法もあります。

ささみのゆで汁やダシを数滴だけ水にたらすのです。

 

この時のポイントは「シュウ酸・カルシウムの多いもの」を使わないことです。

 

 

④サプリメントを使う

ここまでの工夫(療法食、おやつ、飲水量)をすれば、最初はこれ以上やる必要はありません。

 

ですが「念には念を入れたい」「上記はだけだと効果がイマイチ」という方はサプリメントも使えます。

サプリメントは副作用がないので、コストが許せる方はやってみるといいかもしれません。

 

シュウ酸カルシウム結石の予防に使えるサプリメントでおススメなのは2つです。

 

1つ目はクエン酸カリウム(Meiji Seikaファルマ)です。

 

療法食のところで紹介しましたが、クエン酸カリウムは「シュウ酸とカルシウムを結合しにくくする」という作用があります。

同時に尿のpHをアルカリ性に近づける作用もあります。

 

そのサプリメントがこのクエン酸カリウムというサプリです。

液体タイプでmフードや飲み水にたらして使います。

(60ml入り。体重5kgの犬で、2.5ml/日が目安)

クエン酸カリウム リキッド(60ml)【2003_ss_item】【Meiji Seika】

 

 

 

2つめはウラジロン(スケアクロウ)というサプリです。

 

ウラジロンにはウロジロガシというブナ科植物のエキスが入っています。

ウロジロガシには利尿作用があります。

体内に水がたまりやすい心臓病の管理などで使われます(利尿作用で体内の水を排出するため)。

 

錠剤タイプで1ボトルに60粒は入っています。

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シュウ酸カルシウムの予防する!に関する記事は以上となります。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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