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病気

うちの犬、結石かも・・・尿結石を診断するための検査と費用まとめ

 

うちの犬が血尿をするようになっちゃって・・・

ネットで調べると結石の可能性がありそうなんだけど、

病院ではどんな検査でいくらくらいかかるのかな?

 

今回は結石が疑われる際の病院での検査方法について、ペット栄養管理士の筆者が解説させていただきます!

※各検査費用のめやすも掲載していますが、病院により前後しますのでご了承ください。

 

尿検査

尿検査費用のめやす

1,000円~2,000円

 

結石が疑われる場合にはまず尿検査をすることがほとんどです。

尿検査は文字通り、尿を採取して検査をします。

 

尿の採取方法は

  1. 診察室で膀胱に針を刺して直接採取する
  2. 病院の外で排泄をさせ、その際に「先端にスポンジのついた棒を尿につける」ことで採取する

が一般的です。

2の棒とはこんな感じの棒です。

 

尿検査をする目的は以下の通りです。

尿検査の目的

  • 尿のpHを測定する
  • 結晶の形を確認する
  • 細菌がいないかチェックする

 

補足の解説をします。

 

尿のpHを測定する

犬の結石は大きく6種類ありますが、それぞれの結石は「尿のpHによるできやすさ」が違います

💡尿のpHが酸性でできやすい結石

シュウ酸カルシウム、尿酸アンモニウム、シスチン

💡尿のpHがアルカリ性でできやすい結石

ストルバイト

 

尿検査をする段階では体内に結石が残っているため、外から尿石の種類を予測する必要があります。

その際に尿pHを測ることが体内にある結石の種類を予測するのに役立ちます

 

結晶の形を確認する

結石は尿に溶けきれなかったミネラルが石になってしまったものです。

ただ急に石になるわけではなく、「肉眼では見えないが顕微鏡では見える」という結晶の段階を経て石になります

尿検査では結晶を確認できることがあり、この結晶の形から体内にある結石の種類を予測することがある程度可能です。

実際のストルバイト結晶の写真

 

細菌がいないかチェックする

膀胱や尿道に感染が起こっていると、尿検査でそれを明らかにできます。

特に、ストルバイト結石になった犬の90%が細菌感染が原因になっていると考えられています。

なので細菌の感染をチェックすることで、尿石の種類の予測に役立ったり、抗生剤を使うかどうかの判断に利用されます。

 

レントゲン検査

レントゲン検査費用のめやす

3,000円~5,000円

 

腎臓、尿管、膀胱、尿道といった尿の通り道をレントゲンで撮影すると結石がうつることがあります。

ただし結石の種類によってレントゲンに「うつるもの」と「うつりにくいもの」があります

💡レントゲンでうつる結石

ストルバイト、シュウ酸カルシウム、シリカ

💡レントゲンでうつりにくい結石

尿酸アンモニウム、シスチン

 

レントゲンでうつる結石に関しては、形やうつり方から結石の種類をある程度予測できます

ストルバイトは白くてくっきりと、大きなサイズでうつることが多いです。

シュウ酸カルシウムは少しぼんやりと、小さなサイズでうつることが多いです。

実際のストルバイト結石のレントゲン画像(黄色の枠)

 

そしてレントゲンでうつりにくい尿石についてですが、「レントゲンにうつらない=結石があるのを見逃してしまう」というわけではありません。

エコー検査があるからです。

 

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エコー検査

尿検査費用のめやす

3,000円~5,000円

 

別名、超音波検査とも言われます。

エコー検査をすれば、どんな種類の石であっても「結石が体内にあるかないか」を判断できます

ただレントゲンと違い、結石の細かな形までは見えないので「何の種類の結石なのか」を予測するのは難しいです。

またエコー検査をすること、で結石以外の膀胱や尿道の異常を見つけられることもあります。

 

実際の膀胱結石のエコー画像

 

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血液検査

血液検査費用のめやす

3,000円~5,000円

 

血液検査をすることもあります。

これは結石の種類を予測したり、結石があるかないかを調べる意味ではありません。

結石の原因や治療法を考えるために行います。

 

たとえばシュウ酸カルシウム結石の場合に、血液中のカルシウム値が上がっていることがあります。(高カルシウム血症)

高カルシウム血症になる原因はいくつもありますが、いずれにせおシュウ酸カルシウム結石のリスクが上がります。

これはシュウ酸カルシウム結石の治療のときに、役立つ情報になります。

 

また血尿や頻尿などの原因が結石ではなく、腎不全であるということもあります。

その時には尿検査やレントゲン検査だけでなく、血液検査をしないと正確に区別ができません。

 

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本記事は以上となります。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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