いい対策ってないの?
猫の消化器サポート可溶性繊維は、便秘の猫に配慮したフードとして人気があります。
ですが、「食べると吐く」ということがあります。
この原因や対策について、ペット栄養管理士が解説していきます。
※本記事内の「消化器サポート」は「消化器サポート可溶性繊維」のことを指します。
この記事でわかること
消化器サポートで吐いてしまう原因
「消化器サポートをあげると吐いてしまう」原因としては、4つ考えられます。
便秘の時は、通常より吐きやすい
便秘は「消化管に便がつまっている状態」です。
なので食べ物が通りづらくなり、吐きやすくなると考えられます。
ですが、「消化器サポート以外のフードなら吐かない」なら、他の原因である可能性が高いです。
食物アレルギーがある
食物アレルギー=皮膚のかゆみ
と思われることが多いです。
しかし実は、食物アレルギーでは消化器症状もよく見られます。
消化器症状とは簡単に言うと
- 嘔吐
- 下痢
- 排便回数の増加
などです。
なので、吐いてしまう原因は食物アレルギーなのかもしれません。
消化器サポート可溶性繊維の原材料うち、アレルゲンになる可能性があるものを赤字にしています。
肉類(鶏、七面鳥)、米、コーン、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、コーングルテン、サイリウム、加水分解動物性タンパク、チコリー、卵パウダー、魚油、酵母、大豆油、フラクトオリゴ糖、酵母エキス(マンノオリゴ糖含有)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン)、ミネラル類(K、Cl、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、A、ビオチン、B12、D3)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)
まとめると以下のようになります。
消化器サポートのアレルゲンになりそうなもの
- 鶏
- 七面鳥
- 米
- トウモロコシ
- 小麦
- 卵
吐いてしまう原因は、上記のいずれかにアレルギーをもっているからかもしれません。
フードが合わない
犬や猫は、フードが合わないと吐くことがあります。
そもそも人と比べ、犬と猫は「吐きやすい」動物で、健康な状態でも吐くことがあります。
原因はそれぞれによって違いますが、個人的には
- 粒の形
- メーカーごとの味やニオイの好き嫌い
- 油っぽさ
が影響することが多いと感じます。
特に消化器サポート可溶性繊維は、独特なブーメランのような形をしています。
この影響も大きいのではないかと考えられます。
添加物が合わない
フードに入っている添加物が消化器症状を起こすこともあります。
猫で実証はされていませんが、人ではBHAが消化器症状をおこすという報告があります。(小動物の臨床栄養学715ページより)
メモ
BHAとは酸化防止剤(添加物)の一種です。
フードの油の酸化を遅らせ、長期保存しやすくするものです。
消化器サポート可溶性繊維には、BHAが使われています。
これが吐いてしまう原因なのかもしれません。
BHAはつかわれなくなりました。よってこれが原因ということはなさそうです。
肉類(鶏、七面鳥)、米、コーン、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、コーングルテン、サイリウム、加水分解動物性タンパク、チコリー、卵パウダー、魚油、酵母、大豆油、フラクトオリゴ糖、酵母エキス(マンノオリゴ糖含有)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、L-リジン、タウリン)、ミネラル類(K、Cl、Ca、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I、Se)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、A、ビオチン、B12、D3)、酸化防止剤(BHA、没食子酸プロピル)米、肉類(鶏、七面鳥)、コーン、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、コーングルテン、サイリウム、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、チコリー、卵パウダー、魚油(EPA/DHA源)、大豆油、酵母および酵母エキス、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I 、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
それぞれにいい対策はないの?
ではここから具体的な対策を紹介していきます。
消化器サポートを吐いてしまう時の対策
食物アレルギーの場合
もし食物アレルギーの原因(アレルゲン)が分かっていないなら、病院でアレルゲンを特定する必要があります。
逆にアレルゲンが分かっているなら 「排便をケアするサプリ + アレルギーケアフード」ということもできるでしょう。
「サイリウム」などのサプリメントが、よくつかわれるものです。
※ちなみに消化器サポートの中にも、サイリウムは使われています。
米、肉類(鶏、七面鳥)、コーン、超高消化性小麦タンパク(消化率90%以上)、動物性油脂、コーングルテン、サイリウム、加水分解レバー(鶏、七面鳥)、チコリー、卵パウダー、魚油(EPA/DHA源)、大豆油、酵母および酵母エキス、フラクトオリゴ糖、加水分解酵母(マンナンオリゴ糖源)、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アミノ酸類(DL-メチオニン、タウリン、L-リジン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(Cl、K、Ca、Na、P、Zn、Mn、Fe、Cu、I 、Se)、ビタミン類(A、コリン、D3、E、C、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、B2、B6、B1、葉酸、ビオチン、B12)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリーエキス)
もう1つの低アレルギーフードですが、
アレルギーケアのフードとして個人的におすすめなのは、2つあります。
1つ目はヒルズのz/dです。療法食です。
食物有害反応に配慮して加水分解チキンを使用した療法食です。
加水分解という技術を使って、食物アレルギーに配慮しています。「除去食試験」につかうこともあるフードです。
- 500g
- 2㎏
のラインナップです。
z/dについては、以下の記事でくわしくレビューしています。
-
【猫用z/dレビュー】メリットや口コミ、最安値の購入法まとめ
続きを見る
2つ目は、HAPPYCATのストマック&インテスティン(胃腸ケア)です。
療法食ではなく総合栄養食です。
ストマック&インテスティンをおススメできるのは、以下のようなコンセプトだからです。
- グルテンフリーの低アレルゲン
- 高い消化率で、おなかの弱い猫に使える
ストマック&インテスティンは、アレルゲンになりづらい珍しい食材を使っています。(ただし、ダックと米アレルギーには配慮されていない)
また50gのお試しサイズ(330円)もあるため、「食べるかどうか心配」という方にも対応しやすいです。
ストマック&インテスティンのサイズ
- 50g
- 300g
- 1.3㎏
- 4㎏
ちなみにHAPPY CATは、Amazonや楽天でも安くは買えません。
おそらく、メーカーが制限をかけているからです。
逆に公式サイトでは最大15%のポイントでお得に買えるようになっています。
フードが合わない場合
吐いてしまう原因が
- フードが合わない
だと考えられる場合には、
「消化器サポート」から「便秘ケアの他のフード」に変えてみるのがよいかもしれません。
便秘の猫に配慮したフードは、以下の記事で紹介しています。
-
便秘ケアのおすすめキャットフード11選!【一般食・療法食あり】
続きを見る
最後までお読みいただき、ありがとうございました!