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【いなばのちゅーる】病院用と市販用の違いは何?ペット栄養士が解説

【公開日:2022年4月23日】

 

飼い主Aさん

この前動物病院に行ったら、「病院用のちゅーる」が売ってたんだけど、市販のちゅーるとどう違うの?

 

上記のような疑問を持つ方に向けて、ペット栄養管理士の筆者がやさしく解説していきます。

 

ちゅーるは、おおきく2種類ある

いなばの「ちゅーる」は、犬や猫を飼っている人なら知らない人はいないでしょう。それくらいの有名ヒット商品です。

ホームセンターやドラッグストア、スーパーなど、身近な場所で購入できるのも、ヒットしている理由の1つと考えられます。


ですがもう1つ、「動物病院用ちゅーる」というものも存在しています。(以下、「病院用ちゅーる」)

動物病院で見かけたことのある方もいるかもしれませんが、病院用ちゅーるは、いなばの公式サイトにも掲載がありません。

よって成分なども含め「市販のちゅーる」との違いなど、分からないことが多いのが実情です。

 

病院用ちゅーる

 

「病院用ちゅーる」と「市販のちゅーる」の違い

ということで、4つのポイントで「病院用ちゅーる」と「市販のちゅーる」の違いをまとめてみました。

今後使う際の参考にしてみてください。

※リンクをタップすると、該当の箇所にスキップできます。

 

ラインナップの違い

まずはラインナップの違いです。

病院用は合計9種類、市販用は238種類のラインナップがあります。

市販用のちゅーるのラインナップが圧倒的に多いです。

 

\ 病院用ちゅーると市販用ちゅーるのラインナップ /

病院用 4種類
5種類
市販用 66種類
172種類

※終売予定品は除く。
※「ちゅるび~」など、固形物の中にとろみ成分が入っているものは除く。

 

ちなみに病院用ちゅーる9種類のラインナップは、以下のようになっています。

あくまで「特定の病気や状態」の時に使うことを想定しているため、ラインナップが少なくなっていると思われます。

\ 【犬】病院用ちゅーる /

商品名 商品画像 特徴
エネルギーちゅーる
とりささみ 
栄養補給、カロリー補給
エネルギーちゅーる
低リン低ナトリウム
腎不全の犬向け
投薬用ちゅーる 薬を混ぜやすいよう、とろみ(粘度が強い)
低アレルゲンちゅーる アレルギーになりにくい原材料を使用

 

\ 【猫】病院用ちゅーる /

商品名 商品画像 特徴
エネルギーちゅーる
とりささみ
栄養補給、カロリー補給
エネルギーちゅーる
まぐろ
栄養補給、カロリー補給
エネルギーちゅーる
低リン低ナトリウム
腎不全の猫向け
投薬用ちゅーる 薬を混ぜやすいよう、とろみ(粘度が強い)
エネルギーちゅーる
Phコントロール
尿路疾患の猫向け

 

市販用ちゅーるのラインナップはすべて書ききれませんので、興味のある方は公式サイトを見てみてください。

市販用ちゅーるのラインナップは膨大

 

サイズの違い

ちゅーるは細長いスティック状のものを想像する方が多いかと思いますが、病院用も市販用も共通して13g、14gになっているものがほとんどです。

ただし、市販用には2つの特殊サイズがあります。

  • MEGAちゅーる:48g
  • ぽんちゅーる:35g

左が犬用、右が猫用の「MEGAちゅーる」

左が犬用、右が猫用の「ぽんちゅーる」

 

これらの大きいサイズは病院用ちゅーるには存在しません。

「できるだけの大きい容量」を求めるのであれば、市販用を使うことになります。

 

\ MEGAちゅーるを探してみる /

 

\ ぽんちゅーるを探してみる /

 

成分の違い

成分については「全製品をおなじ視点で比較する」という意義があまりありません。

ただ「似ている目的で使う商品」がありますので、それらの成分を比較してみました。

具体的には、以下の2つを比較します。

比較①

尿路ケアに使う!(猫)

  • エネルギーちゅーるPhコントロール(病院用)
  • ちゅーる下部尿路配慮(市販用)

 

比較②

腎臓ケアに使う!(猫)

  • エネルギーちゅーる低リン低ナトリウム(病院用)
  • ちゅーる腎臓の健康維持に配慮(市販用)

 

