うちの犬は「消化器サポート低脂肪」を長年食べてるんだ。
最近年とってきたんだけど、このままあげ続けて大丈夫なのかな?
上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者がまとめていきます。
消化器サポート低脂肪は、老犬に使える?
消化器サポート低脂肪は、ロイヤルカナンの犬用療法食です。
ドライタイプ、缶詰タイプ、液体タイプがあります。
どれも「消化性の高い原材料を使用」「脂肪の量を調整」という特徴になっています。
そのため、消化吸収不良による下痢や高脂血症など、幅広く使われます。
公式サイトの記載
消化吸収不良による下痢や高脂血症の犬に給与することを目的として、特別に調製された食事療法食です。
この食事は、脂肪や食物繊維の含有量を調整し、消化性の高い原材料を使用しています。
成犬以上で使うことを想定しており、AAFCOの成犬用の栄養基準も満たしています。(以下)
よって、消化器サポート低脂肪は、老犬(シニア犬)に与えることが可能です。
AAFCO(ペットフードの栄養基準を定めている団体)では、以下の栄養基準しか定められていません。
- 成長期
- 妊娠・授乳期
- 成犬(おもに1歳以上)
老犬は「3. 成犬」に含まれるため、「消化器サポート低脂肪は老犬に使える」といえます。
念のため主要な栄養バランスを見ても、成犬用の栄養基準(最低ライン)は満たしています。
消化器サポート低脂肪 | 成犬用の基準 | |
タンパク質 | 25.5 g | 18.0 g |
脂肪 | 8.1 g | 5.52g |
食物繊維 | 10.0 g | 基準なし |
炭水化物 | 61.6 g | 基準なし |
リン | 0.96 g | 0.4g |
ナトリウム | 0.46 g | 0.08g |
カロリー(/100g) | 346 kcal | 基準なし |
※400kcalあたりの栄養素量
また消化率の高い原材料を使っているため、消化のケアもしやすそうです。
また缶詰や液体タイプのバリエーションが選べるため、老犬への使い勝手もとてもいいです。
ドライタイプ(1㎏,3kg,8kg) ↓
缶詰タイプ(200g)↓
液体タイプ ↓
消化器サポートの口コミなどについては、以下の記事でまとめています。
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【消化器サポート低脂肪】メリットや口コミ、最安値の購入法を解説!
続きを見る
また他に、消化器サポート低脂肪と同じコンセプトの療法食もあり、シニア期に使えるものがあります。
興味のある方は、読み進めてみてください。
【老犬OK】消化器サポート低脂肪の類似品
それはヒルズの「i/d コンフォート」という製品です。
i/dコンフォートも、「低脂肪」「高消化性」のコンセプトでできています。
以下、公式サイトの記載です。
公式サイトの記載
消化吸収に優れた原材料と加水分解ミルクプロテインで、小・中型犬(14kg以下)のストレス性消化器症状に対応した療法食
「精神的な健康維持をケアする成分(加水分解ミルクプロテイン)」を入れることで、ストレス性消化器症状への対応もできます。
また「低脂肪」とは書かれていませんが、表で比較するとわかります。
i/d コンフォート | 消化器サポート低脂肪 | |
タンパク質 | 27.6 g | 25.5 g |
脂肪 | 9.2 g | 8.1 g |
食物繊維 | 6.8 g | 10.0 g |
炭水化物 | 64.0g | 61.6 g |
リン | 0.69g | 0.96 g |
ナトリウム | 0.40g | 0.46 g |
カロリー(/100g) | 335kcal | 346 kcal |
さらに、腎臓や心臓の健康維持に大切な「リン」「ナトリウム」は、消化器サポート低脂肪より少ないです。
また粒のサイズにも、大きな違いがあります。
実際に並べて写真を撮ってみました。
消化器サポート 低脂肪より、1/3~1/4くらい粒が小さいことが分かります。
老犬は噛む力が弱っていることがあり、小粒のほうが食べやすいかもしれません。
ドライタイプは、「1㎏」「3㎏」があります。
また缶詰は、グルメタイプの「シチュー缶」があります。
食欲が落ちている子や好き嫌いが強い子は、シチュー缶を使うのもおすすめです。
ドライにトッピングするだけでも、味変ができます。
シチュー缶の中身イメージ
以下の記事では、i/dコンフォートについてくわしくまとめています。
本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!