フード

クリティカルリキッドを術前に使うと危険?安全性やアレルゲンなど解説

【公開日:2020年1月16日】

 

飼い主さん
今度うちの犬が手術することになって、獣医さんから「当日の朝はクリティカルリキッドをあげてください」って言われたんだけど・・・

ほんとにあげて大丈夫なの?

 

動物病院では手術前にクリティカルリキッドという製品をすすめられることがあります。

 

ですが、「手術前=絶食」というイメージをもっている方も多いと思います。

そうするとペットに与えるのが少し不安ですよね。

 

ということで、上記のような疑問や不安に、ペット栄養管理士歴10年以上のピー子が回答させていただきます!

 

手術前は胃の中に食べ物を入れてはいけない

ペットの手術では麻酔をかけることが多いです。

避妊・去勢やスケーリング(歯石除去)といった、重度の病気ではない手術であっても麻酔をかけます。

 

麻酔をかける時には、胃の中を空っぽにしておかなければなりません

なぜなら処置中に「胃の中の食べ物が逆流し、誤嚥(ごえん)や呼吸不全を引き起こすことがある」からです。

誤嚥とは?

食べ物が気管や喉頭に入ってしまうこと。

 

なので、麻酔をかける手術の前に固形物を食べさせてはいけません

ただし健康上、水だけは与えても大丈夫であることが多いです。

 

 

飼い主さん
じゃあクリティカルリキッドもダメなんじゃないの?

 

ここまでの説明だと、このように思われるかもしれません。

 

クリティカルリキッドは術前にあげて大丈夫!

ですが、ロイヤルカナンのクリティカルリキッドは手術前に与えても大丈夫です。

クリティカルリキッドは完全な液体だからです。

製品名を翻訳してみても分かります。

クリティカル=緊急用の

リキッド=液体

 

実際に液体状であることが分かる動画がこちらです。

1:55くらいを見ると、しっかり確認できます。

 

つまり「クリティカルリキッド=栄養成分が溶けた水」だと考えてください。

これであれば、絶食による負担をかけず、麻酔時のリスクもあがらないので、安心して手術に臨むことができます。

ちなみにクリティカルリキッドは犬猫兼用です。

 

ポイント

もちろん、クリティカルリキッドを手術に与えることも可能です。

術後は食欲が落ちて、いつものフードを食べないこともあります。

ですが、何も食べないと術後の回復が遅れてしまいます。

クリティカルリキッドの液体で栄養補給をすることは、手術後にも大きく役に立ってくれます。

 

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飼い主さん
クリティカルリキッドはすごく便利なものなのね。与える量はどれくらいなの?

それとうちの犬はアレルギーもあるんだけど、あげても大丈夫かな?

 

ではここから、与える量アレルゲンなどを見ていきます。

 

クリティカルリキッドの与える量・原材料・成分

 

与える量

クリティカルリキッドの「与える量の目安」は以下の通りです。

すべて1日に与える量です。

 

【犬の場合】

体重 2kg 4kg 6kg 8kg 10kg 12kg 14kg 16kg 20kg
給与量 115ml 190ml 260ml 320ml 380ml 435ml 485ml 540ml 635ml

 

【猫の場合】

体重 2kg 2.5kg 3kg 3.5kg 4kg 4.5kg 5kg 5.5kg 6kg
給与量 110ml 135ml 150ml 170ml 190ml 205ml 225ml 240ml 255ml

 

クリティカルリキッドは1本200mlです。

この表を見る限り、「かなりの量を与えなければいけない」という印象を持つかもしれません。

 

ただこの表はあくまで目安ですし、犬や猫に「飲め!」と言って飲むものでもありません。

現実的には「飲める分だけ飲ませて、表の目安くらいまで飲めれば十分」と考えておけば大丈夫です。

 

 

原材料

クリティカルリキッドの原材料は以下の通りです。

低乳糖ミルク、マルトデキストリン、カゼインカルシウム、植物性油脂、濃縮大豆タンパク、魚油、マリーゴールドエキス(ルテイン源)、アラキドン酸高含有植物性油脂、アミノ酸類(L-アルギニン、タウリン、L-システイン)、乳化剤(グリセリン脂肪酸エステル)、ミネラル類(K、Ca、P、Na、Cl、Zn、Mg、Fe、Se、Cu、Mn、I)、ビタミン類(コリン、E、C、ナイアシン、B5、B1、B2、B6、A、葉酸、ビオチン、D3、B12)

 

この中から、アレルゲンとなるものを抜粋してみます。

  • 牛乳
  • 大豆

 

なので牛乳と大豆のアレルギーがなければ、安心して使用できます

 

 

成分

次にクリティカルリキッドの栄養成分を記載します。

タンパク質 31.2g
脂肪 19.8g
灰分 3.8g
水分 324g
炭水化物 19.4g
カルシウム 0.8g
カリウム 0.80g
リン 0.65g
マグネシウム 0.05g
10.8mg
1.03mg
亜鉛 16.0mg
ナトリウム 0.38g
EPA+DHA 457mg
タウリン 0.57g
アルギニン 1.90g
ビタミンE 60.9mg
ビタミンC 57.1mg
ビタミンB群 11.05mg
エネルギー 1kcal/ml

※栄養素は400kcalあたりの重量

 

この中で特徴的なのは以下のポイントです。

  • タンパク質が豊富

⇒筋肉の低下を防ぐ

  • EPA+DHAが豊富

⇒手術部位の炎症を抑える

 

またカロリーが1mlに1kcal(キロカロリー)含まれているのも、希少価値が高いと言えます。

液体にこれだけのカロリーを入れるのは難しいはずです。

 

上記より、クリティカルリキッドは「手術前に使用するのに最適な製品」だと言えます。

 

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クリティカルリキッドや流動食については以下の記事でも解説していますので、よろしければ参考にしてみてください。

 

「クリティカルリキッドを術前に使って大丈夫?」に関する記事は以上となります。

ペットオーナーさんたちの少しでもお役に立つとうれしいです。

 

 

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