比較③

カロリー摂取に使う!(猫)

  • エネルギーちゅーる(病院用)
  • エナジーちゅーる(市販用)

 

比較① 尿路ケア製品の比較

Phコントロール
(病院用)
下部尿路配慮
(市販用)
タンパク質 9.0 %以上 6.5% 以上
尿pH 6.0~6.4 非公表
カロリー(1本) 14kcal 11kcal

 

「Phコントロール(病院用)」の方は、与えた時の尿pHが6.0~6.4になることが明示されており、安心感があります。

このpHの設定は「ストルバイト」「シュウ酸カルシウム」の尿路結石が、どちらもできにくい環境です。

ただストルバイト尿石の原因になるタンパク質は、「下部尿路配慮(市販用)」のほうが少なく、逆転現象が起きているように思えます。

個人的には、以下のような使い分けがいいのではないかと思います。

  • ストルバイト尿石だったら「下部尿路配慮(市販用)」
  • シュウ酸カルシウム尿石だったら「Phコントロール(病院用)」

 

\ 下部尿路配慮(市販用) /

 

\ Phコントロール(病院用) /

 

比較② 腎臓ケア製品の比較

低リン低ナトリウム
(病院用)
腎臓の健康維持に配慮
(市販用)
リン 0.14% 非公表
ナトリウム 0.14% 非公表
カロリー(1本) 14kcal 12kcal

 

腎臓ケアの際には「リン」「ナトリウム」を控えることが鉄則です。

そのなかで、「低リン低ナトリウム(病院用)」は成分を公開していますが、「腎臓の健康維持に配慮(市販用)」は非公開です。

よって腎臓ケアを目的に使うなら、「低リン低ナトリウム(病院用)」のほうが安心感があります。

また腎不全になるとやせやすくなるため、少しでもカロリー補給が重要です。その意味でも「低リン低ナトリウム(病院用)」のほうがおすすめといえます。

 

\ 低リン低ナトリウム(病院用) /

 

\ 腎臓の健康維持に配慮(市販用) /

 

比較③ 高カロリー製品の比較

エネルギーちゅーる
(病院用)
エナジーちゅーる
(市販用)
タンパク質 9.0% 以上 9.0% 以上
脂質 3.8% 以上 3.8% 以上
カロリー(1本) 14kcal 14kcal

 

食欲がない時など、すこしでも多くの栄養を与えたい場面があります。

その時にはカロリーをはじめ、タンパク質や脂質も補給するほうが、体にとってのエネルギーになります。

そのうえで比較すると「エネルギーちゅーる(病院用)」と「エナジーちゅーる(市販用)」の栄養バランスは一緒です。

エナジーちゅーる(市販用)の方が値段が安く、バリエーションも豊富なため、個人的には市販用で充分かな、と考えています。

 

\ エナジーちゅーる(市販用) /

 

\ エネルギーちゅーる(病院用) /

 

質感の違い

ちゅーると言えば、スティックから出した時の「とろっとした質感」が特徴です。

おなじ「ちゅーる」ですので、病院用も市販用も、その質感に大きな違いはありません。

ただ病院用には「投薬用ちゅーる」というものが存在しています。これは薬を混ぜ込みやすくするため、とろみを強くしていたちゅーるです。(ラベルに「粘度3倍」と記載)

上が犬用、下が猫用の「投薬用ちゅーる」

 

粉薬や錠剤をおいしいものに混ぜないと飲んでくれない」という時に重宝されています。

犬用と猫用に分かれていますので、そのような悩みがあるときには強くおすすめめできる製品です。

 

\ 犬・投薬用ちゅーる /

 

\ 猫・投薬用ちゅーる /

 

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病院用と市販用、どっちのちゅーるがおすすめ?

見てきたとおり、ちゅーるにはたくさんのバリエーションがあります。

よって「1つだけのおすすめ」をまとめるのは難しく、基本的には良く食べるものを使えばよいでしょう。

ただ大まかに、以下の2点がポイントと言えます。

おすすめの使い方

  • 特定に病気のケアが必要の際には、「病院用ちゅーる」がおすすめ
  • 「病院用」も「市販用」も1日に与えるべきカロリーの、2割くらいまでの量であげるのが安心

※市販用の「総合栄養食ちゅーる」なら、メインフードとしてあげることも可能

 

以上、参考になればうれしいです。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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