病気

ヒルズのトリーツは腎臓病の犬に使って大丈夫?【ペット栄養士が解説】

【公開日:2020年6月20日】

 

飼い主さん
ヒルズのトリーツって、腎臓病の犬に使えるの?
うちの犬がお気に入りのおやつなんだけど。

 

ヒルズのトリーツは、療法食タイプのおやつです。

本記事では、上記ような方に向けて、

  • トリーツは腎臓病の犬につかってOKか
  • トリーツ以外腎臓病の犬に使えるおやつはあるか

を解説していこうと思います。

 

腎臓病の犬が気をつけるべき栄養素

腎臓は、「尿を作る」という重要な役割を担っています。

ただ、年齢を重ねるごとに確実に衰えていきます
そして、腎臓の機能が一定以上失われると、「慢性腎臓病」(以下、腎臓病)になります。

 

 

腎臓病は「多飲多尿」や「食欲不振」といった症状で気づくこともあります。
また、血液検査の数値で見つかることも多いです。

血液検査の基準値は、以下の通りです。

 

検査項目 基準値(正常範囲)
リン 2.5~6.8 mg/dl
BUN(血中尿素窒素) 7~27 mg/dl
CRE(クレアチニン) 0.5~1.8 mg/dl

※基準値は病院や検査会社によって、多少前後する事あり

 

そして腎臓病の犬には、以下の栄養素が少ないものを与えなければいけません。

 

  • タンパク質
  • リン
  • ナトリウム

 

上記の栄養素は、腎臓病の時に

  • 体内の老廃物を増やす
  • 腎臓の機能をさらに低下させる
  • 血圧をあげる

などの、悪影響を与えることが分かっているからです。

 

ヒルズのトリーツは腎臓病の犬にも使える

そんななか、ヒルズのトリーツは

  • タンパク質
  • リン
  • ナトリウム

を控えた栄養バランスになっています。

 

つまり、腎臓病の時におすすめされる栄養バランスを、すべて満たしています。
以下の表で確認してください。

 

トリーツ 腎臓病の時の推奨
タンパク質(%) 15.4 14~20
リン(%) 0.4 0.2~0.5
ナトリウム(%) 0.11 0.3以下

※すべて乾物量分析値
※推奨値は「小動物の臨床栄養学」より引用

 

よって、トリーツは腎臓病の犬に安心して使うことができます。

 

ちなみに実は、製品のパッケージにもそのことが書かれています。

↓↓ 拡大

犬用 トリーツは、プリスクリプション・ダイエット 犬用 c/d マルチケア、k/d l/d r/d w/d 製品を給与している犬へ与えることができるよう成分を調整したおやつとしての特別療法食です。

 

飼い主さん
これのどこが「腎臓病に使ってOK」の意味なの?

 

文中の「k/d」という製品は、腎臓病用の療法食です。
k/dと併用できる=腎臓病の時に使える、ということを意味しています。

 

くり返しになりますが、以上よりトリーツは安心して腎臓病の犬に与えることができます。

 

 

 

ヒルズからは、トリーツとは別に「低アレルゲントリーツ」という製品もあります。
低アレルゲントリーツは、食物アレルギーの犬に与えるためのおやつであり、腎臓病への対応はありません。

パッケージもそっくりです。
「トリーツ」と「低アレルゲントリーツ」を間違えないよう、注意しましょう。

真ん中の四角形が、黄色になっているのがトリーツです。

 

 

【トリーツ以外】腎臓病の犬に使えるおやつ

使い勝手のいいトリーツですが、

  • 小さいおやつをあげたい
  • ちぎって与えたい
  • ビスケットタイプでないものをあげたい

という時には使いづらいです。

 

というのも、トリーツは「粒が固くて大きい」「ビスケットタイプしかない」からです。

 

トリーツのサイズ感

 

そこで「腎臓病の時に使えるトリーツ以外のおやつ」も紹介してみたいと思います!

 

注意ポイント

肉類はタンパク質やリンが多いため、腎臓に負担をかけやすいです。
よって、以下で紹介するおやつも「肉を使ったおやつ(ササミなど)」はありません。

 

 

ミネラルコントロール

ミネラルコントロールは、療法食タイプのおやつです。
動物用サプリメーカーの「ぺティエンス」が製造しています。

 

形状は、ソフトタイプのスティック状です。(1袋に30本~35本入り)

 

 

なので、

  • ちぎって与えられる
  • 固いものを食べにくい犬でも食べやすい

というメリットがあります。

また、1本あたり7.8kcalと低カロリーなのもうれしいポイントです。

 

ミネラルコントロールは、リンやナトリウムをおさえることで、腎臓病に対応しています。
また、マグネシウムやカルシウムも控えることで、尿石症にも対応しています。

 

 

さらに主要アレルゲン35品目を不使用のため、アレルギーをもつ犬も安心して使えます。

ポイント

【肉類】

  • 牛肉
  • 羊肉
  • 豚肉
  • 七面鳥肉
  • あひる肉

【魚類】

  • さけ
  • たら
  • なまず
  • ししゃも
  • かつお
  • いわし
  • さば
  • まぐろ
  • にしん
  • アジ
  • かれい

【植物性タンパク】

  • 大豆
  • 小麦
  • とうもろこし
  • じゃがいも
  • 大麦
  • ライ麦
  • オーツ麦
  • エンドウ豆
  • 落花生
  • りんご
  • にんじん
  • かぼちゃ
  • ホウレンソウ
  • トマト
  • キャベツ

 

機能性が高いおやつであることが分かります。

ふだんジャーキーなどのスティック状のものを食べている犬におススメです。

 

 

 

すっきりボーロ

 

すっきりボーロは、療法食ではない一般の腎臓ケアおやつです。

ペットフード製造の歴史が長い「デビフペット(株)」から発売されているので、安心感はあります。
特に「デビフの缶詰」はおいしいことで有名で、全般的に嗜好性の高さに定評があります

文字通り、形状はボーロです。

 

1箱=20g(40粒入り)×3袋 です。
小分けになっているので、鮮度を気にせず与えられます。

栄養面では、腎臓に負担をかける「ナトリウム」と「リン」を減らしています。
じゃがいもを主原料にしたボーロなので、「タンパク質」ももともと少ないです。

 

普段ボーロなどの小さいおやつを与えている犬には、使いやすいおやつといえます。

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腎臓にやさしいトリーツ

 

腎臓にやさしいトリーツは、一般の腎臓ケアおやつです。
動物用サプリを多数つくっている「ヴォイス(株)」が製造しています。

形状は、ギザギザで、ややしっとりしたスナックです。

 

1袋に約100粒入っています。

 

栄養面では、「タンパク質」「リン」「ナトリウム」をすべて低くしています。
また魚油を使っているため、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)が豊富です。
オメガ3脂肪酸は、健康的な腎臓の血流を維持するので、腎臓病のケアになります。

ただそれゆえ、魚の油のにおいが強く、そのにおいが苦手な飼い主さんもいます。
なので、おやつをこぼしやすい犬は、カーペットなどににおいが残る可能性があります。
それが気になる方はやめたほうがいいでしょう。

一方で、犬はそのにおいが好きな犬も多いです。
よって、「食欲が落ちて他のものを食べない」といった場合に試すのがいいかもしれません。

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「ヒルズのトリーツは腎臓病の犬に使える?」の記事は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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